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英雄伝説 黎の軌跡

最終更新:

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最終更新 : 2024-01-18

「英雄伝説 黎の軌跡」のBGM別作曲者推測

目次


データ


外部リンク


更新情報

  • 2022-03-09 : オリジナルサウンドトラック発売。これまでの推測に変化は無し
  • 2021-12-14 : 旧市街#003&メア登場曲#021を古口氏から園田氏へ推測変更
  • 2021-10-31 : 導力ラジオのBGMリスト追加・大体コンプリート
  • 2021-10-15 : 推測コメントの随時補強期間へ
  • 2021-10-13 : ゲームクリア
  • 2021-09-30 : 黎の軌跡発売 / 仮のBGM推測開始
  • 2021-08-27 : 公式サイト上で流れるBGMの推測を追加
  • 2021-08-06 : サントラminiの推測を追加
  • 2021-07-27 : 所感と電撃ムービーの推測を修正
  • 2021-07-21 : WebCM公開/電撃スペシャルパック特典紹介ムービーの推測を追加
  • 2021-06-09 : 推測にあたっての所感を追加
  • 2021-06-04 : ページ作成 / ティザームービー公開によりプレ推測開始

概要

軌跡シリーズの新たなる舞台は待望のカルバード共和国。スプリガンという裏家業を営んでいる彼ら彼女らによって新たに紡がれる軌跡の物語。

推測早見表

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推測を終えての所感

総評

今回はイースIXや創の軌跡と比べると比較的スムーズに推測は行えたと思う。ドンデン返しはないはず。唯一「Captive Soul」と「イーディス旧市街」にはちょっと困らせられたが今は解決している。それぞれ最初は園田氏ではと推測していたので聴きすぎるあまり考えすぎてしまったのだろう。ときにファーストインプレッションも大事。また創の軌跡から本格的に作曲に加わった古口氏は作風の全貌を掴めておらず推測にあたっての障害となるかと思われたが創の軌跡での氏の曲との一致点を見つけられたのであとはそれに沿ってパズルのピースを嵌めていけばいい。そしてそれらの曲が氏の新たなサンプルとなり推測の字固めはさらに強固なものとなる。他に外注の神藤氏と真我氏、そして社内の宇仁菅氏は一聴して分かる明確な個性を持っているためそれぞれの曲をずっと聴き続けていれば下記に書いたような詳細な分析を行わずともすぐに分かるので推測は容易。ちなみにイースIX以降明るみになった未確認の外注コンポーザーだが恐らく存在しない。退社されているコンポーザーのお蔵入り曲の利用もない。

コンポーザー別

+ ...
  • 園田隼人 : 舞台となるカルバード共和国は東洋的な世界観なので園田氏の面目躍如の活躍がみられるかと思われたが意外と制作数は少なくアジアンテイストな曲もそんなには多くなかった。とはいえ引き続き安定して要所々々を締めるシチュエーションに合った曲を作られていた。さらに軌跡シリーズの戦闘勝利曲はこれまで全て氏が作っていたが今回戦闘システムの刷新によりこちらも途切れることに。

  • 宇仁菅孝宏 : クレジットには記載されているが宇仁菅氏の曲はない。不可解な現象だがサウンドの役割というものは多義に渡るので他のサウンド関連の仕事をしていたのかもしれない。次作では氏の新曲が聴けることを期待したい。

  • 古口駿太郎 : 古口氏の曲が創の7曲よりも増えることは予想はしていたが想定以上に曲数は多かった。ゲーム序章だけをとってみれば古口氏の一人舞台となっていて新たな軌跡シリーズの幕開けに相応しいフレッシュな息吹をもたらしてくれた。ゲームシーンの主要な曲を手掛けられさらにエンディングまで担当された。

  • 神藤由東大 : 今回も少ないかと思われたが思ったよりもたくさんの曲があってゲームシーンを大いに盛り上げる強い曲を提供して頂けた。皆が神藤氏に期待する通りの熱くドラマティックな曲ばかりだ

──余談だが今回やたらサントラ情報が出てくるのが遅かった。閃IV(2018年)はゲーム発売が9月27日でサントラ情報が出たのが10月12日、そしてサントラが発売されたのは12月13日。イースIX(2019年)はゲーム発売が9月26日で情報は10月16日、発売が11月22日。去年2020年の創の軌跡になると例年より一ヶ月早い8月27日のゲーム発売でサントラ情報が10月16日、発売は12月16日となっていた。そして今作はゲームの発売以降数ヶ月に渡りサントラの音沙汰が無くようやく12月16日になってサントラ情報が開示されたが発売は来年3月9日と大幅に遅れて告知された。こうゆうふうにゲームの発売年を超えてサントラが発売されるケースはこれまで12月発売のゲームを除くと「英雄伝説III 新・白き魔女」のWindows版(1999年4月23日発売、サントラは2000年3月16日発売)まで遡らなくてはならない。

