選手名鑑を見る前に……
小日向文世とオウムのお話
むかしむかし、正確に言うとBBL暦8年ごろ、ライオンズに植田さゆりという25歳の抑え投手(オウム)がおりました。
さゆりは4種の変化球を抜群のコントロールで投げ分ける好投手でしたが、ときどき痛打を浴びて黒星を侍らせておりました。
そんなさゆりには、小日向文世という恋人がいました。食事会で出会った、"黄色遺伝子補助なし多趣味"の恋人です。
さゆりは8年目から練習もそこそこにデートに明け暮れ、公園に行ったりバーに行ったり、毎日毎日二人で楽しく過ごしておりました。
そして夜になるとマウンドに上がり、試合が終わると鳥籠の家に帰るのでした。
さゆりと小日向の奇妙な関係は、その後何年にもわたって続きました。
ライオンズからマリーンズへ、トレードで古巣帰りしてからも、変わらずに続きました。
そう、変わらずに、です。"何も変わらなかった"のです。
さゆりには男心も人間の心も分かりません。鳥だからです。
そして、"ぷるるを一冊も持ってなかった"からです。ろくにデートコースも組めません。
さらに、さゆりには"趣味がありません"でした。デート、試合、エサ。鳥の小さな脳みそでは、これくらいしかものを考えられません。
小日向はなかなか心を開いてくれませんでした。人間と鳥です。当然といえば当然です。でも、それでも、会い続けました。
さゆりと小日向の関係は、実に"8年間"も続きました。
8年間で重ねた逢瀬の数は、正確には分かりませんが……およそ"170回ほど"。
そして、ようやく、ようやく……小日向は幸せそうな表情を浮かべるようになったのです。さゆりは32歳になっていました。
その表情を見て、さゆりは安堵しました。
ようやく、ようやく、一緒になれるのだと思いました。
幸せそうな小日向との逢瀬を何度か繰り返して、遂に決心しました。
「指輪を渡そう!」
さゆりは既に衰えが来ています。
もはや猶予はありません。
しっかりと、時を重ねて、育んだ愛を……指輪とともに。
さゆりさんは、最期の行動回数を使って、プロポーズをしました。
この年大きな衰えを引いていたさゆりは、見事に戦力外通告を受けて引退しましたとさ……。
よく分かる要約
ぷるるを買わずに趣味パラメータ10のまま黄色多趣味恋人とデートしたらデレるまでに推定170回ほどかかった挙句結婚できずに終わりました。
選手名 |
製作者名 |
選手画像 |
所属球団 |
背番号 |
ポジション |
投打 |
フォーム |
出場期間 |
選手紹介 |
植田さゆり |
植田 |
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マリーンズ→ライオンズ→マリーンズ |
13 |
投手 |
右投右打 |
スリークォーター |
1年度~15年度 |
球界随一の制球力で4球種を投げ分ける技巧派クローザー。現役後半は男にかまけて伸び悩んだが、パ・リーグ通算最多セーブ記録を樹立した。 |
通算成績 |
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キャリアハイ |
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獲得タイトル |
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- 引退から805年の時を経ても、まだ通算セーブ数ランキングに残ってるの草 -- 匿名希望 (2022-07-19 17:37:21)
- ギエーッ! -- 匿名 (2022-07-20 22:34:29)
- オーシャンズのレジェンド。みなさん一緒に、ギエーッ! -- 匿名希望 (2022-07-21 19:14:51)
最終更新:2022年07月21日 19:14