物語の舞台:フィネア地方

フィネア地方は、レーゼルドーン大陸西端部に残された人族の生存領域です。




概要

テラスティア大陸で蛮族大陸と語られているレーゼルドーン大陸にも、人族がかろうじて生き残っている地域があった。
フィネア地方は〈大破局〉後に強大な軍事力を背景に生存領域を確保した唯一の地域である。
他の地域との連絡が断たれていることもあり、地域全体はただならぬ緊張感に包まれている。




歴史

開拓歴 帝国歴 出来事 場所
前3年 ダーレスルブルク公国による開拓 現・帝都レシトリア
元年 フィネア侯爵領レシトリアの発足 現・帝都レシトリア
2年 討伐戦争の終結と魔剣クラウ・ソラスの返還 現・ユークライント密林
1148年 レシトリア民主革命の勃発 現・帝都レシトリア
1150年 レシトリア民主共和国の建国 現・帝都レシトリア
1160年 〈大破局〉の始まり ユークライント密林
1161年 首都レシトリアの失陥 現・帝都レシトリア
1162年 元年 レシトリア帝国の発足 ムートランド
1162年 元年 レシトリア奪還戦 帝都レシトリア
1178年 17年 南西地域の回復 ベルティンドット
1184年 23年 凍土地帯決戦で人族が勝利 現・北レシトリア
1189年 28年 初代皇帝崩御 帝都レシトリア
1363年 202年 ダインハイト地域の奪還 現・ダインハイト要塞
1422年 261年 ダインハイト公国の独立 ダインハイト要塞
1427年 266年 北レシトリア国の独立 北レシトリア
1443年 282年 反抗要塞ダインハイトの完成 ダインハイト要塞
1460年 299年 先帝崩御・ロンバルトの帝位継承 帝都レシトリア
1464年 303年 3月事件 ダインハイト要塞東部
1465年 304年 現在

ダーレスブルク公国による開拓

魔動機文明時代にレーゼルドーン大陸に進出したダーレスブルク公国が配下のメリーチカ・ド・フィネアに開拓を命じた。
フィネアはこのとき公王から委ねられた〈静謐の魔剣クラウ・ソラス〉を駆使して蛮族と戦ったとされる。
当時のダーレスブルク公国の最西端にあたり、険しい山脈を超える必要があったことから、補給路の確保に苦戦。開拓は困難を極めた。

【資料】ピオニエ・デ・フィネア:フィネア開拓記

フィネア侯爵による戦いの歴史は、伝説の魔剣クラウ・ソラスの力とともに「フィネア開拓記」として語り継がれている。
この地域の住民たちはこの伝説が大好きで、クラウ・ソラスを携えた英雄の到来をいまでも待ち望んでいる。
フィネア開拓記を参照

フィネア侯爵領レシトリア

フィネア侯爵が開拓に成功したのち、フィネア侯爵はこの地域をレシトリアと命名して統治を開始した。
開拓記によると、このときに役割を終えた魔剣クラウ・ソラスはダーレスブルク公王に返還されたという。

しかしレシトリア侯国の統治はそう順調なものではなかった。
北方に広がる凍土の荒野に潜む蛮族に長期にわたって苦しめられたのである。
魔剣クラウ・ソラスの返還によって損なわれた軍事力を支えるべく、レシトリア侯国は軍事国家として発達する。

【団体】レシトリア侯国騎士団

侯国騎士団はのちの〈大破局〉において重要な役割を果たした。
当時最強のスカイバイク銃騎兵団で、恐ろしい練度を誇っていた。
現在のレシトリア帝国騎士団は侯国騎士団から続く長い歴史を持っている。

レシトリア民主革命

23代目フィネア侯爵タルドの暴政に不満を持った市民による民主革命によって崩壊する。
このとき侯国騎士団は侯爵から離反。内政問題としてダーレスブルク公国の介入を退けた。
一方のダーレスブルク公国側でも公王の急死による政変が発生しており、対応が遅れたのである。