オリジナルサウンドトラック

No. 曲名 (Spotify) 推測 コメント
01 名もなき悪夢の果て -Short Ver.- 真我 ボーカル曲=外注。音圧の強いクッキリとしたサウンド、豪壮で派手なアレンジ、そういった一聴して分かる特色は紛れもなく真我氏の個性。
02 黎き狭間の中で 古口 宇仁菅氏が近年手掛けたタイトル画面曲「縁 -つなぐもの-」「APRILIS」に似ているが氏が滅多に使わないピチカート奏法の多用(最後に宇仁菅氏がピチカートを使ったのは東ザナ「手掛かりを求めて」「憩いの時間」のみ、それ以前も使用頻度はかなり限られる)、氏のセンスから外れるBメロからの浮き立つベース、チェロが出てくる辺りの展開、そもそものアレンジセンスやミキシングの差などから宇仁菅氏ではない。この曲には今作、古口氏が多く用いるエッセンスが詰まっていて冒頭の短くクレッシェンドするシンセの単音0:18、最初のピチカート0:55と曲末尾2:53の駆け抜けるようなフレーズ、頻繁に用いられるピチカートなどが聴かれる。この駆け抜けるようなフレーズは古口氏による創「影の見えざる手」の末尾2:00辺りでも聴かれる共通点。1:39からのハープの絡みは古口氏の創「零の邂逅」1:35辺りを彷彿させられ音も位置も同じ。
03 蠢く者たち 園田 最初のメロディで明快。園田氏による創「悪夢ふたたび」といった氏の恒例の不穏系曲となる。
04 イーディス旧市街 園田 実は最初にゲーム中で聴いたとき園田氏の曲かな?と直感で思った。それは氏に共通のくすんだ灰色掛かったようなトーンを感じ取れたから。もしこの曲を古口氏としたら他の古口曲のラインナップに加えるとどうも居心地が悪い。何故かこの曲だけ他の古口氏の曲の色彩感が乏しい。またメロディも古口氏と比べるとメロディライン自体が異なるのも引っかかった。古口氏はもっと一筆書きのように息の長いメロディを紡ぐ。この曲が園田氏だとしたらこれらの違和感は全て解決する。サビはよく聴くと園田氏らしい歌謡性にあふれていて特にサビは氏のセンスが色濃い。園田氏のメロディラインはあくまでも古典的な枠組みを超えることはない。今作や創など他の園田氏の曲のメロディを追ったらすぐにピンとくるだろう。氏による零「特務支援課」などは特に似たメロディの雰囲気を感じ取れる。
05 アークライド解決事務所 古口 合間で入るエレピのジャジーな歌いまわし。古口氏が使う共通のピアノ、エレピ、フルート、トランペット、ストリングス、ピチカート奏法などを確認出来る。宇仁菅氏のオシャレ系の曲調に似ており同じようにクラビネットを取り入れた閃「放課後の時間」を彷彿とさせられるが特に0:34や0:52あたりの崩した歌いまわし、ドラム、トランペット、氏が滅多に使わないピチカート、1:47からのストリングスのフレーズなどから氏ではない。古口氏のメロディには宇仁菅氏や園田氏にはない自由なフレージングがある。
06 ようこそモンマルトへ 古口 ジャズマン古口氏の面目躍如な曲。細かく検証せずとも100%古口氏と確定出来るためこの曲が氏のサウンドのサンプルとなり得る。創や今作でもアコーディオンや弦のピチカートを好んで使っている。
07 Step in the EDITH 古口 氏による共通のピアノ、ピチカート、フルート、オーボエ、ストリングス。1:26辺りに古口氏による創「Raindrops with the Wind」1:23辺りと同じ歌い回しあり。
08 Dark Stalker 園田 サウンドから明快。古口氏と違いサウンドにエッジが立ち特に高音域に鋭さがある。
09 First Skirmish 古口 この曲とコマンドバトル曲を続けて聴けばどちらも同一人物による曲だと分かるだろう。ピアノ、エレピ、ベース、シンバル、ハイハット、ヴァイオリンなど古口氏共通の音が確認出来る。
10 OPEN THE SHARD! 古口 古口氏による創「Wind-Up Yesterday!」と似たフレーズが聴かれる。Aメロ後半でも同じように薄っすらとコーラスを加えている。比べて聴けば同一の作曲者によるものと分かる。エレキ音源はLPCからバッキングの特徴的な音で分かりやすいがHEAVIER 7 STRINGSに変わっているようでこれで園田氏、宇仁菅氏と真我氏の4人が同じエレキ音源で揃ったことになる(神藤氏はV-Metal)。ちなみに外注が増えた近年だが通常戦闘曲だけは一貫して社内制作を死守していてjdkの矜持を保っている。
