年表
紀元前
???~??? | -遥か太古の時代- 超高位の精霊である十聖天、人間が関与できないような次元で異界からの侵略者『虚空(ヴォイド)』と何度も繰り返し戦いを繰り広げる。 十聖天の従者、西の侍・白虎のガルヴァート、北の騎士・玄武のレンヴァート、南の戦士・朱雀のザンヴァート、東の忍者・青龍のダルヴァート、央の魔法士・麒麟のマギウスロンダという五騎の精霊機『五行の機兵』もまた、共に戦う。 |
旧暦(西暦)
???~??? | -第三次世界大戦勃発- 核戦争となり地球上の人口の半数が死滅する最悪の戦争となった。 |
???~??? | -生体兵器による代理戦争- 核戦争で失ったヒューマンリソースの代官品としてバイオテクノロジーによる生体兵器の開発が始まる。 完成した生体兵器は自己増殖と自己進化を行う理想的な兵器として敵対国へと放たれた。 |
???~??? | -生体兵器暴走- 生体兵器の制御が失われ、暴走して無差別に人類(旧人類)を捕食する様になる。 戦争は継続できなくなり、勝利者のいないまま生き残った人類は北米へ避難/退去した。 |
???~??? | -人類種保管プロジェクト始動- 種の存続を図るため、人類は3つの計画を打ち立てた。 超大型宇宙船による地球型惑星の探索及び移民を目的とする「箱舟計画」。 生体兵器の手が届かない深海深くに拠点を作ることで新たな生存圏を確保する「オケアノス計画」。 そして試作型重力弾頭の集中投下により北米の生体兵器群を一掃する「アヴァロン計画」である。 |
???~??? | -オケアノス計画の失敗- 驚異的な速度で進化した個体により、建設中の深海都市が破壊されオケアノス計画は失敗に終わる。 やむなくアヴァロン計画のサブプランとして超大型シェルター都市をワシントンDCに建設を開始した。 |
???~??? | -審判の日- 地球を発つ長距離移民船ノア、衛星軌道より北米エリアへ重力弾頭を投下。 北米の生体兵器群を一掃。だが重力異常が発生し、地球環境は激変した。 |
-??? | -コールドスリープ- 自らの失策で地球上で生きて行けなくなった旧人類。 サブプランとして建設された保管都市アヴァロンにてコールドスリープに入り、地球環境の回復を待つ。 |
空白期
-??? | -世界樹による地球再生と魔素の発生- 滅びに向かうはずだった地球を救うため、聖華の三女神は地上に一本の大樹を植える。 大樹から発生した女神由来の未知の元素は地球を瞬く間に再生させた。 |
???~??? | -虚空戦争- 異界からの侵略者『虚空(ヴォイド)』、再度の、しかも最大規模の侵攻。 この時は、十聖天以外の様々な精霊たちも一致団結、協力して地球を守る。 その代償として、十聖天以外の格が低い精霊たちはダメージを受け、現世に現界できなくなるほどに衰弱。 滅びを避ける為に精霊たちは自ら器を選び、その中で休眠する事で力の回復を図った。 この器が後の時代に聖遺物と呼ばれる。 十聖天ほどの超高位の精霊たちは流石にそんな事は無かった。無かったのだが……。 この異界の侵略者との闘いで”夜の門の守護者”バグール・オーゾが汚染されて悪性の存在に落ちてしまう。 暴走するバグール・オーゾを”昼の門の守護者”アルス・ディメイン以下『七』の守門の残り六名がクラナ・カランクの丘の地下深くに封印する。 このときバグール・オーゾはまだかろうじて正気を保っていて自ら封印された。 五行の機兵、バグール・オーゾ封印の要としてクラナ・カランクの丘の中央と四方に同時に封じられる。 なお西の侍・白虎のガルヴァートは、『虚空(ヴォイド)』との戦いで大きな損傷を被っている。 |
新世暦
元年 | -旧人類の目覚めとWARES設立- 旧人類、コールドスリープより目覚める。 WARES(World Assembly Reunited Earth Society)を組織し、復興を開始する。 |
