トランシード

トランシード

【とらんしーど】

ジャンル シューティング

対応機種 Android2.0
配信元 アプリ★ゲットDX
スパイシーソフト 株式会社
配信日 2010年6月11日
価格 無料
判定 クソゲー
劣化ゲー
ポイント 名作が台無し


概要

『トランシード』。今はなきSTR開発のガラケー用弾幕シューティングゲームである。
ガラケーにしては上出来な内容であり、そのクオリティの高さたるや、かつて「雑誌アプリ★ゲット」でも大々的に取り上げられていたほどである。

当然、アプリ★ゲットは『トランシード』のスマホ移植である本作をリリース。
「あのトランシードがスマホで遊べる!」と人々は期待した。
しかし、肝心の移植は決して誉められた出来ではなかった。


問題点

ガラケー版を改悪した箇所が多すぎる。それこそ挙げればキリが無い。

  • 操作性があまりに悪すぎる。この時点で既に手抜き臭が漂う。
  • ザコ敵の挙動や出現パターンが違うのはもはや当たり前。
  • BGMも鳴らない。ゲーム中はただ効果音が流れるだけだが、もはや些細な問題である。
  • 画面の左右に退場した敵も破壊して得点にすることができる。
  • 原作のガラケー版にはなかった部分として、ゲームスピードが一定ではない。敵弾が多くなると処理落ちが発生してゆっくりになるという、弾幕シューティングとしてあるまじき問題点がある。

評価点

  • 2018年現在は本作が『トランシード』を遊ぶための唯一の手段であること。
    • STRは現在消滅しているため原作となるガラケー版『トランシード』は入手不可で、なおかつ同じガラケーの『エコスフィア』*1や『ゲームの殿堂雷電*2のように他のゲーム機やパソコンなどで遊ぶ手段もない。
      • なので、2018年現在『トランシード』を遊ぶには、本作とAndroid2.0搭載端末を用意するしかないのである。

総評

事前にチェックしたのか疑われる低クオリティな劣化移植。
少しでも原作と比較すればすぐに分かるレベルの相違点が多数見受けられるあたり、アプリ★ゲットはゲームに対する愛情が欠片もないと言わざるをえないだろう。
現在はSTRが消滅しており原作は名作であるにも関わらずダウンロード不可能となってしまったため、本作のせいで多くのスマホユーザーに「トランシードはクソゲー」と間違った印象を持たれてしまうのはただただ残念でならない。


余談

本作をリリースしたアプリ★ゲット(スパイシーソフト株式会社)は他にも『テンミリオン』などのスマホ劣化移植を乱発している。

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最終更新:2022年03月10日 17:09

*1 今は亡きラッキーロッキーの開発したガラケー用シューティングゲーム。エコスフィア(小エビやバクテリア、海藻などを閉じ込めて擬似的に生態環境を作り上げたガラス球)が物語の中核に深く関わっている幻想的な世界観が特徴で、その世界観による人気からWindows用の移植版が過去に公開されていた。

*2 セイブ開発のアーケードゲーム『雷電』の移植。ゲーム内容の説明は本家Wikiのゲームカタログに譲るとして、アーケード版『雷電』は今なお稼働店舗が多いほか、PSP/PSVでPS版のゲームアーカイブを利用すればガラケー版と同様にポータブル環境でのプレイが可能。