クイラ王国

くいらおうこく

ロデニウス大陸の南東に位置し、国土の大半が、作物の育たない不毛の地である国。首都は王都バルラート。
もともと友好国だったクワ・トイネ公国と同時期に日本と国交を結ぶ。ドワーフと獣人の比率が多いと思われる。

不毛の地ゆえ国民の暮らしは貧しかった*1が、その後の調査で、日本が必要とする資源の宝庫、それも石油が勝手に地上に溢れるレベルのものであることが判明。大量の地下資源を輸出することになる。その対価として日本からインフラを輸入しており、クワ・トイネ公国共々生活水準が目に見えて向上する。

日本と関わりを持った国でこれといった災難に遭っていない(一応ロウリア王国から宣戦布告だけはされているが特に被害は受けていない)のは、現状ではほぼこの国のみであり、世界中を取り巻く戦乱すら「どこ吹く風」か「対岸の火事」とばかりに泰平の世を謳歌している。

アルタラス島の戦い終結の時点で、陸上自衛隊の部隊がクイラ王国にも駐屯していることが明らかになっている。
可能性としては、
①国交樹立直後に、道路等のインフラを急遽整備するために施設部隊等を派遣
②ロウリア王国戦時に援軍として派遣し、そのまま駐屯
フェン王国での虐殺事件の反省から、邦人保護の為に派遣、等が考えられる。
いずれにしても、グラ・バルカス帝国が看破している様に、クイラ王国及びクワ・トイネ公国との補給線が日本のアキレス腱であり、現状のクイラ王国軍では抑止力にならないことを考えると、絶対に必要なことではある。

ちなみに公式Twitterによると、駐日クイラ王国大使館は旧シンガポール大使館に置かれているらしい。

コミカライズ版では各種設定が追加・変更されており、概略図によるとクワ・トイネおよびロウリアとは山脈(作中の人物曰く『天然の防塁』)で仕切られる格好になっており、これが国境ともなっている模様。
また作中の人物のセリフによると飛竜は保有していないものの、山岳行動に長けた獣人部隊を編成しており、難攻不落とまで称されている。
さらに書籍版特典でも利用価値がないとされていた石油資源についても、P-3Cの偵察結果によると小規模な「油井」が確認されており、外務省関係者にこの世界での石油資源を利用する近代国家が存在する可能性を考慮する描写と、大東洋諸国会議でクイラ代表が「石油を必要とするのは日本とムーだけ」と言う場面が追加されている*2。ただしムーは日本の外交使節が来るまでは日本の技術レベルを把握していなかったので、現地に駐在員は派遣しておらず石油の購入も低調だったと思われる。空港が存在しているかは不明。*3

日本にとって極めて重要な国ではあるものの、書籍版特典で僅かに描かれた以外には作中での登場シーンが少なく、日本の主要友好国の中では影が薄い事は否めない。しかし書籍六巻にてこの国にも魔帝復活ビーコンが残されている事が判明した為、今後の展開で焦点となる可能性が出てきた。