301 | -旧大戦勃発- 旧人類に酷使され続けた新人類の不満は限界に達し叛乱を起こすに至った。 新人類は亜人やアーシア人と一致団結しWARESに宣戦布告。北米大陸東海岸一帯を中心とした大規模な独立戦争へと発展した。 |
332 | -旧大戦終結- 最終的な勝者となったのは新人類の側だった。 八英雄に率いられた新人類解放軍はWARESの本拠地であるアヴァロン地上要塞を陥落させた。 本拠地を制圧されたWARESは全面降伏し、30年に渡る戦争は終結した。 |
聖華暦
元年 | 旧人類との長き戦いが決着し、新人類が自由と尊厳を取り戻したその日を人々は聖華暦元年と名付けた。 |
1~200 | -建国期- 旧大戦において新人類を率いた二人の指導者は袂を分かち、一方は北米大陸西海岸を目指し、もう一方は緑豊かな北東部に移住した。 200年の時を掛け、彼の地にはアルカディア帝国と呼ばれる軍事大国とカーライル王朝・聖王国と呼ばれる騎士国家が誕生した。 二大国間にはゼスキア王国と呼ばれる宗教国家が作られ、両大国の緩衝地帯としての役割を負う事になった。 荒れ果てた北米南部には亜人達が集落を作り、それは後にナプトラ王国、クメール王国と呼ばれる獣人の国となった。 カナドの民は極北の大地へと消え、独自の生活圏を築いた。 |
215~219 | -第一次聖帝戦争- 史上初となる新人類同士の大規模な戦乱。 この戦争において聖王国、帝国の両陣営は多数の幻装兵を戦線に投入。 その大半は戦乱の中で失われてしまう。 |
217 | -暗黒騎士誕生- フレイと名乗る流浪の剣士により反物質の活用法が確立される。 ※詳しくは「暗黒騎士」を参照。 |
248 | -クラナ・カランク事変- 新人類たちが五行の機兵を発掘した事が契機で、バグール・オーゾの封印が破れ、『邪皇機』として復活するという事件が起きる。 無事……とまではいかないが、なんとか解決する。 |
317 | -ゼスキア王国滅亡- 帝国と聖王国、双方に対し不可侵条約を結び、中立的な立場を取っていたゼスキアだが、一方的に条約を破棄した帝国の奇襲を受け聖華暦317年に滅亡する。 |
320 | -北進征伐- 北方への領土拡大を目論んだ帝国はカナドへの派兵を決定。 スパルタ族を中心としたカナド連合軍との戦争へと発展。 炎門の戦い(テルモピュライの戦い)において戦力差10倍の戦いをカナド連合軍は征し帝国は大敗を喫した。 ※詳しくは炎門の戦い(テルモピュライの戦い)及び狩装兵スパルタンを参照。 |
321~341 | -第二次聖帝戦争- 北進征伐での大敗による戦力低下を好機と見た聖王国は帝国に宣戦布告。 両陣営は再び激突し20年に及ぶ長き戦乱の時代となった。 だが、この戦乱は異界の邪神ゲイズ・ガロウドによって仕組まれたものだった。 宿敵であるゼートゥルー・ブロウドを滅するため、大陸ごと全てを消し去ろうとした大いなる破滅計画によって大陸全土は戦火に晒された。 元凶であったゲイズ・ガロウドがデイン・ストライフによって討たれたことで戦争は終結した。 |
372~381 | -六竜戦役- 先帝の崩御に端を発する帝国内乱期。 跡継ぎとなるアルカディア皇家の男児が齢3歳の幼帝しかおらず。 幼帝が成人し、即位するまでの間の臨時の皇帝が必要となった。 そして皇帝の玉座を巡り、様々な帝国貴族が名乗りをあげ、大規模な内乱が帝国領内で起きた。 最終的に内乱を制し、皇帝の玉座に収まった英傑の名はデューカリオン・コーバック。 聖華史上初となる、アルカディアの血族以外の皇帝である。 |
382 | -魔神封印- アスガードと呼ばれる異世界で暴虐の限りを尽くした魔神デウスーラ。 かの世界の聖神マルスとの約定により聖華の三女神は魔神の封印を決定した。 そして魔神の封印場所に選ばれたのは聖華世界の北米大陸だった。 聖華暦382年 旧カナダ領北東部、クイーンエリザベス諸島 この世界に召喚された魔神デウスーラは聖華の三女神によってコーンウォリス島の地下深くに封印される。 |
