六原則

● 原則について ●


 本作『ゆらぎの神話TRPG』には、六つの原則を設けることとする。
 プレイヤー(以下PL)、シナリオディレクター(以下SD)共にこれを厳守すること。

  1. PL、SDは共によりよい物語とよりよいゲーム進行のために尽力すること。
  2. 判断基準は「SD<PL<物語<ゲーム進行<参加者の実生活」の優先順位を守ること。
  3. 原作・情報アーカイブと矛盾する設定を付与してよい。
  4. SDは自身の対処できない設定・提案を却下してよい。
  5. 議論が起こった場合はSDに判断を委ねること。
  6. 原則は全てに優先し、細則は一般則に優先すること。


 要約すれば「ルールとマナーを守って楽しくプレイしよう」となる。
 以下に詳しく解説を述べる。


●PL、SDは共によりよい物語とよりよいゲーム進行のために尽力すること。

 これはよりよく快適なゲームプレイのための第一原則である。
 第一原則、第二原則は、その他のグランドルールに優先して適用されるものとする。

 参加者間の感情的な対立は避けられなければならない。
 PL個人の利や快を目的に他PLを害する行動を取ってはならない。
 他者に不快感を与えてしまった場合、速やかに謝罪し以後注意して行動しなくてはならない。
 そして謝罪された側はそれを速やかに受け入れ、以後無用に再言及してはならない。

 善良な参加者にとってこれらはTRPGにおける前提であり言われるまでもないことである。
 また議論やプレイが加熱した結果これに違反しても、そうと気付けばすぐに反省し謝罪するだろう。
 そしてそういった違反と謝罪を寛容な精神で受け入れ、物語へと戻ることが出来るだろう。

 本ルールはそうでない悪質なプレイヤーの参加を制限するものである。
 もし悪質なプレイヤーが卓に存在する場合は、速やかに該当プレイヤーを除名するか、卓を解散すること。

 本作はあくまでゲームである。
 不快感を得ながらプレイすることも、仕事や私生活を犠牲にすることも、あってはならない。


●判断基準は「SD<PL<物語<ゲーム進行<参加者の実生活」の優先順位を守ること。

 これはよりよく快適なゲームプレイのための第二原則である。
 第一原則、第二原則は、その他のグランドルールに優先して適用されるものとする。

 これはゲーム中の裁定・判断における優先順位の規則である。

 SDが対処できない事態を招くであろう行動には、その旨を伝えて却下してもよい。
 有意義な議論であっても、シナリオを過度に停滞させるものであるならば中断させてよい。
 その場が盛り上がっていても、明日の仕事が早いことを理由にゲームから早退してよい。

 勿論、全てを並立出来るのが理想的な状態である事は言うまでもない。
 また、優先順位に劣る対象を不愉快にすることを許可するルールでもない。
 参加者を不愉快にさせるというのはその実生活を損ねているものと考えること。


●原作・情報アーカイブと矛盾する設定を付与してよい。

 ゆらぎの神話の原則に則り、原作は既にゆらぎの神話コンテンツとして語られた多くの概念を拡張・変更して運用している。
 本作もこれに習うものとする。

 つまり、すべての参加者は原作の記述及び『ゆらぎの神話百科事典』や『幻想再帰のアリュージョニストWiki』などの情報アーカイブと矛盾する設定を付与してもよい
 それら原作との差異は「視座の相違」「過去改変の影響」「並行世界」「アルセスのせい」などの様々な解釈によって許容され、またその正当性を保証されるものとする。
 それ故に、本作において「原作と違う」「情報アーカイブと違う」ことだけを理由に設定を否定してはならない。

 このルールはゆらぎの神話としての多様性を保ち、また膨大な原作の記述との細かい齟齬や記憶に関するヒューマンエラーでゲームの進行が中断されないための措置である。

 このルールはあくまで原作・原典との矛盾を許容するものである。
 セッション内の設定やプレイヤーの共通認識との矛盾は、可能な限り避けること。
 これはゲーム進行に問題を起こすためである。

 参加者はこれを利用して自分の設定を強引に主張してはならない
 自身のキャラクターを活躍させたいがために原作や原典を蔑ろにしてはならない
 PLたちが積み上げてきた物語をSDの一存で書き換えることはあってはならない。

 例外的に、提案という形を経て他参加者の許可を得られたならばこれを行ってもよい。
 その際は可能な限り理由を宣言すること。
 これは【第二原則】に則り、SDが処理しきれない展開に陥った場合、またPLが過去に設定した要素によってロールプレイが難しくなった場合に、ゲーム進行が停滞することを避けるための措置である。


●SDは自身の対処できない設定・提案を却下してよい。

 SDは自身の権限の下、参加者の提出した設定を棄却してよい
 これには前述の「原作との相違」を理由にした棄却権限も含まれるものとする。
 その際、簡潔な文章で理由を添えること。

 これは【第二原則】に則り、SDが処理しきれない展開に陥った際にゲーム進行が停滞することを避けるための措置である。
 物語が網羅しきれないほど広範に展開しそうな場合や、他のプレイヤーを不快にさせることが想定される場合、物語として処理する時間が都合できない場合などに適用される。
 SDが恣意的に設定を取捨選択する権限ではない。これを厳守すること。


●議論が起こった場合はSDに判断を委ねること。

 シナリオ進行上、原作・キャラクター・シナリオの設定について議論が起こることもあるだろう。
 この場合、裁定は全てSDに委ねること。議論を継続する場合はSDと他プレイヤーの許可を得ること。
 SDは裁定を委ねられた場合、より物語が面白くなるよう、またはよりゲームがスムーズに進行するように裁定を下すこと。
 可能であれば、裁定には簡潔な文章で理由を添えること。

 これらは【第二原則】に則り、議論によりゲームの進行が中断される事態を防ぐための措置であり、多数のプレイヤーが望んで積み上げてきた世界観を損なわないための措置であり、シナリオがSDが処理しきれない展開へと向かわないための措置である。


●原則は全てに優先し、細則は一般則に優先すること。

 以上の六原則は、あらゆるルールに優先して適応するものとする。
 これは快適でスムーズなプレイのために必要不可欠なものである。

 一方、今後記載する一般ルールはこの限りではない。
 SDの裁量や参加者同士の合意によって成された特別なルール、即ち細則がこれを破ることを認める。
 望むなら、SDはルールにない特殊なパラメータをPLに配布し、これを管理させてもよい。

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最終更新:2016年10月28日 21:29