219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 23:56:29.08 ID:NZw2tTvbo
院長「今度は右足だよ。」シャキーン
アライちゃん「フゥーー!フゥーー!」ブルブルポロポロ
鋏を開いて右足に近づけると、アライちゃんは呼吸を荒くし、震えながら、涙が溢れる目をギューッと閉じた。
ジョギン!
アライちゃん「ムグゥゥゥゥゥーーーッ!!!フウーーーッ!!フウーーーッ!!」カオ&シッポブンブンナミダボロボロ
本日二度目の切断の痛みに、アライちゃんは動かせる部位を必死にバタつかせ、タオルを噛み締め、呼吸を更に荒くするなど、様々な方法で痛みに耐えようと頑張っている。
院長「じゃあまたコスって傷口塞ごうな。血がいっぱい出て怖いだろ?」
再び大の字の板を折り曲げ、切断面に手が届く形にした。
アライちゃん「グスッ…グスッ…フゥー…フゥー…」コスリコスリ
切断面に触れるのはかなりの痛みのハズだが、治さなければ死んでしまうことはアライちゃんにも分かっているのだろう。懸命に切断面をコスっている。暫くコスり続けてだいぶ治ってきたところで、口のタオルを外した。
アライちゃん「ぶはぁ…ふぅー…ふぅー…グスッ」コスリコスリ
喋る元気もないのだろう。無言のままコスり続けている。それも仕方のないことだった。この時点で一つ大きな問題が生じているのだ。
それは、血を失いすぎていることだ。両方の膝から下を切り落とされ、コスれば治るとはいえまだ小さなアライちゃんでは回復能力も弱いので、傷口が塞がるのにも時間がかかり、多くの血が流れてしまう。衰弱して当たり前である。
ここで補給タイムといきたいところだが、今回はここまで。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 02:32:34.44 ID:1afg/8aCo
院長「やっと傷口が塞がったか。にしてもお前そろそろ死にそうだな。」
アライちゃん「おまえの…せいなのりゃ…」グッタリ
アライちゃんはかなり衰弱してきている。血と水分を補給させなければならない。
現在の時間は昼飯時を逃しておやつタイムに近い。この手術は朝から始めたのでそろそろ院長たちも休憩を挟みたいところだ。
業者「まだ死なせねぇぞ。もっと長く苦しませてやるよ」
一本目の足をアライちゃんがコスっているときから、業者は切り離した方の足から切断面の方にグッと絞り出すように血を抜いて試験管に溜めていた。それを注射器へと移し、アライちゃんに近づけた。
アライちゃん「ぴぃ…の…りゃ…」プルプルグッタリ
業者「足は返さねぇが血くらいは返してやるよ。喜べ。」グサ
アライちゃんの腕の血管を探し、針を刺して血を注入した。
アライちゃん「いちゃいのりゃ…でもなんだかちからがもどってきたのりゃ…」シッポフリー
アライちゃん「でものどからからのおなかくーくーなのりゃ…」ク~
生命の危機を脱したら食欲が戻ってきたようだ。だが業者二人と院長はそこまでお人好しではないので、飲ませはするが食わせはしない。巷では歩く点滴と呼ばれているドリンクを取り出した。
業者「ほらよ、ストローで吸うかチューブで胃まで流し込まれてぇか好きな方を選べ。」
アライちゃん「じぶんですうのりゃ…でもすとろーをおくちにくわえさせてほしいのりゃ…」ビクビク
業者は舌打ちをしてストローをアライちゃんの口に突っ込んだ。
アライちゃん「ちゅーちゅー、こくこく。ちゅーちゅー、こくこく。ぷはぁ、おいちーのりゃー」シッポフリフリ
アライちゃんに少し笑顔が戻ってしまったがまたすぐに絶望することになる。
作者が完全に失念していたが、アライちゃんは足を切る度に失禁や脱糞をしている。そのたびに業者2が専用の吸引機で処理している。足から絞り出した血だけを輸血したのは、流れ出た血が吸いきれていない糞尿と混ざっていそうだったからということにしよう。
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 09:32:14.31 ID:Z+BXFH2bO
しばらくアライちゃんを仰向けに戻して、輸血液が体中に行き渡るように、またドリンクが吸収されるように少し時間を与えると、アライちゃんはだいぶ元気になった。