392 | -自由都市アマルーナ誕生- 皇帝の玉座を捨てたデューカリオン・コーバックは大陸南部へと渡り、亜人と人間が共生する街を築いた。 都市の名は自由都市アマルーナ。 後に自由都市同盟の首都となる中央都市アマルーナの前身である。 |
401 | -魔神復活- 魔神に施した封印は完全では無かった。 神聖力を持ってしても女神の理とは異なる次元に存在する異界の神を完全に封印することは出来なかった。 聖華暦401年、魔神の封印は破られ悪逆の神は復活を遂げた。 |
402~478 | -人魔大戦(暗黒時代)- 聖華暦402~478年に及ぶ人類の存亡をかけた人と魔族の戦争。 魔神デウスーラの眷属である魔族の軍団、そして魔神に操られた魔獣の大軍は女神の眷属である人類を滅ぼすべく進軍を開始した。 聖王国と帝国の国土は蹂躙され聖華史上最も多くの人命が失われた戦いとなった。 また魔族から逃れる為に北米大陸南部に多数の人民が移住し、集落や小国などが築き上げられた。 |
453 | -バラライカ共和国設立- 聖華暦453年に旧メキシコ領南部及び、旧グアテマラ領に建国された聖王国人を中心とした共和制国家。 人魔大戦期に聖王国より逃れ、大陸の最南端を目指した人々が最後に辿り着いた場所で国を興した。 |
462 | -ギルガメア王国建国- 聖華暦462年に旧メキシコ領一帯に建国された帝国人を中心とした国。 人魔大戦期に帝国から、同盟南部へと逃れた人々の寄り合い集落が発端となっている。 軍事組織を中心とした社会構造になっており、帝国に似通った部分が多々ある。 |
473 | -勇者誕生- 聖華暦473年、世界の抑止力として三女神に選ばれた使徒が誕生する。 男の名前はアレフ・ローラン。 後に六聖者と呼ばれる存在となり、5人の仲間と共に魔神デウスーラを討伐し暗黒時代を終わらせた英雄である。 |
478 | -魔神討伐・人魔大戦終結- 聖華暦478年 勇者アレフ・ローランとその仲間たちに率いられた人類軍は多大な犠牲を払いながらも、魔神デウスーラを討伐する事に成功した。 指導者を失った事で魔族軍は統制を失ったが、魔族を殲滅できるほどの余力は人類軍には残されていなかった。 魔族の殲滅こそは成らなかったものの人類は戦争に勝利し平穏を勝ち取った。 明くる年、479年1月、アルカディア帝国皇帝、カーライル聖王、両名の名のもとに人魔大戦の終結が発表された。 |
500 | -自由都市同盟設立- 人魔大戦時に北米大陸南部に築き上げられた都市群や亜人の集落、更には大国に属さない小国をも取り込み一つの連合国家が生まれた。 亜人と冒険者による自由の国、自由都市同盟の誕生である。 |
540~610 | -産業革命- ルーン技術を始めとした魔導工学の進歩は、製造技術の飛躍的な効率化と通信技術を世界に齎した。 これにより各国では技術開発競争が始まり、様々な魔導器や新機軸を盛り込んだ機兵が生まれた。 また、造船技術が向上したことにより、都市間の移動ではホバー船が使われるようになった。 |
551 | -ザラ家権力伸長- 聖華暦551年、当時のアルカディア帝国主席宰相アルゼイド・フォン・アーデルハイド侯爵が、44歳の若さで夭逝する。 このときアーデルハイド家の分家格であったザラ家の当主、当時わずか19歳であったデギル・フォン・ザラが強引にアルゼイドの一人娘と婚姻を結び、アーデルハイド家を事実上乗っ取ってしまう。 更にデギルはアーデルハイド家の侯爵位をザラ家のものとする。 主家であったアーデルハイド家は傍系の血を引く男子が当主としてあてがわれ、爵位も子爵位にまで落とされてしまった。 デギルとザラ家はその後、アルゼイドが手掛けていた一大事業たる、帝国における産業革命を受け継ぎ、継続する。 そしてザラ家は産業革命の後半部分を主導し、それを成功に導いた功績によって後に公爵位へと陞爵することになる。 このザラ家による産業革命の成功は、実は生前のアルゼイドが遺した計画書を盗用し、その計画に従って事を動かしただけである事が、聖華暦772年に発見された文献資料により判明している。 現在に於いては、帝国に於ける産業革命の成功はアルゼイド・フォン・アーデルハイドの手柄であったと認められている。 |