11 路地裏の標 古口 ピアノの音とジャジーなタッチ、共通のトランペット、ストリングスなどから。キックの音は通常戦闘曲と同じで、ストリングスの刻み0:18は古口氏と推測出来る創「零の邂逅」2:31を彷彿。
12 目指す先にあるもの 真我 創の軌跡エピローグで既出であり推測済み。近年のSAXが入った曲は大体真我氏である。
13 Intelligent Analysis 園田 創「Slight Suspicion」、閃IV「潜入調査」、閃III「Briefing Time」系。
14 夜は更けゆく 園田 園田氏と確定的な「Intelligent Analysis」のサックスと同じ。Bメロやサックスのサビ後は園田氏のメロディラインがよく現れていて分かりやすい。
15 暗がりの静謐 園田 氏のダンジョンサウンド。「Dark Stalker」と同じ系統。
16 Captive Soul 園田 この曲はシンプルなアレンジ故に何度も悩まされた。0:28、1:35の左側に園田氏が以前から不穏系のイベント曲などでよく使っているバスドラムが轟く音が聴こえる。そして園田氏が確定的な#038(1:23)、#046(0:30)、#051(0:56)のバスドラムの音はどれも同じ位置と音。そしてどれも同じ不穏系のダークな曲調。これだけで園田氏と推測するには十分。もしこの曲が古口氏としたら他の曲と比べてアレンジがシンプル過ぎる。似た曲調の「#014」など古口氏の他の曲を聴くと分かるが同じ不穏系の曲調でも色々な仕掛けを作って聴きどころを作っている。
17 Rise of the GRENDEL 真我 ピアノやヴァイオリンは真我氏が使う音源。そして音圧の高さは外注を示している。Aメロは確信犯で閃II「Blue Destination」をオマージュしていると思われる。シンセなどは創「Twinkle Attack」と同じようなサウンド。
18 Daily Life 真我 真我氏のトレードマークとなるSAX。そして音圧高めなサウンドで明快。
19 快調な滑り出し 真我 真我氏の使うヴァイオリン音源。創だと「このあと美味しくいただきました」に相当する曲調。ストリングスの刻みも氏のサウンドとして認識出来る。
20 陽当たり良好 真我 創「波間に弾む心」を彷彿させられるイントロ。ピアノもそうだがこの独特のふわっとしたストリングスも氏の音だ。
21 憩いの原風景 古口 古口氏による創「陽溜まりにただいまを」とメロディや曲調がとても似ている。エレピも同じような音であり今作のエレピとも共通。オーボエは「Step in the EDITH」と同じ音。Aメロの中に創「Raindrops with the Wind」1:23辺りと同じフレーズあり。1:41からのコーラスは「OPEN THE SHARD!」0:40と同じ。宇仁菅氏作の閃IV「水面を渡る風」と似ているが前述の「陽溜まりにただいまを」との強い類似点、メロディセンスの違いなどから氏の緩徐曲スタイルではない。軌跡&イースシリーズ恒例の長閑なアコギ曲はこれまではほぼ園田氏の専売特許だったが今作では古口氏に託されたようだ。
22 風に揺れる樹々 園田 創「さざめきの途路」系統。そして園田氏が使う柔らかめの音のヴァイオリン。氏の使うキックは古口氏とは異なり丸く硬め。ストリングスの位置も古口氏とは違って園田氏のほうはもっとサイドに離れている。
23 Cloudy Cloudy 古口 アコーディオン、ローズピアノ、トランペット、ハイハット、ベース、ヴァイオリン、コーラスなど。1:09辺りのシンセの単音は今作でよく使っている。0:45からのBメロは通常戦闘曲Aメロと似た雰囲気。
24 Unreasonable Beast 真我 ヴァイオリンは真我氏が使う音。エレキ、小刻みなドラム。音圧。
25 Wailing Siren 古口 通常戦闘曲とキックやシンバル、エレキ、ヴァイオリンは同じ。
26 宵闇に溶かせて 古口 「黎き狭間の中で」「Cloudy Cloudy」「Let me know, my SPRIGGAN...」など氏が今作でよく使ってるシンセの単音あり(0:29、2:10辺り)。他に曲末尾にも今作で多用している例のフレーズもある。宇仁菅氏のアンビエントスタイルを彷彿させられシンセリードの音も閃III「Concept H.M.I.」と似ているがシンセリードの歌いまわし、メロディ・アレンジスタイルの違いなどから氏ではない。宇仁菅氏は大体において殆どの曲で曲末尾を高揚させて終わるか余韻を残して終わるかにしており、こうゆう捲し立てるように崩して終わらせた曲は殆どない。