院長「そろそろ料理の時間だな。」
アライちゃん「おりょうりなのりゃ?ごはんもくれるのりゃ?」
業者2「おい害獣。そもそもお前がなんでここに連れてこられたか分かってるのか?」
アライちゃん「うぅ…おまえりゃはあらいしゃんにひどいことすゆためにつれてきたのりゃ…」ショボンウルウル
アライちゃん「それとあらいしゃんはがいじゅーじゃないのりゃ」ボソボソ
業者2「間違っちゃいねぇな。まあこれからわかるだろうよ。存分に楽しんでけや。」
業者「害獣に食わせる料理はねぇよ。まあ食う気も失せるだろうがな。」
そう言うと業者はまたアライちゃんを座らせ、目の前にまな板を置き、先程血を抜いたアライちゃんの足をその上に置いた。
アライちゃん「それあらいしゃんのあんよなのりゃ…グスッ…かたほうだけならまだあるけたかもしれないのりゃ…エグッ…でも…もう…」ボロボロ
自分の足が両方とも業者の手元にあるのを見て、俯いたら今度は目を逸らしていた自分の膝の辺りを再び直視して、アライちゃんはまた大粒の涙を流し、大声で泣いた。
アライちゃん「のああああああああああん!!のりゃあああああああああん!!あんよが!!あらいしゃんのあんよが!!なくなっちゃったのりゃあああああああああ!!!」
業者「あーあーあーあー!せっかく水分補給したのにすぐこれだ!もう知らねぇ、料理始めちまうぞ!」
業者は包丁を取り出し、アライちゃんの片足を切り開いた。
アライちゃん「!!!!!?????それ!!!!あらいしゃんの!!!!あらいしゃんのあんよなのりゃああああああ!!!!!」フゥーッ!フゥーッ!キュルルルルルル!!
自分の、まだくっつけられるかもしれない足が、とうとう原型を留めなくなったところを見て、アライちゃんが今までにない程の興奮状態へと陥った。
アライちゃん「がえぜ!!!!!あんよあらいじゃんにがえぜ!!!!!あらいじゃんのあんよはだべものじゃないのりゃああああああああ!!!!!」フゥーーーッ!フゥーーーッ!キュルルルルルルルルルル!!!!
料理という言葉+まな板の上で自分の足が包丁で切られている
このことから、これから自分の足が料理の材料にされ、食べられてしまうことは、頭アライちゃんにも理解できた。
業者「お前を拐った理由はなぁ!生きた新鮮なお前をかっ捌いて食うためだったんだよ!分かったらベソかきながら黙って見てろ!」
アライちゃん「やめるのりゃあああああああ!!!そんなことしたらあらいしゃんのこすこすでもくっつけられないのりゃああああああああ!!!」フゥーーーッ!フゥーーーッ!ナミダボロボロ
どうやら本当にコスコスでくっつけられると思っていたようだ。
実際に可能かは不明である。
アライちゃんの必死の抗議を無視して業者は切り開いた片足から骨を取り除き、足首から下を切り落として一枚の生肉にした。
そしてもう片足は、食える部分の大きさが同じくらいになるように足首から下を除いて3つに輪切りにした。
そしてなぜか手術室に置いてある小さめのカセットコンロにガスの入った缶をセットしてフライパンを乗せてアライちゃんの前に持ってきた。
業者2「おっにく♪おっにく♪」ルンルン
業者「気持ち悪い声を出すな」オエェ…
アライちゃん「かいぬししゃんがおいちーおいちーごはんつくってくれるときのどーぐににてるのりゃ…」ナミダポロポロ
院長「はやくするのりゃ!あらいしゃんおなかくーくーなのりゃ!」ケツフリフリ
業者「モノマネ流行ってんのか…」オエェ
片足を解体して出来た生肉を、さらに3等分して熱して油を広げたフライパンに乗せた。
手の空いている業者2は輪切り肉に塩コショウを塗り込み、なぜか置いてあるオーブンに入れ低温でじっくり熱し始めた。
業者「余った足首から下はどうする?」
業者2「そこなんか汚そうで食べるのは気が引けるな…」
院長「ヨチヨチ歩きだからそうでもないぞ。膝の方がよっぽど汚い。その部分はスパイスいっぱい付けてフライにするとフライドチキンのウイング部分っぽくて美味いぞ。」
業者「なるほど、油がめんどくさいから後でいいや。冷蔵庫inだな。」
アライちゃん「あんよが…あらいしゃんのあんよ…」ポロポロ
最終更新:2018年09月03日 17:59