寺生まれのフレンズその2

275 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 0612-2dC4)[sage] 投稿日:2017/11/16(木) 21:10:08.72 ID:a1eEJbrt0 [2/2]
俺は久々に嫌な夢を見た
アライちゃんを連れたアライさんが俺の部屋を歩きまわっている・・・
俺は恐怖のあまり動くことが出来ず、ただアライさん親子を眺めている。
するとアライさんは突然冷蔵庫の中身をを漁り出した!
思わず「やめろ!!」と叫ぶ俺

するとゆっくりこちらを振り返るアライさん
その顔は、見るも無残なアライさんそのもので醜さが釘が打ち付けてあるようだ
「お前も食べられたいのだ?お前も食べられたいのだ?
してやろうか?してやろうか?」

ゆっくり俺に近づくアライさん・・・俺は金縛りにあったように動けず、そして・・・
アライさんの牙が俺の首に・・・

そこで目が覚めた

嫌な夢だ、後味が悪い・・・俺は水を飲もうと立ち上がった
俺の目に飛び込んできたのは、無残にも喰い荒された冷蔵庫の中身!
俺は恐怖で腰を抜かしてしまった、あのアライさんは現実に!!
そして次はホントに俺の体が喰われてしまうのではないかと

その日のバイトで、俺は寺生まれで霊感の強いTさんにその夢を相談してみた
しかし、Tさんは「しょせん夢だろ?」と冷たい対応
なんとしても引き下がれないので必死に何とかしてください!と頼み込むと
「それじゃあ俺の作ったお守りやるからそれを枕元に置いて寝ろ、
そうすりゃ大丈夫だ」とお守りを渡してくれた

次の日、不安ながらも朝の早かった俺は床に付いた、そこでまた夢を見た
「つづき、つづき、つづき!つづき!つづき!つづき!」「のりゃ!のりゃのりゃ!のりゃ!」
またあのアライさん親子だ!!俺は夢の中でTさんのお守りを探した
しかしどこにも見当たらない・・・
「こりぇ?こりぇ?こりぇ?」なんとお守りをアライちゃんが持っている!もうおしまいだ!!

だが次の瞬間、お守りが眩い光に包まれ、どこからとも無くTさんの声が
「破ぁ!!」
お守りは光と共に飛び散り、アライちゃんの半身を吹き飛ばした。

「のだあああああああああ」
光を浴びてのたうつアライさん親子を尻目に俺は夢から目覚めた
アライさん親子の死骸はあったが、枕元にあったはずのお守りはどこをどんなに探しても見つからなかった・・・

その話をTさんに話すと
「死骸が残った?
やれやれ、威力は親父の作った奴には及ばないか・・・」と呟くTさん
寺生まれはすっごーい!、俺は感動を覚えずにはいられなかった。








最終更新:2018年04月06日 02:12