概要

死後の世界が存在し、その空間は「黄泉比良坂」と呼ばれ、表側の世界(現実)と対比して「裏側の世界」と呼ぶこともある。死後に意思を持った者はそちらに向かい、時期が立つと三途の川を渡り判決を得る。
黄泉比良坂は人間(他、ヒト亜族も)の心理と相互作用しており、『狂』〜『愛』までがその領域である。ただ、各視点においての領域であるため、B∴B∴O∴
のように論争をなだめなければならない局面もいくつか出てくる。要するに「見たものが果たして正しいかわからない」

形成された時期と理由

宇宙が晴れたころと同時期に形成された、とも、人間が集合的無意識を知覚したころに形成された、とも言われているが、真偽は不明(この場合は形成された、というよりも表面化したと表現した方がいいか)。コーザル人の公式見解によると、日清戦争のあたりの模様で、
「『死神』Charonが過労で苦しいので、『皇帝』Hadesが死者を足止めさせるために空間を作り出した」
とされている。勿論それ以前からも人間は生まれ死に続けているのだが、戦争によって死者が多くなるので舟を何度も動かすことになり、人間で言う腰と精神を痛めたという。黄泉比良坂のお陰で労働環境は若干良くなった。

アクセス

この死後の世界、黄泉比良坂へのアクセスは、夢経由、幽体離脱経由、臨死体験経由、死による経由がある。夢経由では勿論「夢」の区域にしかいられない(訓練すればある程度探索が可能)が、幽体離脱経由や臨死体験経由では色々な場所から探索を始めることができる。死による経由以外は時間経過で現実に引き戻されるが、現実に戻れない場合(そのための道が封じられている場合)に関しては道が開くまで黄泉比良坂で彷徨うことになる。

内部構造

上の方は上黄泉比良坂と呼ばれ、下の方は下黄泉比良坂と呼ばれる。

【下黄泉比良坂】

『集』

集合的無意識の領域であり、同時に「自分であることを認識されない地獄」でもある。
もうどうしようもない魂の最終処分場であり、集合的無意識、自分が自分であると認識できない、つまりは「全て溶け合った状態」。そこから魂が抽出されてまた生きることがあるが、その時点で既に元になった者ではなくなっている。例えるならゴミ捨て場のステンレス缶回収。

『狂』

個人的無意識に近い。ここが自分が自分であることを認識できる最深の領域。無意識は人間から見れば狂っている状態で、同時に抑えなければならないもの。名前通り狂っている空間というわけでなく、人間が無意識を抑え込もうとする動きの方が狂っている。
自己認識の最深であり、人・ヒト亜族含めた全てが魂一つで到達できる最深部。集へは裁判により向かう。

『夢』

そのまま夢の世界。領域的にはかなり広いように思えるが、錯覚である。人は寝ている時にこの区間で情報を整理し、また生の世界へと戻る。そのため魂の出入りが多く、無法地帯と化している面もある(例えば明晰夢などの違法な一時的黄泉比良坂入りなど)ため、夢の区間には特別に夢幻パトロール天族(クロソミーとも言う)が設置されている。ただパトロール天族は有事の時は無能。
寝界通路という特殊な通路を有す。番号が多すぎて不明であるが、人によりけり。万を超える道を通る人もいる。夢の筋立てと言っても他言ではない。その筋立てからある程度逸れることも可能である。

『逃』

逃避行為などのネガティブな方向。現実逃避なども含められている、嫌なものから目を背ける。

『憎』

恨みつらみなどが具現化する場所。性魔術などで用いられるような領域。

『造』

創るという行為は無意識的な領分でもある。役割が役割であれば上方でもおかしくなかった。

『忘』

自らの自我を守るために嫌なことを忘れること。たまにこの機能が故障して押し込めたはずの嫌な記憶が蘇ることがある。フラッシュバック現象を引き起こす領分でもある。

【上黄泉比良坂】

『思』

人が誰かをポジティブ方向に思う時に働く領域。ここから先は新興天族を目指す者が集う。

『助』

人が誰かを助けようと思う気持ちに溢れている。間違ってもボランティアではない

『美』

全てを悟り始め、世の中の全てを美しいと包み込めるまでに至った場所。

『喜』

全てを悟る途中の、全ての事象に喜びを感じ始める場所

『無』

無我の境地、悟りを開くに近づき始める。この時点では自我を保つことができる

『愛』

全てを受け入れる広い心。この時点で既に人の理を超え始めており、自意識がない。

『神』

人の理を超えた領域。システムと化した状態。