玄霧藩国かく戦えり > T22版

 これはT22を戦い抜いた、玄霧藩国プレイヤーの物語である。
 ※今回は玄霧の執筆である



事の発端としては

 T22に向けて、玄霧藩国は冒険者組合や銀行を作り、共和国全体の経済圏に強く関わらんとあれこれ用意していた。
 しかし、様々な確認を進めていった結果、魔法の暴走の痕跡が見られ始めた・・・
 この時はまだ、事態をそこまで重くはとらえてなかったのだ。

始まった生活ゲーム

 様々な情報がぽつぽつと出だし、何やら不穏な中生活ゲームは始まった。
 玄霧藩国ではなんと、ニム、ぶそあ、真澄、玄霧、雅戌の5人が抽選に当選。
 皆はそれぞれ、ソワソワしたりウロウロしたりモダモダしたりしてその時を待つこととなる。
 しかしながらゲームを始めてみると、なんだか色々不穏な様子。
 魔法の暴走の結果、国民が幻影にふけっていたり街道が全部黄金になってたりする様子に騒然となったり、玄霧や国民たちが樹になってたり雅戌くんのお子さんが生まれたりもした。
 様々な情報が得られた分重要なゲームが多く、激動の生活ゲームであったが、真澄さんのゲームは比較的穏やかであった。
 最後にポリス玄霧が現れたりしたのはなんというか蛇足感ありありだったが。

明らかになる魔法被害

 生活ゲームは、多くの物をもたらした。愛する者との再会があれば苦い思い出を作る人もいる。
 その中でも、生活ゲームで(結果的に、ということもあるが)偵察を行い情報を得るもの達から、様々な情報が共有され始めた。
 T21で起きた、長く太陽が出ない事件。その際に敵として現れた人面蛾が残していた呪い(のちにアースイーターと名付けられた、細菌のようなナノマシンのような、大地の栄養を食いつくす存在)
 それが原因で共和国の各国で深刻な土壌の栄養枯渇からの食糧不足が発生。そしてそれを魔法で解決する錬金術師たち。
 また、不安がはびこる中幻影を売ったり食料を錬金術で作る玄霧藩の国民の姿が共和国のあちこちで見受けられた。
 さらには、南国人が魔法を使いだし、そのうえに魔法を使えば使うほど魔力が増える現象が起き、それに伴い各国で森が異常に育ち始めていた・・・

原因判明

 何だかんだとあったが、生活ゲームのお陰で共和国の魔法暴走問題の原因が判明した。
 魔法の暴走の原因は「魔法の定義が正確になされていなかった」ことにあり、その状態で魔法を使うことで近縁世界から無制限に魔力を吸い上げていたのが問題である、と特定された。
 これをそのまま放置すればNW時間で5年もあれば世界樹が魔力を吸収しきれず膨張・石化し、砕けた破片ですべてが砂に飲まれるであろうとの予測もあり、緊急対応が必要となった。
 また、森国人が樹になっているのは「より魔法にかかりやすくするため」に樹に代わる魔法のようなもので変わっていた模様。
 そして、

そして鉄火場へ

 魔法の暴走を防ぎ、正常な魔法にするためには新しく定義された魔法、即ち「盟約魔法」に沿ってあらゆる魔法を定義しなおす必要があった。
「盟約魔法」とは、神やオーマの長などに御伺いをたて、信仰と盟約を持って発動させてもらう魔法である。
 つまりは、現状存在する魔法に対応した神やオーマを探す必要があったのだ。
 勿論、対応した神がいない魔法は使えなくなる。そして、神様やオーマの長にお伺いを立てるためにも、信仰を示し、お祀りする場所が必要である。
 ようするに、「締め切りは4日後(のちに追加で48時間延長されたが)。それまでに神殿と魔法の書き換えを行え」という話である。
 恐るべき鉄火場が訪れたのだ・・・

一方そのころ

 神殿を作る準備や対応した神様の確認を行っている際に、ニム・イズミ・睦月の3人は初心者用迷宮イベントに参加していた。
 これは、迷宮で神様に縁深いものを持ってくるという名目で行われた演習のようなものであったが、3人は見事に演習を突破。
 個人猫士を貰い、そして神様の縁深き品を持ち、藩国に帰還した。
 なお、中級イベントのほうに出ようとしている藩王等の姿が確認されてはいたが、忙殺されて参加は出来なかった模様。

