ナハト市

ナハト市
都市人口 5万人
統治機関 サバト
リントヴルム朝ヤード帝国カラシュ公国
ナハト市は、リントヴルム朝ヤード帝国ライラント荘園カラシュ公国の国境線上に存在するナハト大学(ナハト魔術学校)を中心に発展した学園都市である。

概要

ナハト市は夜森の中にあるリントヴルム朝ヤード帝国ライラント荘園カラシュ公国の国境線上に存在する都市である。都市中央にライラント川が流れる。その立地からあらゆる国家の支配が及ばない独立自由市としての地位を保ち、代々ナハト大学が市の統治を行ってきた。ナハト大学の生徒と卒業生は世界最先端を得ながらも、情報を対外へ流出させず「魔術」という手段で知識を披露するため「ナハトの魔女」と呼ばれ、ナハト市そのものも「魔術都市」という異名を持っている。
近年ではソフィアの聖女との関連が指摘されている。

歴史

地理


7つの地区が存在する。

交通

都市への地上アクセスはカラシュ側と帝国側へ抜ける道が1本のみであり、馬車が1両通るのがやっとの細道。夜森を抜けるこの道は行方不明者が多発するためめったに使われる事がない。
帝国側へのアクセスはライラント川による船移動が可能なため、帝国側へのアクセスは船での移動が主流である。
都市内に蒸気機関車等はなく、その立地から自動車の搬入も難しいため、市内移動は馬車が主流になっている。

団体

ナハト大学(ナハト魔術学校)

ナハト市の中心でありナハト市を支配している学校。
地質学、医学、生物学、人類学、考古学分野で帝国の最高レベルをいく名門大学。
生徒数は1000人で9年制(1年を1ステージとよぶ)。入学には「ナハトの魔女」からの推薦状が必須になる。
サバト
ナハト大学の上層幹部集団であり「ナハトの魔女」たちで構成される集会。
大学の方針及びナハト市の行政方針を決めている。

サークル・オブ・ブルーローズ/Circle of Bluerose

青薔薇の輪。魔術都市ナハトに存在する吸血種組織。長老派によって構成される。現在の公子(長)はディミトリエ・エトリウス。
ナハト市の建設時から存在しており、市長や大学学長の就任には彼らの同意が必要であるなど、市の統治や大学の運営に大きな影響力を振るっている。
名目上すべての吸血種はこの組織に所属し、掟や上からの命令は絶対である。
「入市時には公子に挨拶しなければならない」
「吸血種であることを隠してはならない」
「公子の許可した領域でしか吸血してはならない」
「(血袋化による知能低下を防ぐため)ナハト大学生からは吸血しない」
などの掟が存在する。
組織の副次的な目的としては、品種改良による青い薔薇の実現に千年以上研究と投資を行っている(関連研究や副産物も多いので全く無駄な事業というわけではない)。

生命の魔女(シミック)

ナハト大学の生物学科の組織。生命の神秘を解き明かすべく日夜研究が進められている。
彼女らの研究の真髄は生命に人工的な改良を加える事で、進化の意図的な誘導を行うことにある。
彼女らは何世代にもわたって穀物や家畜の品種改良を研究しており、都市周辺の農場のほとんどは組織の実験場でもある。

著名な人物

ディミトリエ・エトリウス

ナハトにおける吸血種の「公子」。物腰柔らかで自信に満ちた貴族である。
彼の統治の下でナハトは幾多の争乱の中でも地位を失わず発展してきた。そして吸血種の利権や影響力も維持してきた。
ディミトリエはヴァルデマール家への忠誠を口にするが、部下に対しては自分への忠誠を要求する。彼自身の忠誠は自身とナハトにのみ向けられている。
自分に個人的な忠誠を誓う有能な者を選抜して要職に就けているが、一見して公平な人選に見えるなど、不満を抑える手腕に長けている。
加齢や好みの変化にて入れ替わりがあるが、常に七人の美女・美少女を血袋として囲っており、青薔薇で飾りつけている。
【吸血種/Vampire】【長老/Elder】【影の実力者/Grey Eminence】【節制/Temperate】【嫉妬/Envious】【嘘つき/Deceitful】

出現モンスター

ナハト市近郊に生息する異常な動植物群。一部はカラシュやヤード帝国、遠くにはフォンタニエにも分布が広がっていることもある。
危険なものも数多く存在するため、ナハト近郊を陸路で進む際は入念な準備と充分な検討が必要である。

バニルミルト

ゲル状、アメーバ状の生物。市の下水道や周辺の水場に徘徊している。
ナハト大学では生物実験の失敗作は下水に流されるのだが、それにより自然発生した新生物が環境に適応したものとされている。
生ゴミの分解と消臭という性質を持ち、無害。

ジューメートル・スパイダー

ドラゴンスネイル

グール樹

浮遊発光痺れクラゲ

体内にヘリウムガスを分泌し、風船のように浮かぶクラゲである。稀少なヘリウムガスを採取するために開発された品種とされている。実際採取効率は良いため飛行船や飛行戦艦の技術の高まりとともに再家畜化が模索されている(ヘリウムガスは条件の整った油田やガス田でしか産出しない)。発光現象が発生するほどの非常に強い静電気を帯びており、迂闊に触れると気絶することもある。現在では野生化しているが、餌の匂いで寄ってくる性質があるので注意を要する。
ナハト市内に入ってくる場合があり、その場合は釣り糸を垂れておびき寄せ、ネットで捕獲するという光景が見られる(銃撃は貴重なガスが漏れるために通常されない)。

マンドラニンジン

土から出て歩行するニンジン。もともとは食糧難を解決するために開発された品種であるが、ストレスに弱くナハトの環境には適応しなかった。現在では野生化している。
  • 自力で水場や日当たりの良い場所に移動する。
  • 夜間は地面に埋もれて過ごす(通常のニンジンと区別がつきにくい)
  • 陽光や水に問題が無い時はダンスを踊ることもある。
  • 人が来ると集まってくる。捕まえようとすると逃げる。
  • 笛を吹いている人間の後ろに列を為して付いてくる。
  • ナハト近郊では天敵が多いため「不味い」方向に進化している。

ユカーリ

常緑高木。ナハトの産物であることと、後述の悪辣かつ利己的な生態から「魔女の樹」と呼称されている。
葉から取れる精油は殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用があるため、医薬品や健康茶等として利用される。成長が早く、製紙用のパルプや薪としても使用できる。
一見して有用な樹木であり、それは間違い無いのだが、ユカーリは周囲に他の植物が存在すると葉から引火性・可燃性の物質を放出する。ユカーリの葉や樹皮は非常に燃えやすく、容易に山火事を発生させるのである。
当のユカーリは根に栄養をたくわえており、競争相手の植物を燃やし、焼け跡で成長を続ける。ユカーリ同士では可燃物質を放出しない。
ライラント荘園南岸では大規模な植林地が造られている。

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最終更新:2019年05月09日 19:16
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