RF-4E

あーるえふよんいー

日本国航空自衛隊の戦術偵察機。実在した。

※出典:航空自衛隊ホームページ (https://www.mod.go.jp/asdf/equipment/teisatsuki/RF-4E/ 全機退役のためリンク切れ)

諸元
乗員 2名
全長 19.20m
全高 5.02m
翼幅 11.73m
翼面積 49.2㎡
空虚重量 14,450kg
最大離陸重量 25,900kg
動力 GE J79-GE-17A
ターボジェットエンジン
2基
ドライ推力 5,360kg (52,53kN)
アフターバーナー使用時推力 8,120kg (79,62kN)
性能
最大速度 M2.2
航続距離 3,034km
実用上昇限度 18,975m
戦闘行動半径 1,145km(増槽使用)
武装
固定武装 なし
アビオニクス AN/APQ-172 前方監視レーダー
J/APR-5 レーダー警戒装置
AN/ALE-40 チャフフレアディスペンサー
AN/ALQ-125 戦術電子偵察装置
AN/AAD-5 赤外線偵察装置
その他
偵察機器
AN/APD-10 側方監視レーダー
KS-87E 前方偵察カメラ
KA-56E 低高度用パノラマカメラ
KA-91B 高高度用パノラマカメラ
KC-1B 地図作成用カメラ
KS-127A 長距離側方カメラ
LA-313A 光学ファインダー
&ペリスコープ
AN/AAS-18A 赤外線ラインスキャンカメラ
外部搭載 AN/ALQ-131(V) 外装型電子妨害装置

概要


RF-4Eは、マクドネル・エアクラフト社(現ボーイング社)が開発した傑作戦闘機F-4を偵察機として再設計した戦術偵察機である。

RF-4Eはライセンス生産ではなく、完成機をアメリカからFMSで輸入している。
これは、当時F-4EJのライセンス生産を行っていた三菱重工が手一杯で、日本で新たにRF-4Eを生産するためにはF-4EJの生産機数を落とす必要があったためである。
ちなみに同じ任務に就いているRF-4EJはRF-4Eの不足分を補うため、近代化改修の対象にならなかったF-4EJに偵察ポットの搭載能力を付与する改修を行ったものである(1990年から1993年に15機改修)。


RF-4EJ ※出典:航空自衛隊ホームページ (http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/teisatsuki/RF-4E/

RF-86Fの後継機として1974年から導入された14機全てが百里基地の偵察飛行隊に配備され、「リコンファントム」の愛称で親しまれている。
偵察任務だけでなく、地震や火山噴火等の災害時にも出動しており、事故で失われた2機の内の1機は1994年の北海道東方沖地震の偵察任務中に失われている。
導入から40年以上経過し、ファンからは「ファントム爺さん」とか「現役の骨董品」とか呼ばれている*1が、あまり知られていないだけでレーダー換装等の近代化改修は行われている。

長年F-1と同様の三色迷彩が施されていたが、某国の進出が著しい南西方面での活動を考えて、2010年代に一部の機体がF-2と同様の洋上迷彩に変更されている。
これはRF-4EJが偵察ポットを搭載する関係上、搭載出来る増槽が少なくなるために航続距離が短く、ルックダウン能力も低く、地形追従能力もないこともあって低空飛行に適さないということもあり、RF-4Eの方が南西方面での活動に適しているためのようである。

後継機としてRF-4EJの様に近代化改修の対象になっていないF-15Jに偵察ポッドを搭載する計画が進められていたが、このポッドの開発は中止されてしまった。
その後、偵察飛行隊は戦闘機部隊に改編される事になる一方で無人偵察機RQ-4B「グローバルホーク」の導入が決まり、2021年3月18日に臨時偵察航空隊が三沢基地に開設され、同年4月15日に初号機、6月24日に2号機が初飛行している。

作中での活躍


パーパルディア皇国皇都エストシラント空爆作戦に参加。第二次攻撃の可否を判断するため、BP-3C編隊による爆撃の効果測定を行い、敵基地の殲滅を確認した。
その他にもエストシラント沖大海戦で破壊されることとなるパーパルディア皇国海軍本拠地の所在地を情報収集衛星とともに発見するなど、古参兵ながらその能力を異世界で存分に振るっている。

グラ・バルカス帝国の侵攻を受けるムーにも派遣され、ジャミングと2機のF-2による護衛の元、バルクルス基地等の偵察を行っている。
また日・グ大海戦では、BP-3Cによるグラ・バルカス帝国連合艦隊先遣艦隊攻撃後に戦果確認を行っている。

現実世界では2019年度末で退役しているが、召喚日本では転移によってグローバルホークが導入できなくなってしまったので、後継の偵察機を開発するまで現役を続けると思われる。


※出典:航空自衛隊ホームページ (https://www.mod.go.jp/asdf/equipment/teisatsuki/RF-4E/ 全機退役のためリンク切れ)

随時加筆願います。

関連項目
兵器自衛隊

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  • ベストセラー機(全派生型含めて5000機以上)で実戦(ベト戦から湾岸戦争まで)普通に活躍した機体、F35がまとまった数になるまで基本的に引退できないね~ - AGM-88 2018-02-04 18:36:42
    • F-35のAN/AAQ-40 EOTSか…F-15の偵察機型も見たかったが全部できるF-35がすごすぎるだけやし、ようやく引退できますね、RF‐4爺。(ヘロンTPはまだ交渉段階じゃ?) - HG.85手榴弾 2018-03-02 01:57:57
  • 次期偵察機はRQ‐4グローバルホークとその埋め合わせ要員のイスラエルのヘロンTP(海上監視用)になりそうですね。(現実では) - AGM-88 2018-02-12 18:35:20
  • 導入に時間が掛かり過ぎて、グローバルホークの導入がキャンセルされそう、いよいよF-35のEOTS頼みか? - 名無しさん (2020-08-25 22:24:40)
  • 現実ではF-35があるからいいとして、召喚世界ではそれも無いから後継機はF-3の偵察型とかになるのかね? - 名無しさん (2021-05-19 11:56:38)
    • 最終的にはRF-3だろうけど、F-4EJ改の更新が先だから当分先の事になりそう。二次創作にある様に、取り敢えず使い道のないPre型のF-15DJにRF-4EJのポッドを積むとかしたRF-15DJを使うんじゃないかな。専用ポッドの開発失敗までは防衛省もそのつもりだったんだし。 - 名無しさん (2021-05-19 21:23:08)
  • そこはグローバルホーク型の無人偵察機の開発をしろよ。アニュンリールへの偵察だって衛星だけじゃ無理なんだし。 - 名無しさん (2022-04-14 23:10:52)

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最終更新:2021年10月31日 01:20

*1 ファンどころか、第501飛行隊整備部隊の女性隊員(WAF)から「空飛ぶおじいちゃん」と呼ばれている