とにもかくにも時間が足りぬ

 最終的に、玄霧藩国では「蛇神様(ウィングバイパー神)」の他に、
火炎の魔法に対応した「火の神様」
浮遊魔法や空飛ぶ魔法の馬に対応した「ペガサス神様」
霧の結界術に対応した「妖精女王様」
障壁の魔法や幻影の魔法に対応した「赤の赤様」
 これらの神様をお祀りする神殿が必要となった。

 しかもその上、玄霧が個人で持っているネクロマンサー関係の魔法のために死者の安寧を守る神である「クーリンガン神様」の神殿
 そして、空間固定術式を管理するための「白の白様」の神殿も必要である。

 こうして、計7種の神殿を作ることとなった玄霧藩国の修羅場ぶりは、あえて詳しくは語るまい。
 作業できる全員が出来うる限りの最善を尽くして作業を終えたという話である。
 よく間に合ったなあ、というのが正直なところだ。
 (実際、30分から1時間くらい待ってもらったので間に合ってはないのだが)

編成(の準備)をしよう

 ひたすら忙しかった神殿と魔法のあとは、編成である。
 今回は設定国民を一切使えないとの話が出ていたため、編成そのものは簡単ではあったが、食糧生産や燃料生産、資源生産もほぼできない共和国には、PLを編制するための準備を整えるのにも一苦労である。
 宰相府からの援助を元に、稼働させる工場を選び、資源の配布量を決め、全体の戦力規模を整える恐ろしい激務の中心には、雅戌の姿があった。
 結果としては、何とかなった。本当によかった。もう二度とこういうのはごめんだ、というところである。
 詳細を書くには、このWikiでは容量が足りぬ。 

編成(本番)をしよう

 実際のところ、資源の配布量を決めるためにまず国内の編成を整える必要があった。
 魔法の更新や定義の確定により、ほぼすべてのキャラの更新が必要となり、ああでもないこうでもないといいながら各々が自分のキャラをリビルドする。
 信仰と盟約の策定や、それによる職業の固定等も関係してくるため、各自悩みながら編成を行っただろう。
 なお、玄霧は「今後俺は蛇神様にどう顔向けしたらいいんだ・・・」と結構悩んでいた模様。
 意外と冗談では済ませない悩みであるため、色々相談も行ったという。
 ※ネクロマンサーの信仰先はクーリンガン(アンデッド)であり、死と再生、生命の循環を司る蛇神様とは相性が悪いほうになるため

ようやく迎えたユーザーイベント

 さて、魔法の暴走に対応するために藩国内で神殿を作っている間にも対応は進んでいた。
現在の余剰魔力を何とかするために魔力を分散する必要があったため、シオネの円環で魔力を急激に消費するイベント
そうして魔法が使えなくなった後に共和国全体の食糧危機を回避するため、あえて食事の必要ない樹になってもらう呼びかけのイベント
生活ゲーム中に判明した、サイボーグたちとの不和の解消のためのイベント
共和国立て直しのためのイベント
土壌の再生のためのイベント
 これらを実行するために、藩王会議では日夜相談が開かれていた。
 誰がどこに出るかが重要になるこのイベントで、玄霧は樹になってもらう呼びかけのイベントに単独で出ることとなった

呼びかけの結果

 国民への樹になってもらう呼びかけのイベントは、一番最初に行われた。
 裏では「イベントでRPだけしてもらえれば大丈夫ですから!」という話になっていたが、そんな甘い話があるわけもない。
 呼びかけを行った結果、一部の人は樹になってくれるも、将来に絶望し、自殺を始める国民たちが急増。
 これを食い止めるため、玄霧の政治能力と復興作戦を提出し、将来を見え据えたものであるということをわかってもらうことに成功した。
 その後、玄霧は評価を提出する事こそできなくなったが、共和国立て直しイベントにも登場することとなり、各国代表の設定国民の皆さんに説明を行う事になった。
 各種の説明の後、玄霧藩の代表であった設定国民は、自殺した。
 未来に絶望したのか、それともほかの理由があったのか。
 ただ一つわかることは、芝村さんによる「この件で遺恨はのこらなかった」という1文のみであった。

続けて始まるT22

 上記のようなユーザーイベントを共和国・帝国で行い、各種問題を解決、ないしは継続対応を続けることにして一息ついたころ、T22は始まった。
 とはいえ、ウェーブ1とウェーブ2はユーザーイベントにてスキップされていた。
 問題のウェーブ3も、大半はエスカレートイベントであり、キーイベントをしっかりクリアすれば状態は悪化しないとのことで、各国対応を行うモノと全体で対応を行うものに振り分け、共和国藩王会議にて各国の対応可能度合いを調査し、対応が進められた。
 ウェーブ発表は12/29、締め切りは12/31。
 本当に酷いとしか言いようのない年末進行の開始であった。

