硬化不良考察

硬化不良には、UV露光時間の不足やFEPフィルムの劣化以外にもいくつかの要素が関係していると考えられる。

〇レジンタンク内のUVレジンの温度
〇レジンタンク内のUVレジンの揮発・空気(湿気や酸素など)に触れたことによる成分の変化・変色
〇UVレジンに含まれる顔料成分の濃度の高さ
〇レジンタンク内のUVレジンに含まれる成分の沈殿
〇液晶パネルの劣化(LCD方式)
〇出力品周囲で中途半端に露光したレジン
〇サポートの不十分さによる保持力不足・不安定さが原因の出力品のグラつき


UVレジンに期限が設定されているのも、数日以上使用しないレジンをボトルに戻すことが推奨されるのもこれらの理由のいくつか関係しているため。
より状態の良い出力を目指す場合、
  • UVレジンは開封したらできるだけ早めに使い切る
  • UVレジンはボトルから出す場合、かならずよく振って成分の状態を均一にする
  • 続けて出力を行う場合、レジンタンクのUVレジンを出力後にかき混ぜる
  • UVレジンを濃い色に着色する場合、着色料自体に硬化剤が含まれるものを使用して調色する
  • 3Dプリンタ内にヒーターを配置し温度管理を行う
  • サポート配置や設定の見直し
…といったような手段でクオリティコントロールを行う必要があると考えらえる。

ラフトのビルドプレートへの定着を強化したい場合、ラフトの露光時間の調整や紙やすりによるビルドプレートの加工のほか、MONOCUREが販売しているPLATEBONDのようなツールを使用してみる手もあるかもしれない。

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最終更新:2019年06月09日 19:12