27 薄ら寒き旋律 園田 創「Mysterious Element」を思い起こさせた。チェロの部分はその曲の中間部を彷彿とさせられそのあともメロディ展開が似ている。園田氏が好んで使うバスドラムの轟きあり。サウンドはややソリッドで高音域に寄っているので古口氏ではない。ピアノの音は「蠢く者たち」と同じ、チェロは「至福のひととき」と同じだろう。
28 Be Prepared 真我 閃III「Proud Grudge」と類似。音圧高いサウンドとエレキ、ドラムで明快。
29 Let me know, my SPRIGGAN... 古口 創「Raindrops with the Wind」と同じクリアで硬質なピアノのタッチが聴かれる。さらに古口氏共通のスウィーティなアコーディオン、トランペット、ストリングス。氏が「黎き狭間の中で」0:18など今作でよく使ってるクレッシェンドするシンセの単音もあり。急激にせり上がるような0:24は「Cloudy Cloudy」2:33と似たアレンジ。古口氏以外にはおこなっていない。
30 名もなき悪夢の果て -Less Vocal Ver.- 真我
31 百花咲き乱れ 園田 音圧は強くなく真我氏ではない。ヴァイオリンは真我氏の使う音源ではなく「風に揺れる樹々」と同じ音。銅鑼は「煌都ラングポート」と同じ位置と響き。
32 麒麟児、見参 真我 主旋律を歌うのはヴァイオリンではなく中国の楽器の二胡。こちらの音圧は高く外注を示している。ベースは真我氏が使ってる音源。三味線は「白銀の剣聖」と同じ。1:11からのタムは「混沌への誘い」と似た音。
33 I'm Grimcats! 神藤 リアリスティックなブラスの響きや上質なサウンドとゆとりのあるサウンド、卓越した技術から神藤氏と伺える。個人的には特にBメロの響きに氏のサウンドを感じる。「Hard Desperation」と聴き比べると分かるがこちらは打ち込みのエレキと思われる。また神藤氏のドラムは圧が強くなくあまり主張しないのが特徴。
34 WILD BEAT 真我 真我氏によるイースIX「TROUBLEMAKER」系。
35 煌都ラングポート 園田 ベース、ストリングス、響き、メロディから明快。氏としては珍しく二胡を使ってるが真我氏の「麒麟児、見参」の音とは異なる。閃III「崖谷の狭間」のようにリズム隊を左側に寄せている。
36 朱き賑わい -東方人街- 真我 音圧強めのくっきりとしたアコースティックギターとコンガなどから。
37 Scorching Impact 真我 いわゆる氏の典型的ロック曲パターン。似た曲調の「Unreasonable Beast」と聴き比べれば明快。
38 Flowing Illusion 真我 曲調、音圧から。
39 Hard Desperation 神藤 上質で卓越したサウンドから神藤氏だと非常に明快。また氏が作曲した閃「Exceed!」との類似点も多くそれぞれのイントロを聴き比べればすぐに勘付くだろう。シンセリードはイースIX「GLESSING WAY!」、創「Infinity Rage」などT-SQUARE的な神藤氏がよく使う音。1:05辺りは「GLESSING WAY!」1:16、2:19を彷彿する歌いまわし。タムタムは創「Infinity Rage」の音1:15~と同じであり同様に左右に散らしている。2:14のリバーブ効かせたエレキの唸りはイースIX「CLOACA MAXIMA」2:26~を彷彿。さらに神藤氏が全曲アレンジしたイースIX SUPER ULTIMATE「NORSE WIND」2:21~のプレイとも似ている。もちろんどれもエレキギターは閃「Exceed!」同様に寺前甲氏による生録演奏だ。
40 ただ、噛み締めるだけ… 真我 ヴァイオリン無しの創「ひとかけらの光明」的な曲。Aメロからして似たものを感じる。ピアノの音も真我氏の使う音。
41 果たすべき役割 園田 メロディからして園田氏らしさ溢れているがAメロは創「今、創まりのとき」と似ている。特にBメロやサビは分かりやすい。
42 逢魔時の伝承 -黒龍城砦- 真我 こうゆう豪壮なアレンジは氏の十八番。
43 世界を観測せし器 園田 イースIX「INVITATION TO THE CRIMSON NIGHT」を思い起こさせた。「動かざる刻の中で」と同じように主部を提示したあとのパウゼ。イントロ付近で僅かにバスドラの轟きあり。これまでのバスドラのロール音は全て同じ位置と音。ちなみにこの曲の0:29のオルガンにイースIX「THUS SPOKE AN ALCHEMIST」2:36以降と同じフレーズがある。オルガンの音など響きも全く同じ。「THUS SPOKE AN ALCHEMIST」は暫く悩まされた曲だったがこれでさらに園田氏による曲という100%の確信が出来たといえる。
