突如として魔王が現れた。その名はノスグーラ。
魔物の大群とともに
グラメウス大陸から現れた『それ』は、他種とは隔絶した魔力を持っていた。
伝説の魔獣、四色の
オーガを従え、知能が低く統率の取れるはずのない魔獣を束ね、かつてトーパ王国のあった土地を荒らした。
人類は種族間の軋轢を超え、「
種族間連合」を結成し抗戦するも敗退を繰り返し、ついには
エルフの神が住まう神森に追い詰められる。エルフの神(
緑の神)は人類を救うため、自分たちの創造主である
太陽神に祈りをささげる。
祈りは通じ、太陽神は自らの使者を召喚、
太陽神の使いたちは強大な魔導をもって魔王軍をグラメウス大陸に押し戻し、この世界から去っていった。
種族間連合はそこに城壁を築き、『
世界の扉』と名付け、それを支えるために城塞都市トルメスと、新たなトーパ王国を築いた。
その翌年、魔王討伐のため勇者一行がグラメウス大陸に派遣され、オーガ2匹を討伐し、勇者3人の命と引き換えに魔王を封印したのであった。
概要
トーパ王国の建国神話に伝わる伝説の魔王。身長3.5mほどの全身が黒く角が生えた人型の魔獣で、人間を好んで喰らう。
コミカライズ版では、小説版の挿絵とほぼ一緒の恰好だったが、アイマスクのようなものを装備している。
長い年月の間に封印が緩み、
アニュンリール皇国の
ダクシルドによって復活させられた。
この異世界のいかなる者をも数十倍は上回る強大な魔力を持ち、大魔導師をもはるかに超える強力な
魔法を操る。特に、必殺の大魔法は射程1キロに及び騎士団200人と配下を消滅させ辺りの雪を蒸発させる威力を持つ。
魔力のみならず、真上に50m跳ぶなど素の力も強い。防御力もべらぼうに高く、
89式小銃を意にも介さず、防御魔法を展開した場合は
12.7mm機銃や
35mm機関砲ですら大したダメージにならなかった。更には人類と同等の知能と、謎の力(強力な「
念動波」と思われる)で魔獣を統率する能力を持っている。
封印が解けたあと、しばらくの潜伏期間を経て戦力を回復。中央暦1639年末、『世界の扉』に魔獣の大群を率いて襲来しこれを突破。トーパ王国北部にて人質600人をとって領主館に籠城する。しばらくしてオーガ2匹を討伐されると自ら出撃、単身で人類を迎え撃つ…と思いきや待ち伏せさせていた
オークで挟み撃ち。乱戦になった所を大魔法を使い配下ごと蒸発させ、補充の為カイザーゴーレムを繰り出し人類側を圧倒する。
しかし、
陸上自衛隊先遣小隊の登場で形勢は逆転。ゴーレムは
10式戦車の砲撃であっさり崩れ落ち魔王自身も、抵抗はしたものの120mm滑腔砲に抗し得るほどの力は無く、呆気なく撃破された。最期に
「まもなく魔帝様が復活する」と言い放ち絶命する。
正体
その正体は
古の魔法帝国の生物兵器。
「古の魔法帝国が、復活後もこの世界を支配するため、この世界の住人を、魔法帝国にとって無力な存在のままにしておく」ことがその役目である。世界を管理させるために
光翼人が技術の粋をこらして作り上げた究極の個体であり、配下のオーガは魔王を作る過程で作られた試作品だった。
魔王の名にふさわしい強大な力を持つものの、代償として製造に膨大な魔力を使用し、コストパフォーマンスは劣悪であり数体の別モデルが生産されただけで、量産はされなかった。そのため魔帝では
廉価版の生物兵器も開発されている。
その頭脳にも魂にも、魔帝と光翼人への絶対服従を刻み込まれており、魔帝の強大さを配下のオーガたちに話して聞かせるなど、忠誠心の深さがうかがえる。一方で光翼人の血を引くアニュンリール皇国の民を「その辺の下種と変わらん、去れ」と一蹴するシーンも。
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最終更新:2022年11月07日 09:56