アシア荘園

アシア荘園
首都	アシアシティ
人口	400万人
政治
統治家	スロコンブ家
現当主	マリアン・スロコンブ

アシア荘園は、リントヴルム朝ヤード帝国の東側に位置する荘園である。ネヴァリ荘園と東營荘園に隣接している。帝国の全荘園内で最大の面積を有してる一方、全荘園で最も人口が少ない地になっている。東營荘園境ぞいを除くとその全土が乾燥した平坦な土地であり、反面、地形の変化に乏しく、荘園全体い単調な田園風景が延々と広がっている。

地理

アシア荘園は東側で東營荘園西側でネヴァリ荘園と接しており、北は海で南はレオネッサ領東タヴェリア植民地に接している。大タヴェリア砂漠と隣接する乾燥地帯展開するこの荘園は全土が平坦または波打つように起伏した地形をしている。東から西へ、北から南へ徐々に高度があがっていく。東部には南の山脈から流れるアーカリク川が流れ、豊かな土壌が農業を支えている。

気候

その全土がステップ気候と砂漠気候に属し、年間を通して降水量が少ない。年に1度雨季が訪れ、雨季の期間だけ砂漠が花畑に変貌する。

主要都市

荘園全土を通して人口が希薄なため、その広大な領土に対して大規模な都市は無く、都市そのものの人口も少ない。遠い距離を開けて等間隔に農家の住居や小規模な町が点在している。

人口順	都市	備考
1	アシアシティ	首都。農作物の集積拠点であり交通要所。
2	クリアウォーター	家電と電気製品工場がある町。
3	シャーロストン	農作食品加工工場と小型飛行機の生産拠点。
4	オマスター	農作物の集積拠点
5	ダラン	カニの産地。農場。
6	セントノイア	農作物の集積拠点

法律および行政

スロコンブ家が支配しているという事になっているが、スロコンブ家はアシア荘園の代表を務めているだけであり、その実験はアシア荘園議会が持っている。アシア荘園議会は店員100名の一院制で、選挙が4年に1回行われる。
開拓時代の名残から、個人の武装は権利として定められているため、帝国内では最も進んだ銃社会を形成している。居住地間の距離が非常に離れているため警察の到着が遅いため「自分の身は自分で守る」と自衛意識が非常に高い。

経済

小麦・大豆・綿花・トウモロコシ・豚を生産している。帝国最大の大穀蔵地帯で「帝国の食糧庫」という別称で呼ばれている。農業用機械類や食品加工の他、石油と天然ガス、ヘリウムガスが採掘されている。

鉱業

南東部にアシア油田があり、石油と天然ガスが産出され、帝国東部の燃料需要を支えている。石油荘園中央部ではヘリウムガスが産出されており、飛行船類の製造に利用されている。

工業

農業トラクターや農業用小型航空機、輸送機械の生産が行われている。近年は人口増加を目的とした電子機器類の工場誘致を行っている。新設工場ではラジオやテレビ、家電製品の生産が行われている。

農業

西側は大豆、東側は小麦を最も生産している。広大な農場を効率よく耕作するために機械化が進んでおり、農業トラクターの使用やスプリンクラーによる水やり、小型航空機による農薬散布を行っている。アシア荘園内の農地だけで全帝国の食料需要を賄った上で輸出まで可能だと言われている。南部のステップ地帯では羊毛の生産が行われている。

交通

荘園を横断するようにアシア大洋鉄道が接続されており、ネヴァリ荘園のペルトヴァ市からアシアシティ市とクリアウォーター市を経由して诸城市へ接続している。公共交通機関は発達しておらず、もっぱら網目のように自動車用道路を使用した自動車での移動しか手段がない状態になっている。

芸術・文化

昔からアシア荘園は帝国における「田舎」の代名詞になっていた。産業化前は広大な土地と希薄な人口のため住民のよそ者を嫌う傾向に強かったが、鉄道と高速道路網による流通が増えると緩和してきている。亜人たちが開拓してきた地であるため、亜人特有の文化が多い。主要種族である犬人たちによる「ワンワン踊り」が伝統的な踊りとして受け継がれている。

住民

人口の大部分が犬人、猫人で構成されている。
東部の東營荘園付近には狐人が少数暮らしている。

歴史

アシア荘園は東部が砂漠で西部も乾燥しており、人はあまり住んでいなかった。
唯一人が住んでいたのは、存在するアーカリク川周辺で、川から得られる水と豊かな土壌を基盤に、犬人たちの王国が存在した。犬人王国はいくども滅亡と王朝交代が行われ独自の文明を築いていたが、内乱と衰退のまっっ盛り中に、東部から朱雀王国が西進してきたため併合された併合後は朱雀王国の穀蔵地帯として繁栄した。
一方で西部はながらく誰も住んでいなかったが、近世ヤード帝国は豊富な地下水が存在する事を発見すると、お得意の土木工事で砂漠の緑化と農地化を推し進めながら東進しはじめた。その前線に立ったのは本土を追い出されてきた亜人たちだった。豊かな財力を持っていた亜人は同じ亜人の奴隷たちを購入して砂漠を開拓し東進し続けた。
70世紀、朱雀王国と国境を接すると、幾度か衝突の危機に陥るが、朱雀王国はヤード帝国の支配下にはいることを選んだ。ヤード帝国は旧朱雀王国が力を持ちすぎないよう、アーカリク川周辺を切り離し、アシア荘園として独立させた。