44 昔歳の情景 古口 このソフトで繊細、これまでにないサウンドは古口氏。エレピやピチカートはこれまでの氏の曲と同じ。この曲と「果てなき砂の海」「The Days of Forest Flowers」「朽廃と獣道」はそれぞれサビの頭で銅鑼かシンバルの一撃を加えている共通点がある。
45 Brilliant Grow 真我 真我氏によるイースIX「GRIA RECOLLECTION」的な曲。ストリングスの響きでも氏だと判別可。イントロの歪んだシタールは「混沌への誘い」と似たような響き。
46 オアシスに舞う少女 古口 「果てなき砂の海」とシタールは同じ。パーカッションの傾向も同じに聴こえる。あとこういった短いジングル的な曲は外注ではないはず。サビで恐らくウィンドチャイムが使われているように聴こえるが真我氏ならもっと明瞭に聴こえる。音圧も低い。
47 Too Much Vitality 真我 音圧、癖の強いサウンドなど。これまで真我氏の曲を聴いていたら自ずと分かる。
48 果てなき砂の海 古口 「オアシスに舞う少女」と同じシタール。真我氏の「混沌への誘い」のシタールと比べると音が柔らかく圧も違う。さらに「オアシスに舞う少女」と同じスティールパンも確認できる。サウンドの雰囲気も同じで続けて聴いても何も違和感はない。なので「オアシスに舞う少女」とこの曲は間違いなく同一の作曲者になる。ヴァイオリンもよく聴くと古口氏の使う音を僅かに感じる。コンガ系のパーカスも「昔歳の情景」と大きな差はない。オーボエは「憩いの原風景」と同じ。サビで鳴らされているアコースティックギターのトレモロは「The Days of Forest Flowers」と同じ。
49 至福のひととき 園田 非常に明快な園田氏の曲。サビ後のヴァイオリンのフレーズは園田氏の常套句。
50 カクテルを傾けて 真我 ADD氏によるSAXプレイ。
51 Tharbad Night 真我 やはりトレードマークのSAX。音圧でも明快。途中のひび割れたようなエレピ音は真我氏による創「夢幻の彼方へ」にもある。また真我氏の創「Something Luxury…?」と全く同じ位置と音のヴィブラスラップもある。
52 Mechanical Syndrome 真我 音圧で明快。そしてシンバルを短いスパンで両サイドで盛大に叩かせるというケレン味たっぷりなアレンジ。
53 “A”からの招待状 古口 全体のサウンド、左右で揺れる鳴るシンセ、ピアノの音などから。後半の展開は他のメンバーにはない真新しさがあり新たに入った古口氏だからこそだろう。ヴァイオリンは「黎き狭間の中で」と同じ。
54 晴れやかな舞台 真我 ヴァイオリン、アコギ、ベースはこれまでの氏の音と同じ。
55 The Decisive Point 真我 主題歌のインストゥルメンタルVer。
56 Popping Smile 真我 氏共通のヴァイオリン音。シンバルロールもこれまでの氏の曲と同じ。最近の大体こういったアゲアゲな曲調は氏の曲になる。
57 混沌への誘い 真我 同じくシタールが使われた「果てなき砂の海」と比べて圧が強く賑々しいサウンド。ベースは真我氏が使っている音。終わりのほうに氏がよく使う上げ下げする音階フレーズもある。
58 Get Rid of the Urgent Menace 神藤 イントロからストリングスの音で明快。これまでの神藤氏が使っているストリングスと同じ。いつものシンセリード音も聴こえる。ワンランク上質なサウンドは紛れもなく神藤氏なので推測はとてもやりやすい。Aメロ後半のメロディも神藤氏らしくあり創「The Destination of FATE」と似たテイストを感じさせる。あの曲のソロヴァイオリンをストリングスに置き換えたような曲調でもある。1:34~は「Hard Desperation」3:11~と同じリズム。
59 十三区《黒芒街》 真我 ドアチャイムみたいなイントロは「想いは伝わる」のシンセベルと同じ。同じウィンドチャイムも聴こえる。そしてこれまでの真我氏が使うヴァイオリンの音。チェロはイースIX「STAGNANT POOL」と同じような音。こういった風変わりな曲調も氏の範疇。