名前の由来は同じ産油国であるこの国のアナグラムが元ネタと思われる。

政府関係者
関連項目
国家クワ・トイネ公国ロデニウス大陸

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過去のコメント
  • 成人男子の多くは他国に出稼ぎに行ってしまうので、常備軍は少ないと思われる。ロウリアが攻めてきたら、どうするつもりだったんだろう。 -- 名無しさん (2018-01-30 22:10:10)
    • クワ・トイネで食い止めれなければ、そのままなし崩し的にやられていただろうし、何より不毛の地で戦略的価値がないと思われていたでしょうから、まず攻めてこなかったと思われる - 名無しさん 2018-02-19 17:15:59
      • ロウリア王国の国是が「亜人撲滅」なのだから、攻めないわけがない。 - 名無しさん (2018-05-04 06:07:08)
      • 開戦前のロウリアの御前会議では、マイハーク占領で食料輸入ルートを絶ち、半個騎士団(5万人?)を国境に配置する計画だった。直接侵攻・占領ではなく、兵糧攻めと封鎖で降伏させる作戦だったらしい。 - 名無しさん (2018-05-05 05:11:38)
  • 大東洋諸国会議では発言がなかったけど、参加していたのかな。 - 名無しさん (2018-04-05 20:46:11)
  • 国名は地球上の産油国のアナグラムですか。 - 名無しさん (2018-05-01 00:25:45)
    • 「ジサウ」や「ンイラ」では語呂が悪いため? - 名無しさん (2018-05-01 01:43:01)
  • 王制で国王に政治権限があるようです。日本は講和させた国を民主主義体制にしていますが、友好国の政治体制には不干渉のようです。 - 名無しさん (2018-05-01 01:40:50)
    • 現実世界でいう日本とサウジアラビアみたいな関係だな。 - 名無しさん (2018-05-03 23:36:30)
    • 民主化はしてないよ。パ皇の皇帝の幽閉はカイオスからの申し出だった。ロウリアは国家として承認していないから放置状態だし。 - 名無しさん (2018-05-04 06:11:29)
    • 地球では内政不干渉が原則だったから、友好国の政治体制には口出ししないのが当然です。 - 名無しさん (2018-05-04 06:23:52)
  • 今気づいた。名前の由来は「イラク」か… - 名無しさん (2018-05-03 23:59:40)
    • 国名が出てきた段階で原油資源に期待した読者がかなりいただろうな。 - 名無しさん (2018-05-04 06:08:47)
  • 天然の要害と屈強な獣人部隊、正攻法では面倒だろうからロウリア王国が兵糧攻めを目指したのは正しい判断らしい。 - 名無しさん (2018-06-24 18:00:45)
    • 日本転移後はクワトイネとここに進攻しようとした時点で日本の敵だからちょっかい出そうとすること自体が滅亡フラグというね - 名無しさん (2019-02-11 17:04:38)
  • 埋蔵量が豊富な人形峠みたいな場所がありそう。ガイガーカウンターがガリガリ君やで。 - 名無しさん (2019-01-24 20:15:06)
  • 「クライ王国イラク似ているかも」石油捕れるし - 名無しさん (2019-02-07 16:10:21)
  • クワトイネとクイラの近くに日本が転移したのは、神々が食料と資源を考慮したためだろうか? - 名無しさん (2019-03-08 18:45:41)
    • 太陽神が魔帝を倒すために日本を持ってきたわけだからその可能性は十分考えられるだろうな。周りに何もないばかりか敵だらけの場所に送って滅ぼされでもしたら何の意味もないし。 - 名無しさん (2019-07-20 00:04:51)
  • クイラ「久々の登場は嬉しいが戦乱に巻き込まれるかもと思うと複雑…」 - 名無しさん (2020-03-02 22:38:18)
  • 油送インフラについて、港湾設備は大型タンカー数隻を材料にすれば緊急小規模ながら4カ月あれば形になるかなと夢想しました、日本の石油備蓄が200日程度らしいのでコレでも結構ひやひやモノです - 名無しさん (2020-07-01 10:42:55)
  • ドワーフて筋肉巨体なハンマ - 名無しさん (2020-08-21 05:44:22)
  • 獣人とドワーフは人間より遥かにパワーあるから原油採掘施設やパイプライン引くのに一役買ってそう。それとクワ・トイネの間にある山脈が鉄道の敷設阻んでる。 - 名無しさん (2021-06-03 08:47:59)
  • 漫画版のクイラ代表が可愛い件 - 名無しさん (2021-11-26 19:25:55)
    • 目がくりくり。毛がもふもふ。 - 名無しさん (2022-09-27 11:32:44)
  • 原油を欲しがるのはムーと日本だけって発言が出ましたね。最初に発見した小規模な油井はムーの物で正解ですかね? - 名無しさん (2021-11-28 21:14:19)
  • クイラ王国地下資源日本国輸出 - 名無しさん (2022-03-10 21:21:45)
  • 世界の工業化が進めばクワトイネと並んで世界の隠れ支配者になれる国w 日本だけでなくムーもグ帝も自給が追い付かなくなればこの国から買う事になる可能性高し - 名無しさん (2022-08-04 13:33:06)
  • クイラ王国石油取れるドワーフ石油忙しい - 名無しさん (2023-03-25 11:57:11)
  • 獣人部隊との合同訓練があれば自衛隊員のの身体能力底上げできるんじゃないか?教えるだけじゃなくローテクから学ぶこともありそう。 - 名無しさん (2023-10-16 02:50:28)
  • クイラってWeb版でもまだメッサル以外に固定されたキャラ居ないんだっけ? - 名無しさん (2023-10-17 05:54:22)

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最終更新:2024年02月14日 16:24

*1 出稼ぎとしてクワ・トイネ王国に傭兵として行くことも多かった

*2 コミカライズ版のこの状況だと、なおさらロウリアにとってクイラ侵攻は博打になる。永世中立を建前にしているとは言っても、ムーはロウリアに援助しているパーパルディアよりも序列が上の列強で、怒らせて攻められたら、クイラに軍を派遣されたら……という疑心暗鬼にとらわれる。つまり、ムーと取引があることでムーの軍事力を抑止力とする“間接的な安全保障”が働くわけである。

*3 友好国のクワトイネは飛行機械や機械動力の船を日本と接触するまでは見たことがなかったのでムーはクイラとは最低限の接触しかしていなかったと考えられる。