登場人物 > SCP-008

アイテム番号: SCP-008-RS (義理チョコ)
オブジェクトクラス: ̶K̶e̶t̶e̶r̶ Anomalous
特別収容プロトコル: SCP-008-RSは現在収容されていません。SCP-008-RSの出現範囲である██████は常に監視し、SCP-008-RSによって機密情報の漏洩が発生する危険性がある場合は対象者にAクラス記憶処理を行ってください。

説明: SCP-008-RSは██████において2月14日に発生する異常な現象です。当該期間中、影響範囲にある女性(SCP-008-RS-1と呼称)は2月14日をイベント-Valentinusの日であると認識するようになり、積極的に異性にチョコレートを渡そうとします。観察により、チョコレートを渡す方法は直接的及び間接的な方法の両方が取られることや、渡されるチョコレートにも市販のものや手作りのものなど幅があることが明らかになっています。

インタビュー等を通して、SCP-008-RS-1は異性に渡すチョコレートを「義理」と「本命」の2種類に分類することが明らかになっています。分類の法則性に対する研究が現在行われています。現状では、SCP-008-RS-1が愛情を感じる異性に渡すチョコレートが「本命」と見なされるという説が有力視されています。なお、SCP-008-RS-1が感じる愛情が異常な精神影響を受けているとの仮説は初期の研究で否定されました。

SCP-008-RSのもう一つの異常特性は、2月14日が終了した時点でSCP-008-RS-1から異性に渡されていたチョコレートの数が、「義理」が「本命」を上回ったときに発現します。この異常特性により、世界から「愛情」という概念が消えて無くなることが予想されています。これは異性への愛情のみならず、親子愛や友愛等も含むと考えられています。この異常特性はAK-クラス:世界終焉シナリオを直接的に誘導すると考えられることから、阻止は優先度の非常に高いミッションとして扱われます。

補遺1: インシデント-008-RS-1の発生以降、SCP-008-RSの異常性は上述のものから変化しました。現在の異常性は、2月14日に██████の住人に聞こえる発生源不明の男性の声です。声は精神影響特性を持ち、声を聞いた者の大部分(85%以上)が声の主が童貞であると確信します。

インシデント008-RS-1及び上述の変化を受け、SCP-008-RSはKeterオブジェクトからAnomalousオブジェクトへと変更され、特別収容プロトコルも上記のものに変更されました。旧特別収容プロトコルは以下の通りです。

SCP-008-RSが発生する2月14日の前日から機動部隊わ-4(“チョコフリーク”)が出動し、██████地域内のチョコレートを全て押収してください。また、各SCP-008-RS-1を監視し、何らかの方法でチョコレートを生産しようとする者を無力化ののち拘束してください。

さらに、「本命」チョコレートを渡す可能性が高いと思われるSCP-008-RS-1に対してはチョコレート店に潜入した財団エージェントがチョコレートを提供してください。チョコレートを提供されたSCP-008-RS-1は特に監視を強化し、もし「義理」チョコレートを渡そうとした場合は[データ削除済]による無力化が許可されます。

チョコレートが「本命」か「義理」か判断しにくい場合は、レベル3の心理学トレーニングに合格したエージェントが当該SCP-008-RS-1に接触し、会話により判別を試みてください。

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最終更新:2019年03月10日 17:46