60 想いは伝わる 真我 ストリングスの音は閃IV「晴れ渡る空に」など真我氏が使う音。少しふわっとした響きであり他のメンバーとは異なる。ウィンドチャイムも氏は左右に派手に広げることが多い。
61 工学都市バーゼル 古口 ジャジーでエレガントなピアノ、古口氏お気に入りのアコーディオン、共通のエレピとパーカスとストリングス、ソフトで繊細なサウンド。イントロ(0:14)では「Step in the EDITH」と同じシンセのフレーズも聴かれる。0:34みたいな歌いまわしは今作でも結構頻繁にある。「果てなき砂の海」と似たシタールも使われていてる。宇仁菅氏お気に入りのダルシマーが使われているがやはり似て非なる曲。宇仁菅氏もメロディラインが長めになるがここまで歌わせないしそもそものメロディセンスが異なる。アレンジ、ミックスなども同様。
62 Hazard Coming 古口 後半のメロディ展開とストリングスから判断。Bメロには古口氏が多用するフレーズもある。キックは一連の通常戦闘曲と同じ。サイドで聴かれる特徴的なシンセもある。
63 朽廃と獣道 古口 やはり繊細なサウンド、共通のピアノなどから。銅鑼の響きは「果てなき砂の海」の銅鑼と同じでありまた同じようにサビ頭で一撃鳴らしている。なのでどちらも同じ作曲者による曲になる。
64 The Days of Forest Flowers 古口 「昔歳の情景」と同じ響きのパーカッション。たおやかなメロディ、フルート、ピアノ、アコーディオン、アコーディオン、シタールなど。0:41から鳴るアコースティックギターによるトレモロは「果てなき砂の海」サビやさらに古口氏アレンジの創「鉱山町マインツ -創Ver.-」にもあり同じような音だ。同じトレモロがある園田氏の「深山幽谷の郷 -龍來-」とは聴感は異なる。1:13からアクセントを添えるシンセベルは「曇り空の向こう側」1:45辺りと同じ音。そういった理由でこの曲も宇仁菅氏の「静寂の小路」スタイルの曲ではない。ちなみに宇仁菅氏にとってアコーディオンは稀有な楽器でこれまでツヴァイ2の4曲と那由多「冒険への扉」、東ザナeX+「秋の陽光」だけにしか使っていない。あと氏の曲でギターのトレモロがあるのは空SC「空を見上げて」と空3rd「始まりの地」のみ。
65 深山幽谷の郷 -龍來- 園田 フルートは「至福のひととき」と同じ。全体のメロディもそうだが特にサビ後半(1:22~)には園田節を感じる。また古口氏のサウンドはソフトに響くが園田氏は音像がそれよりも近めでシャープな響きという違いがある。氏は古くはVM JAPAN、最近だと東亰ザナドゥで和風情緒溢れる曲を書いている。
66 瀑布への通い路 真我 音圧、サウンド、ヴァイオリン音、グリッサンドを多用する独特のヴァイオリンのアーティキュレーションでとても明快。
67 白銀の剣聖 真我 ストリングスやピアノの音、Bメロ辺りの歌いまわし、音圧など。
68 Deep Affection 真我 ピアノとヴァイオリンのみの曲。創「ひとかけらの光明」を思い起こさせる。1:26などのフレーズはケレン味あり氏らしくある。
69 曇り空の向こう側 古口 「Let me know, my SPRIGGAN...」と同じ硬質なピアノのタッチが聴き取れる。そして古口氏が創や今作でよく使ってる弦の刻みもある。そしてやはり今作で氏が好んで使っているシンセのアクセント0:30、0:36の他に1:32から「黎き狭間の中で」と同じ左右で揺れる音、ピチカートの駆使なども。サビ前の駆け抜けるようなフレーズ1:52は「黎き狭間の中で」で多く聴かれる。
70 ラ=オラシオネーズ 園田 チェロとピアノのみの短い曲。こういった短い曲はさすがに内製。となるとそういった曲をこれまでも受け持っていた園田氏。実際メロディラインは園田氏テイストが色濃くピアノのタッチはシンプルで古口氏ではない。
71 古都オラシオン 園田 イントロは創「運命という名の歯車」を彷彿。園田氏のサウンドはメロディを追わずとも他のメンバーにはない独特の響きがあるので明快だ(まぁ分かりづらい曲の場合もあるが大体がこの曲みたいに分かりやすい)。もちろんメロディでも氏のテイストがはっきりと現れている。
72 Marginal Crisis 真我 圧の強いサウンドとエレキで分かる。サビのストリングスでも判断可。恐らく碧「Mystic Core」をかなりオマージュしてある。
