Victoria4衣装のG8Fへの移植方法について
G8Female(以下G8Fと記載)というフィギュア素体は、DAZの歴史から見ても比較的新しいものです。DAZの素体の歴史を鑑みますと、Victoria4(以下V4と記載)と言うフィギュアが業界標準だった時期が非常に長く、このフィギュア向けのコンテンツが、現在でも非常に数多く販売されております。
今回の記事では、こちらのV4世代のコンテンツをG8Fに移植する手順をご紹介いたします。
手順としては極めて簡単なものです。
- シーンにG8FとGenesis(無印)を読み込む
- V4服をGenesisにフィットさせる
- Geneisisにフィットさせた服をG8Fに再フィットさせる
これだけです。G8Fに再フィットさせたV4服はDAZ側のMy Libraryにフォルダを作って、そこにWearable Presetとして保存してください。今後G8Fベースのフィギュアを作った際には、自由に読み出しできるようにしておいたほうが便利でしょう。
ここでは丁度DAZ公式でフリー配布になっているPink LUV Summer Lovin for V4 を例にとって、実際にやってみましょう。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。この方法で数多くの衣装をインポートしてみましたが、流石にオートフィットですので、苦手とする衣装が結構あります。
- 裾の長いスカート
- ハイヒール
反対に得意な部分は
- タイトなスーツ系、タイツ、シャツ、アンダーウェア類
これは変換時にボディとマッチする離れたパーツの分解、再適合が上手くいかないために起こっていると思われます。ウェイトマップを操作する、読み込み時の座標を調整する、等の解決策が必要でしょう。
物によってはボディとの干渉、ポリゴンの破れ、表面の乱れが発生する事があります。 その場合は以下の手順に従ってください
- メインメニュー>Edit>Object>Geometry>Convert To SubD surfaceを選択してメッシュ分割を細分化
- メインメニュー>Edit>Object>Geometry>Add smoothing modiferを選択してメッシュにスムーズをかける
- 衣服のパラメータタブからMesh Smoothing>Smoothing Iterationsの値を若干増やす
- 同項目にあるCollision Iterations の値を若干増やす
- Expand Allを若干増やす
等の対策をとってください。これらの値は1フレーム中に再計算するボディとの衝突判定やスムーズ処理の回数を増やすパラメータですので、やたら増やすと重くなります。
Smoothing Modifierが効きすぎて、衣装が体の別パーツにへばりついたり回り込んでしまう場合は、Smoothing Modifierの値を0に落としてください。
皆様の良きDAZStudio ライフの一助にならんことを祈って…。