561 | -ノルド王国建国- かつてキューバと呼ばれた国に人間と魚人族達が無法者の楽園を築きあげた。 以来、都市同盟所属の船舶に対する海賊行為、漁村などでの略奪行為を繰り返す海賊-ヴァイキング-と呼ばれる存在が誕生した。 |
610~617 | -第三次聖帝戦争- アルカディア帝国とカーライル王朝・聖王国の三度目となる大戦。 聖華史上初となる、陸上大艦隊による艦隊戦が行われた戦争でもある。 ホバー技術の普及と造船の効率化により、戦術ドクトリンそのものが変わっており、この年代あたりから、戦闘が近代化していく。 |
619~632 | -海賊戦争- 都市同盟海軍とノルド海賊が最も激しく争った時代。 最終的に同盟海軍は海賊王エイリーク・ブラッドアックスが率いる大艦隊を破り、海賊王の断頭処刑を持って戦争を終結させた。 敗北したノルド王国は遂に同盟への従属を誓う事となった。 |
679 | -クメール陥落- 聖華暦679年、ギルガメア王国は突如、自由都市同盟からの脱退を発表。 翌月、ギルガメア王国はクメール王国へと進行、わずか一月でクメール王朝を攻め滅ぼし支配下に置いた。 |
680~780 | -百年戦争- クメールの第一王子を保護した、バラライカ政府はギルガメア王国を糾弾。 両国の会談は険悪な雰囲気のまま決裂。 翌月、バラライカ政府は同盟からの脱退を発表。 ギルガメア王国に宣戦布告し、両国は戦争状態へと突入した。 |
705年2月~705年8月 | -砲弾戦争- 砲弾戦争とは自由都市同盟の各都市で発生した反社会的勢力と企業勢力による武力衝突である。 冒険者組合を介した企業による安価な砲弾の提供開始により、これまで安価で粗雑な砲弾を売り捌いていた反社勢力は利益を得られなくなった。 これをきっかけに各企業の重要施設や本社等へのテロ攻撃が行われた。 これに対し各企業は連携して自社戦力と傭兵を活用し反撃。 半年に渡る抗争の末、企業軍はテロの主要な人物の自宅を襲撃し、拘束。 見せしめとして大々的に処刑した。 その後一部の反発はあったものの同盟軍の介入により事態は収束した。 最終的にはテロを首謀していた勢力の殆どが逮捕されるか死亡し、企業や軍警察、政府関係者の中からも反社勢力に肩入れしていた何人かの人間が逮捕された。 |
717~719 | -シリウス戦役- ラシック・フォン・シュヴァーケリン率いるシリウス船団による武力蜂起。 シリウス船団と都市同盟軍による工業都市マギアディールの支配権を巡る戦いが勃発。 小規模な戦いに終わるかと思われたが、聖王国、及び帝国の介入により、大国の代理戦争へと発展した。 最終的には船団長であるラシックが戦死したため、船団側の全面降伏によって決着した。 |
779~780 | -都市同盟軍介入・百年戦争の終結- 聖華暦779年に自由都市同盟はギルガメアとバラライカの戦争への介入を決定。 圧倒的な武力を持って、両国の争いを終結させた。 明くる年、780年に南部諸国連合構想を発表し、クメール王国も含めた三国を連合体とすることで都市同盟への再加盟となった。 |