73 Satisfied Madness 神藤 上質で卓越したサウンドから神藤氏だと分かる。特にストリングスやブラスのリアリスティックな響きに氏のサウンドが顕著に現れている。ストリングスは「Hard Desperation」と同じ。エレキはグリムキャット戦のエレキと似ていて打ち込みだろう。「Hard Desperation」のエレキのようなエモーショナルさを感じない。神藤氏が打ち込みエレキ曲イースIX「HEART BEAT SHAKER」などでいつも使うV-Metalの音に聴こえる。エレキの違いはあるが創「Heavy Violent Match」と似たテイストの曲だ。
74 死と戯れの領域 神藤 神藤氏による東ザナeX+「Seething Ardor」と似たメロディを持つ曲だ。そして神藤氏だからこその卓越したサウンド。これだけでも推測としては十分だが他にBメロからのバッキングギターはイースVIII「AT THE END OF DISASTER」、創「Stake Everything Strategy」にもあり同じような位置と音で鳴らしている。そしてストリングスの響きはこれまでの神藤氏のストリングスと同じ。
75 魂の安寧を 園田 「ラ=オラシオネーズ」と同じ理由。ちなみにサントラには含まれなかったがクレイユ村で流れた口笛とメロディは同じ。
76 時代が求めた熱狂 真我 ストリングスの響きは真我氏。創「Magical Revolt」「Roar of Evil Spirits」と似た派手で豪壮なオーケストレーションなど氏のオケスタイルと合致。
77 革命記念祭 真我 ピアノ、アコギ、ヴァイオリンなどなど。最近のお祭り系曲は殆ど真我氏の担当になっている。
78 動かざる刻の中で 園田 氏が多用するバスドラのロールあり。創「KERAUNOS -Fear and Hatred-」のオーケストラ抜きみたいな曲。その曲や「世界を観測せし器」と同じように主題提示後にパウゼも設けてる。
79 Diabolic Howl 真我 これまでと共通のエレキ、シンバルロール、ドラム、ピアノ、ストリングス、豪壮なサウンドなど。
80 Make a Breakthrough! 神藤 これまでと同じことが言えていつもながらのハイクオリティ、ハイセンスなサウンド。今回も創「Zero Break Battle」「The Perfect Steel of ZERO」同様に神藤氏が一連のラスボス曲を担当することとなった。ストリングス、ホルン、ブラスなど「Unmitigated Evil」と同じ。神藤氏がブラスに掛けるビブラートは実にリアリスティック。3:32~のブラスとティンパニを合わせるのは閃IV「未来へ。」1:32~、2:34~など神藤氏がよくやっている手法。イントロ後、僅かなパウゼを挟んでAメロというスタイルも神藤氏の曲ではよく聴かれる。シネマティックパーカッションはイースIX「STRATEGIC ZONE」とも同じ。
81 光芒のレゾナンス 神藤 上質で音場の広いサウンドで明快だがストリングスもやはりこれまでの神藤氏のストリングスと同じ。ホルンやピアノは「死と戯れの領域」と、ドラムは「Satisfied Madness」と同じ。創「Reverse Babel」同様に今作でも神藤氏がラスダン曲を担当することとなった。曲調自体も似たテイストだ。
82 Unmitigated Evil 神藤 ファルコムはサントラミニや事前情報BGMにラスダン、ラスボス曲を含める場合が多いが今回もその例に漏れず。エレキを聴くと分かるが打ち込みにはないエモーショナルな演奏になっていて「Hard Desperation」同様に寺前氏による生録演奏だ。3:29~。3:35~は「Hard Desperation」317と似たプレイをしている。
83 愛おしき色、貴方だけの 真我 前半のギター部分だけでもくっきりとした音圧の高さで勘付くがストリングスが入ると確定する。銅鑼は真我氏も古口氏も同じ位置に置いてあるがこちらのほうが派手な音になっていて僅かに音が異なる。
84 名もなき悪夢の果て 真我 主題歌フルVer。
85 KURO - beyond the dawn - 古口 サウンド、アレンジ的に外注でも宇仁菅氏でもない。メロディラインから園田氏ではない。となると古口氏となる。実際にメロディの節々、特に間奏部などの小洒落た歌いまわしの他、ベース、トランペット、ピアノ、エレキ、オーボエ、ハイハット、ピチカート、コーラスといった音もこれまでの氏の曲と同じ。Aメロには「黎き狭間の中で」Aメロを崩したような感じ。落ちサビ前には「Cloudy Cloudy」のような急激にせり上がる音なども。