いつのまにやら

 『難易度が威信点により変動する』イベントの関係で、威信点の多い玄霧藩国は高難易度に対応する必要があった。
 そう、いつのまにやら我々は共和国内でも上位の威信点保有国となっていたのだ。
 「それは嬉しい事ではあるのだが、今回に限っては難易度が跳ね上がるのでよろしくない!」と誰かが言った。
 だが、そこは豊富な人材と設備を抱える玄霧藩国。
 治安維持のイベントには警察官のワカさんと警察署が、火災予防のイベントには水道局とその責任者のマリモさんが。
 国民の生活判定は、学校の教育や作っておいた住居に、復興作戦やFROGさんの補佐を貰って。
 経済判定には、共和国全土の対応をサウドさんに任せることになったためここが穴ではあったが、大よその問題には対応できていたのは素晴らしいことである。
 皆のたゆまぬ努力と作業力が生んだ勝利だろう。

乗り切った後は

 イベント97/98は、国民たちの人心の安定イベントと、新年の準備イベントである。
 当初、共和国は全体で対応することで精鋭を集めて高評価を出す予定であった・・・
 が、芝村さんの「個別に成功するほうが良い事あるよ」の一言で藩王会議がざわつきだした。

 玄霧藩国も、試算の結果ギリギリイケソウ、という判断をとり、独自で提出を始めることとなった。
 人心の安定には雅戌が参謀や摂政の能力でイベントを企画し、睦月がうどん職人の力で食事を振る舞い、真澄が司書の力で読書会を開くところにニムさんのイラストを追加することでクリアを目指した。
 素晴らしい人材の組み合わせと、ニムさんのイラストにより見事クリアとなった。

 そして、新年の挨拶であるが、これもまた、うどんの力でクリアした。
 具体的には、イズミさんがうどん職人の力で年越しうどんを作り、年賀状を書き、それをぶそあやニムが走って届けるという方法で年末のご挨拶を兼ねた年越しうどんを振舞い、そのあと皆で神殿の掃除を行うという作戦である。
 こちらも、見事に成功した。97/98成功により、国内の様子が二度聞ける可能性がある権利を得た!

 なお、余談ではあるが玄霧が「イベント97/98はこういう方向性で間違ってないですよね?」と芝村さんに確認したところ
 「間違いない。今こそうどんの使い時だ」との返答を貰ったという。やっぱりうどんってすごい。

それでも騒動は続く

 実は、これ以外にもテロ防止の判定があったが、こちらは帝国の特殊部隊に纏めて処理してもらうことで成功としていた。
 そのほか、地形への攻撃を防ぐために地形評価12を出す必要があったが、実は玄霧藩国の地形は「評価10」だった。
 これは、初期の情報で「評価12にもなると共和国・帝国片方の陣営くらいの規模」みたいな話があったため、あえて止めたままにしておいたのだが、これが裏目に出た形である。
 なんにせよ評価12を出せなければ国は崩壊する、とのことで色々な対応方法(A&S社とか全国一斉対応とか数値を足す方法)を探るも、どれも不可能であった
 結果的には、ルール通りの処理を行う事ができる、という所からイラスト評価によるクリアを狙うことになった。

真打登場!

 地形をイラストによるクリアを目指すとしても、イベント97/98と同時進行であったため、すでにニムさんやイズミさんはほかのイラストの準備に入っていた。
 ほかにイラストを描ける人は・・・と唸っていたところ、「私がやりましょうか」という声があがった。
 その人こそ、近衛カケルさんである。
 実はここまで書かれなかったが、ユーザーイベント開始前後で海法よけ藩から玄霧藩国へ転藩し、皆といろんな話をしたりして親交を深めているところにこのありがたい言葉に、藩王以下は感動しながらイラストを依頼することになった。
 仕上がったイラストも上々で、無事にイベントはクリアの運びとなった。まったくもって、カケルさん様様である。

戦い終わって・・・

 怒涛のイベントが終わり、判定結果を見ている間に迎える新年。
 新しい年の始まりと共に芝村さんによるアイドレスイヤー宣言。
 2018年もまた、忙しくなりそうである。



次回に続く

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最終更新:2018年02月02日 20:48