結果としてレシトリア民主共和国が建国されることになる。
しかし民主共和国は建国後10年で〈大破局〉を迎えることとなる。

〈大破局〉とレシトリア帝国

〈大破局〉に際して蛮族の大攻勢が発生し、レシトリア民主共和国はその版図を次々に喪失した。
この事態を受けて意思決定の高速化が必要と判断。共和国議会は戦時大権を議長に付与した(事実上の帝政の幕開け)。

レシトリア議長は軍事上の才覚が欠けていたため統帥権を放棄。旧侯国騎士団団長に対蛮族戦争を一任する。
騎士団長は戦時動員の必要性を主張し、蛮族と人族の総力戦に発展した。

版図の3/4を喪失し、首都も失陥したレシトリア民主共和国は騎士団長が残存兵力を結集して帝国化。
首都奪還作戦を強行したところ〈奇跡〉が発生してこの戦いに勝利した。この勝利には魔剣クラウ・ソラスが関わっていたとされる。

以降レシトリア帝国は蛮族との戦争を継続し、現在も帝政を継続している。
この特異な成り立ちから、皇帝は騎士団長が担うことが伝統となっており世襲制を採用していないという特徴を持つ。

レシトリア帝国の封建化

〈大破局〉の危機を乗り越えたレシトリア帝国は、以降200年ほどの間蛮族との全面戦争を続けた。
結果として領土の半分までを奪還したレシトリア帝国は、二つの方面軍に軍備を集中する。
レブダ山脈を睨む東部軍と、凍結の地グラン・イチを睨む北方軍である。

結果として、中央の統帥権は方面軍に漸次的に移譲され、封建国家として事実上独立することになった。
東部軍を率いていたダインハイト公爵は、43年前にダインハイト公国を樹立。
北部軍を率いていたスレイン公爵もこれに続き、38年前に北レシトリア国を樹立した。

両国はレシトリア帝国に恭順の姿勢を貫いている。
しかし5年前に先帝が崩御したのを境に、帝国側の姿勢が硬化。
蛮族の攻勢が小康状態にあることも手伝って、皇帝による軍事的再統合の圧力が高まっている。
帝国統合論参照



経済

農林水産業

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工業部門

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商業部門

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政治

レシトリア帝国の封建化以降、生産と指揮を担う帝国と、戦争を担う二つの封建国家として役割を分担してきた。
しかし近年、ダインハイト公国の前線が資源地帯に到達しつつあり、情勢に緊張が走っている。

初代ダインハイト公王が病床に伏していることもあり、その死に乗じてレシトリア帝国騎士団が進駐するのではないかと噂されている。
次期公王の指名を受けたノイル・フォン・ダインハイトは策謀家として知られていることも、この危惧を後押しする。
ダインハイト公国は帝国を追われて危険な前線での農業生産に従事させられた市民の国であり、両国市民の間の歴史的対立の溝は深い。

一方の北レシトリアは独自の人口保持力を持たないために、従属主義が主流である。
凍結の地グラン・イチの制圧というレシトリア開拓以来の悲願を達成するために、人族同士の諍いは棚に上げている。





学術分野

魔動機文明時代の都市がまるまる一つ生存したとはいえ、首都失陥によって多くの技術が失われている。
現在帝国騎兵団の主力をなすスカイバイクの生産技術も失われた技術の一つである。
それゆえ、スカイバイクは最も有能な戦士だけが騎乗を許されている。

また、冒険者を雇用しての遺跡探索も積極的に行われている。
魔動機文明時代の都市があった位置は正確に記録されており、これまでの300年をかけてあらかた探索が終了している。
しかしダインハイト公国によって前線が押し上げられることで、新たな遺跡が探索可能になり、冒険者が派遣され続けている。

特にこの地域では歴史研究が盛んで、魔剣クラウ・ソラスの伝承を中心に、蛮族を退ける最終兵器の存在が主要な調査テーマになっている。