映画内BGM

映画名 ゲームタイトル 曲名 作曲者
「ゴールデン・ブラッド」 東亰ザナドゥ 胎動 宇仁菅孝宏
「天国のこちら側」 碧の軌跡 動き始めた事態 宇仁菅孝宏
「ソバーキュリアス」 碧の軌跡 Strange Feel 籾山紗希
「ゴールデンブラッド 完全版」 東亰ザナドゥ マスターのお勧めを 園田隼人
「ストーリー・オブ・クライマーズ」 那由多の軌跡 金色の世界 (テラ) 籾山紗希
「ミッドナイト・メモリーズ」 イースVIII HAUNTED OCEAN 園田隼人
「雨と僕の物語」 東亰ザナドゥ 優しさの痛み 園田隼人
「狼たちの鎮魂歌」 空の軌跡FC 去り行く決意 服部麻衣子
「パーフェクト・ドライバー2」 黎の軌跡 The Decisive Point 真我光生
「長靴をはいたみっしぃ」 黎の軌跡 陽当たり良好 真我光生
「百花王」 黎の軌跡 百花咲き乱れ 園田隼人
「GLORIA~運命の五月革命~」 黎の軌跡 ラ=オラシオネーズ 園田隼人

導力ラジオ放送内BGM

長さが10秒ぐらい、使われた部分もイントロに限らない、音質もノイジーという悪条件なので一部の曲の判別には苦労したが恐らく全てコンプリート出来ていると思われる。
ゲームタイトル 曲名 形態 作曲者 編曲者
イースVIII SUNSHINE COASTLINE 原曲 宇仁菅孝宏
ツヴァイ!! 浮遊大陸アルジェス -Main Theme- PSP版 石橋渡 神藤由東大
零の軌跡 On The Green Road ファルコム フィールドざんまい 園田隼人 神藤由東大
イースIV 辺境都市《キャスナン》 ファルコム イースざんまい 白川篤史 上倉紀行
東亰ザナドゥ 魔法少女まじかるアリサ 原曲 宇仁菅孝宏
VM JAPAN ゆるり、ゆるりと 原曲 白川篤史
空の軌跡 the 3rd 空の謎は軌跡でポン! Evo版 竹下遼 真我光生
空の軌跡SC I swear... ファルコム 空の軌跡ざんまい 和田耕平
空の軌跡SC Lumiere dans Dedale Instrumental Ver. 空の軌跡FC&SC スーパーアレンジバージョン 宇仁菅孝宏 古後公隆
ブランディッシュ Result ブランディッシュ~ダークレヴナント~ 神藤由東大

導力ラジオ放送内BGM(第5章のみ)

ネタバレになるので詳しくは書けないがああゆう状況なのでしっとりしたアレンジの曲が選ばれている。
ゲームタイトル 曲名 形態 作曲者 編曲者
ツヴァイ!! エスピナ暗黒神殿 PSP版 石橋渡 神藤由東大
イースIII 翼を持った少年 FALCOM アクースティックス2 石川三恵子 gakia2
イースVIII DANA YsVIII SUPER ULTIMATE 園田隼人 神藤由東大

過去作BGMより

場所 タイトル 曲名 作曲者 編曲者
各地の教会 零の軌跡 クロスベル大聖堂 園田隼人
ライブハウス ツヴァイ!!Super Arrange Ver. ヒポリタの丘 石橋渡 神藤由東大

作曲者情報

エンディングクレジット


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