802~ | -聖騎士団の腐敗- 法王を傀儡とし、聖導教会の実質的なトップの座に就いた枢機卿ネロ・グレイワルドは己が権力の拡大の為に精力的に動き出す。 教会勢力は聖王国貴族をも抱き込み、世俗への支配を拡大していく。教会の懐柔を受けた騎士団もまた末端から腐敗が進んで行った。 聖華暦810年にラズバーン・ザイエンを後押しして、藍鳳騎士団の団将の座に就かせた事により、聖王国東部域における聖導教会の支配は盤石なものとなった。 |
827年 | -国境紛争- もはや恒例となりつつある、年に一度は行われる帝国と聖王国による国境紛争。 この戦いにおいて、聖王国軍は200機を超える戦力を投入したが、わずか100機のガーター黒騎士団に惨敗してしまう。 黒騎士団による追撃戦において、聖王国の残党軍を指揮したのは当時24歳の聖騎士エルトシャン・グレイブであった。 エルトシャンは、戦場にて黒騎士団を率いる暗黒騎士アイオイ・ユークリッドと交戦し、これを退ける。 その後、聖都に帰還したエルトシャンは敗戦を誤魔化す為の英雄として祭り上げられる。 |
828年3月 | -第17代皇帝崩御- アルカディア帝国・第17代皇帝アウグストフ・フォン・ユーゼス・アルカディア崩御。皇位継承を巡る政争が始まる。 |
828年9月 | -血の皇位継承- あくまで政治にて決着を付けようとする第一皇子と第三皇子に対して、第二皇子ジークハルトが取った行動は余りにも苛烈だった。 ジークハルトは半年という期間を持って、帝国軍を懐柔し、己が戦力とした。 聖華暦828年9月、第二皇子ジークハルトは挙兵。 第一皇子と第三皇子の居城を攻め滅ぼし、両皇子に組みした者を一族郎党皆殺しにした。 翌月、継承の儀を執り行い、第18代皇帝ジークハルト・フォン・ユーゼス・アルカディアが誕生する。 この皇位継承を巡る一連の事件にちなんで、新皇帝ジークハルトは「鮮血帝」と呼ばれるようになる。 |
829年11月 | -暗黒騎士追放- 皇位継承を巡る争いに置いて、第一皇子を支持していたアイオイ・ユークリッドだったが、これまでの功績を考慮し処罰を免れていた。 しかし、その後も暗黒騎士アイオイは鮮血帝ジークハルトと度々衝突し、遂に国外追放処分となる事が決定した。 暗黒騎士アイオイ・ユークリッドの自由都市同盟への亡命発表は都市同盟市民を騒がせた。 |
829年12月 | -エルトシャン出奔- 国を捨て、自由都市同盟への亡命を決意したエルトシャン・グレイブは聖王国にて、開発中だった魔装兵アレヴを強奪し、置き土産に駐屯地を爆破していった(死傷者0)。 その後、聖王国軍の追撃を受けたが、同盟へと移動中だった暗黒騎士アイオイ・ユークリッド一行を巻き込む形で追撃を振り切った。 |
830年1月 | -冒険者ギルド・栄光の宴 設立- 暗黒騎士アイオイ・ユークリッドと、聖騎士崩れのエルトシャン・グレイブが新たな冒険者ギルドを設立する。 ギルド名は栄光の宴。 後の時代に同盟史上最強と謳われる冒険者ギルドである。 |
833年11月~834年1月 | -第一次~第三次バフォメット襲撃戦- 後の聖華史で「バフォメット事変」と呼ばれる戦い。 聖華暦833年、北米大陸最南端でコロニーを形成した魔王級魔獣バフォメットは推定8万の魔獣軍団を率いて北上を開始した。 魔獣の大侵攻に対して都市同盟は冒険者ギルド義勇軍と都市同盟軍の共同作戦にてこれを迎え撃つ。 都市同盟全土より集まった機兵の数は総勢2万を超えた。 この戦いにおいて冒険者ギルド「栄光の宴」は魔獣バフォメットを討伐し都市同盟の英雄として名を上げる。 ※詳しくは小説「Glorious Saga(連載中)」を参照。 |
