伝染するハエガイジムーブ・前編

607 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/07/03(月) 00:38:15.70 ID:NqmUJOfb0 [1/11]
バンッ

アライさん「のだっ!!」バタッ

ハンター「よし、仕留めたぞ!」

彼は森に住んでいる生物を糧に生きているハンターだ
今日も生活のために狩りをする

アライさん「」ビクンビクンビクン

ハンター「そろそろ寒くなってくるからな、ちょうどいい毛皮が手に入ったぜ」

季節の変わり目で、最近肌寒く感じることも多くなってきた
幸運にも今日はフカフカの毛皮を手に入れることができたのである

ハンター「これを使ってクロケット帽を作るとしよう」

クロケット帽とはアライさんの毛皮を加工し、帽子にしたものである
早速彼は家に持ち帰り、毛皮を剥いでいく

ハンター「~♪」

手慣れた手つきで皮を剥がし、耳を切り落とし、尻尾を引き抜いた
素材を加工し、立派はクロケット帽を作り上げた

※耳、尻尾、服はけものプラズムで出来ていますが、ここでは実際に生えているものだとします


ハンター「以外にいい着心地だな。特に首元のファーと尻尾がいい、今日はこれを着けて友人と飲みにでも行くか」

彼はいい気分で友人と酒を飲みに出かけた



608 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/07/03(月) 00:42:59.82 ID:NqmUJOfb0 [2/11]
~酒場

友人「最近害獣が多いみたいだな」

ハンター「ああ、ホントに増えていて仕事も大忙しだぜ」

友人「それは何よりだぜ、ところでその帽子はどうしたんだ?」

ハンター「よくぞ聞いてくれた! これはな、俺が仕留めた獲物から作った帽子なんだよ」

友人「へぇいいねぇ、なんの革?」

ハンター「アライさんだよ、最近増えてるだろ?」

友人「アライさんも毛皮にしちまえば可愛いもんだぜ」


ハンターと友人は遅くまで飲み交わし、酒場を後にした

友人「じゃあな」

ハンター「えーまだ飲み足りねぇ食い足りねぇよー」

友人「悪いな、朝早いんだ。 また明日な」

ハンター「しょうがねぇな、気ぃつけて帰れよ」





ハンター「ふー、まだなんか食いてぇな・・・・・・おっ! あの店良さそうだな」

ハンター「んー、いい匂いがするのだぁ」

ハンター「あれ?」



609 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/07/03(月) 00:48:13.49 ID:NqmUJOfb0 [3/11]
~朝

ハンター「んーもう朝か、昨日は飲みすぎちまったぜ」

けだるい朝を迎え、ハンターは朝の支度をする
顔を洗い、髭を剃り、朝食の用意をする
そしてお気に入りのクロケット帽をかぶり朝食をとる

ハンター「昨日出来上がったベーコンは最高だな」

ハンター「ついでにトーストも焼こう」

彼は食パンを手に取り、台所へ向かう

ハンター「~♪ トーストちゃーん♪」バシャー

そして向かった先はトースターではなく、水道だった

ハンター「~♪ ・・・・・ん? ・・・・・・!!!!」バシャバシャ

ハンター「な、なんだ!! なんで俺はパンを洗っている?」

目の前の異常事態に気づき、水道の水を止める

ハンター「寝ぼけてたのか? まあ、たまにはこういうこともある」

きっと飲みすぎたのだろう、彼は気にもとめず朝食を続けた



610 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/07/03(月) 00:49:59.86 ID:/m+zqLAT0 [5/16]
(アカン)



611 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/07/03(月) 00:52:31.73 ID:NqmUJOfb0 [4/11]
~酒場

友人「その帽子気に入ってんだな」

ハンター「そりゃそうよ、いいぜこれ。 他のハンター仲間達にも進めたらさ、みんな真似してやがるの」

友人「へぇー俺も今度作ってもらおうかな」

ハンター「おまかせなのだー!」

友人「え?」

ハンター「どうかしたのか?」

友人「いや・・・・」

いつもと違う彼に友人は違和感を覚えた

友人「そういえば、今度アライさん保護団体が街に来てハンターに抗議活動をするらしいぜ」

ハンター「またか・・・・・」

彼は憂鬱な気分になった
保護団体の連中は暇があれば年中抗議に来るのだ
計り知れないほどの被害を出している動物だというのに




最終更新:2018年04月06日 01:59