わいばーんおーばーろーど
ワイバーンロードは長らく空の覇者だったが、あるとき
神聖ミリシアル帝国と
ムーが航空機を生み出したことによって優位性を失いつつあった。そして近年ムーが「
マリン」を開発したことによりそれが決定的になり、危機感を募らせた皇国は「マリン」を超えるべく最新鋭騎の開発を行う。
ワイバーンロード種を産む親竜を厳選し、その卵を新開発の強化魔法陣の上で孵化するまで培養しなければならない等、製造にはかなり手間がかかる。
卵の培養時にかなり潤沢に
魔石を使用しなければならないため、
ワイバーンロードの三倍に及ぶ製造費が必要になる。
オーバーロードは生殖器官を完全削除しているため、この方法以外では生み出す事ができず、皇国の懐事情に少なからず影響を及ぼしている模様。そのうえ寿命も通常種より短い。
しかし手間暇がかかる分だけ性能はしっかり向上しており、ワイバーンロードより速度と旋回能力、戦闘行動半径が向上している。あまりにも速すぎるため専用の鞍も新開発しなければならなかったほど。
その反面、離陸滑走距離が長くなっているため、既存の
竜母からは発艦できず、洋上での運用を可能にするため新たに「
ヴェロニア」を建造する必要があった。
パーパルディア皇国最強の航空戦力であり、新世界でも有数の実力を誇るが、
エストシラント空爆で皇都防衛隊のオーバーロードは航空
自衛隊の
F-15J改にあっさり駆逐され、残った地上のオーバーロードも基地もろとも
BP-3Cの絨毯爆撃で粉砕されて全滅した。
それ以前の
アルタラス島の戦いでは、「ヴェロニア」艦載のオーバーロードが救援に駆けつけた時は、皇国側の統治機構軍は既に壊滅済みで戦闘に参加できていない。
下位種が本編の
文明圏外国との戦闘や外伝で活躍する場面がある程度与えられている一方で、オーバーロードは最強種であるにも関わらず、ここまで見せ場が皆無という不遇な扱いを受けていた。
…………はっきり言ってしまうと日本やムーにとっては少数のワイバーンオーバーロードより、既存のワイバーンロード以下の下位種を大量に投入して戦闘機や防空警戒システムの対処能力を超える飽和攻撃をやられた方がよっぽど厄介である。
しかし、
クルセイリース大聖王国にて偽調印式で奇襲を受けた際にようやく活躍の場が与えられる。
本土防衛秘匿航空基地コニアから出撃した聖都防衛竜騎士団のワイバーン120騎に対してパーパルディア竜騎士団のオーバーロード10騎が応戦し、逃亡した騎士団長の
セイルート騎を除く119騎を瞬く間に全滅させた。
こうして、前評判とは裏腹に本編中で何一つ戦果を挙げることもなく全滅退場させられた
祟り鬼神や
グティマウン型爆撃機と違い、面目躍如を果たす形となった。
コミカライズ版では第36話に初登場、
「飛竜〈超〉」と記述されているが、「ワイバーンオーバーロード」とルビが振られている。
このときの
レミールの発言により、オーバーロードの開発には
古の魔法帝国の遺物の研究から得られた技術が用いられている事が明らかになった。
また、ワイバーンとは外観上の差異があまりなかったワイバーンロードに対し、ワイバーンオーバーロードは翼の形状自体が変わり、ゲイラカイトのような見た目をしている。
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〔最終更新日:2023年11月27日〕
最終更新:2023年11月27日 02:55