Keiは、Hiroの後任者として決算システムの担当者に着任した。着任後、税制改正によりTaxクラス内の税制計算の式を修正することとなったが、当該クラス内に、全く使用されていない数値を計算するメソッドを見つけた。当該メソッドについて、前任者のHiroに問い合わせをしたが、彼は海外に赴任しており、なかなか捕まらなかった。Keiは、メソッドの存在理由について自身で調査しようとしたが、Taxクラスのプログラムのコメントや設計書、仕様書など関係のありそうなドキュメントを調査したが、当該メソッドの存在理由については、どこにも記載されていなかった。
異動後発生した対処法のわからない問題について、後任者はどのように対処すべきか?
Keiは、YoshiakiやJoeなど関係のありそうな人物に対しても当該メソッドの必要性について質問したが、わからなかった。
決算システムの他の資料については、開発時のレビュー会議の議事録や、調達時の決済などもあるが、直接の関係が見えなかったので、まだ調べていない。
直接、関係のなさそうな資料についても調べてみよう
Keiは、直接関係のなさそうな資料についても調査してみることにした。
その結果、開発時のレビュー会議の議事録に当該メソッドは不必要なものだ、という指摘があり、削除が必要なことが分かった。
Keiは、不必要なメソッドについて改修のタイミングで削除を行った。
わかりやすい目次が行われていると、このパターンの実行がしやすくなる。
連絡先の確保により前任者に質問できる場合は、このパターンを実行する必要はない。また、周辺の資料が古く実情と異なる場合もあるので
知識の目撃者も合わせて行い、確証を得ることが大事である。
最終更新:2016年12月08日 17:55