834年3月 | -ハウゼンシュトリヒ攻防戦- 帝国の大部隊が緩衝地帯を超え同盟の国境砦を突破。 バフォメット事変により戦力低下したのを好機とみた、皇帝ジークハルトによる派兵であった。 なお、この作戦の立案者はラズール公爵家であり、戦線に投入されたのは帝国貴族を中心とする貴族連合軍である。 国境線を突破した帝国軍が次に狙いを定めたのはハウゼンシュトリヒ要塞である。 かの要塞は中央都市と国境砦の中間に位置し、同盟内における駐屯地の役割を担っていた。 帝国は要塞を占領し橋頭保を築く事で本国から更なる大軍を呼び寄せるつもりだった。 同盟政府は和平交渉による決着を望んだが、事態を重く見た栄光の宴をはじめとする、冒険者ギルドたちは義勇軍を結成し、要塞へと急行した。 三週間に及ぶ要塞攻防戦は聖王国が帝国領に対して進行を開始した事で終結する。 帝国軍はすぐさま本国へと撤退し、同盟に多額の賠償金を支払うことで和睦が成立する。 |
834年4月~10月 | -デンバー戦役- デンバー遺跡群で行われた帝国軍と聖王国軍の戦い。 同盟との戦闘状態にあった帝国軍の裏をかく形で聖王国の大部隊が進行を開始。 デンバー遺跡群の先にあるレスクヴァ要塞の奪取を目論んでいたが、予想外の抵抗に合い戦況は膠着。泥沼の戦いとなった。 半年後、傭兵として参戦した、栄光の宴に所属するカナド猟兵エニシ・ラクト・ファミリアの機転により、聖王国はレスクヴァ要塞の制圧に成功。 しかし、疲弊した戦力でのそれ以上の進行は敵わず、要塞という橋頭保を得るだけに留まった。 |
835年3月 | -レスクヴァ奪還作戦- 帝国軍によるレスクヴァ要塞奪還作戦。 作戦は聖華暦835年3月7日(実際には3月8日)からの門閥貴族を中心とした貴族連合軍主体の第一次奪還作戦と、聖華暦835年7月から鮮血帝自らが指揮を執った第二次奪還作戦に分けられる。 第一次奪還作戦では貴族連合軍と帝国軍正規軍との間に指揮系統の混乱や各種不協和音が発生。 終盤での総司令官の敵前逃亡によって帝国軍が敗走し、作戦に参加した戦力の四割を損耗するという歴史上稀に見る大敗北となった。 第二次奪還作戦では第一次奪還作戦の反省に基づいた徹底的な指揮系統の統一と戦力配分の効率化。 さまざまな戦略・戦術を用いた緻密な計画によって、第一次奪還作戦の時とは比べ物にならないほど軽微な損害で聖王国軍を撃退し、レスクヴァ要塞の奪還を成功させたのである。 これによって門閥貴族はその権勢をさらに失墜させ、鮮血帝との確執がいよいよ絶望的なものとなるのである。 |
836年4月~7月 | -レルアンの乱- アルカディア帝国において発生した大規模な内戦。 新体制の建立を目論む鮮血帝ジークハルト・フォン・ユーゼス・アルカディア陣営に対し、ラズール公爵家を中心とした貴族連合軍が対抗したことによる貴族叛乱である。 この戦役における貴族連合軍の敗北の結果、ラズール公爵家は完全に崩壊。 鮮血帝ジークハルトは帝国軍最高司令官としてアルカディア帝国の実権を掌握し、独裁体制が確立されることとなった。 |
837年9月 | -グリム・アーノルド反逆- 聖騎士グリム・アーノルドが所属大隊を裏切り、大隊長を殺害したことで、王国中で指名手配される。 グリムの追跡の任に着いた粛正騎士セシル・カードレッド及びベイリン大隊による追撃戦。 ※「灰の騎士」第一部。 |
839年12月 | -灰の革命- グリム・アーノルド率いる灰の革命軍は圧政を強いる聖導教会に対して宣戦布告。 教会の私兵集団である十字騎士団、及びその協力者である藍鳳騎士団との大規模な戦闘となった。 聖騎士団はこの戦いを静観し事態を見守った。 一月に及ぶ戦いは両者相討ちと言う結果に終わった。 革命軍のリーダーであったグリムは戦死し、十字騎士団も壊滅。教会の枢機卿ネロ・グレイワルドと藍鳳騎士団・団将ラズバーン・ザイエンも命を落とした。 ※「灰の騎士」第三部。 |
840~ | -第四次聖帝戦争~三国大戦- 聖王国内の大規模な内乱を察知した帝国軍が進軍を開始。 近年の小規模な国境紛争ではない。 大軍団による侵略戦争だ。 聖王国の国境はあっという間に突破され帝国軍は国内へとなだれ込む。 これを迎え撃つべく聖騎士団は奮戦する。 やがて戦禍は飛び火して、自由都市同盟をも巻き込んだ三国大戦となる。 |