対位相地球レッテンスパイン(RaitenShpaine)
地球(アナザーアース)とは別の地球型惑星。赤色恒星に照らされており、昼もこちらで言う夜のよう(空は赤黒い)。夜は夜。文明が栄えるまで現地の人間も夜行性で光に弱かったと言う。27万年~数十億年に一度地球の昼のように明るくなる現象「壊晴」が起こる。原理は不明。(2017/01/10の観測により、近くの恒星の超新星爆発によるものと結論付けられた。)

年表

文化

全体的に、衣服の色(伝えやすい為CCICで表記)は主にdp~vdが多く、しかも暗い環境であるため、そこまで色へのこだわりは見せない。三原色のうち彩度が高いが明度の低いB4や、物陰(茂みなど)に隠れるのが容易いG1、またはあまり目立ちにくいO3などの色がよく使われる。Bkはあまり好まれない。
鬼は動きやすくゆったりとした衣服、低露出を好む(拘束を嫌う)ため、和服などをよくデザインに取り入れている。鬼の衣服は主に綿でできており、裕福な層は下着に虎の皮を使うことがある。丈夫である。
  • 吸血鬼
吸血鬼も鬼と同じようにゆったりとした衣服を好むが、吸血鬼は革製の服を好む(紫外線に弱い肌を日常面で守るにはそのくらいで丁度良いため)。そのため、人肉食が普遍化した今でも革を取るための牛が飼われており、それらはハルピュイアによって世話される。
悟はある程度硬めの衣服を好み、露出を好む(胸の目を考慮すれば普通の事)ためボンデージ気味。デザイナーは同族しか務め得れず、鬼や吸血鬼の衣服を流用することは基本的にできないため、若干服不足気味である。
  • ハルピュイア
ハルピュイアの衣服は綿やレーヨン、フリースやプラスチックなど素材は様々。使えるものを使っていった結果と思われる。ハルピュイアのコロニー(魔法都市)では、プラスチックやガラスなどの無機物から繊維を作る人間は優遇される。前途の通り革をとるための牛は存在すれど、ハルピュイアが用いることはない。
  • 人間
現在のレッテンスパインの人間は、服を楽しむ余裕などない。着れたら着る、着れなきゃ着ない。

  • 人間
陰生植物のサラダ。
人肉(ベジタリアン契約をしている場合はザクロを配られる)。生食よりも火を通した方が好きという者が多いが、踊り食いも好む。安全面を考慮すれば火を通した方がいいか。
  • 吸血鬼
血液のパック(人間を匿っていても貰える)。それらはフィブリンを抜く特殊加工が施してある(そういうバイトが実際にあり、病弱などで前線で働けない鬼や吸血鬼が勤務する)ため、血液凝固が起こらないようになっている。吸血鬼の富豪の間では、わざと凝固させた血液を好むものもいる。
アストラル状となった人間の感情缶詰。中身の質量は21g。中には空気が入っているといううわさがあるが、事実そうである。
  • ハルピュイア
ライ麦に似た植物を使ったパンや、陰生植物を湯煎してしぼり汁を採ったものを好む。基本的には人間と変わりないが、糖分が多いものを特に好むようだ。

全ての種族において、集団生活を営む地域には、夜間に灯が点灯されるが、赤色恒星に照らされてただでさえ暗い環境で育っている上に下手に明順応すると道で転ぶため、灯には藍色の覆いが被せられている。構造としては提灯などに似ているが、地球ほど明るくない。色温度はロウソクと同じ1920Kだが、照度は0.3lx。月の光と同じぐらいである。
  • 鬼や吸血鬼や悟
住む場所全てに言えることだが、中心部に役所(ここで依頼を受けて暴走した同族を退治しに行く)があり、それを取り巻くように商業施設や娯楽施設が並んでいる。役所は人間の養殖場を兼ねており、外から見ればさながら塔のようになっている。外周には住居が並んでいる。鬼の住居と吸血鬼の住居と悟の住居は分けられており、その間を行き来する者はあまりいない(禁止されてはいないが配給がしづらくなるため。転居する場合別の場所の各住居の空きを確かめて移らなければいけない)。
鬼の住宅は住宅というよりカプセルホテルに近い。
吸血鬼の住居には吸血用の人間を匿うスペースが存在しているため、他の種族に比べて広い。
住んでいるものには配給として、鬼には人肉(ある契約をしている場合はザクロを配られる)、吸血鬼には血液のパック(人間を匿っていても貰える)、悟にはアストラル状となった人間の感情缶詰が与えられる。
これらの配給を管理するのは悟の仕事であり、票に記載された通りに配給を行う。票に記載されない、つまり無戸籍の状態となると「いない」と判決され配給は行われない。また、そこに住んでいる者が無職である場合も、配給は行われない。家族がいる場合はその者を除いて配られる。
  • ハルピュイア
海上に位置しており、一種のシェルター的扱いとなっている要塞である。普段ハルピュイアはこの中で本を読んだり、ビーカーでコーヒーを飲んだり、フィスタフィラ(後述)の張り替え工事に向かう。この張り替え工事は交代制ではあるがローテーションは不定。
また、この住居の中には人間が共生しており、鬼から匿いながら、作物を育てている。作物は全て陰生植物(レッテンスパインを照らす恒星が赤色恒星なため、陽生植物はほぼ存在しない)。人間が100万人以上も匿われている所もあるため、鬼の襲撃が絶えず、ハルピュイア達は対応に追われている。

レッテンスパインは暗い環境のため、色の文化があまり発達せず、暗いところでもある程度見分けのつく黒と白の配色がかなり多かったことがバイリエントゥア(レッテンスパイン・プリエステ地方の伝統工芸技法)などの芸術文化などから読み取ることができる。火を光源として使うのもごく僅かで、それも着色をしようとする物好きだけであった。

経済

鬼・鬼亜族の間では、人間の骨の輪切りにしたものを貨幣代わりにしている。鬼は人間を食べるため、必然的に貨幣の方が増えていき、ジンバブエドルの二の舞と化している面もあるが、少し破損しただけでも廃棄され、取り換えられる。市場に出回っている貨幣は新しいものである。基本的に大きいほど価値が高いとみなされ(骨盤や頭蓋骨の頂など)紙幣のように用いられ、小さいもの(指の骨など)は小銭のように使われる。中にある造血器官をくりぬいて、伸び縮みするベルトに通せるようにした状態になっている。持ち歩けない分は役所に預けている。砕いても廃棄されるだけである。ここ最近の傾向で、吸血鬼の方が多くなっているので、現在のところ影響はまだないが、将来的な面を考えるに、骨を採る用の人間を製造するか、それか他の動物(同族も含む)の骨に切り替えようかと上層部では議論がされている。
レッテンスパイン内価値 現実日本的(貨幣)価値
骨盤1個 12万円
頭蓋骨1個 10万円
脊椎骨輪切り1個 9万8000円
大腿骨輪切り1個 8万円
上腕骨輪切り1個 7万2000円
中足骨1個 5万円
尺骨・腓骨輪切り1個 6000円
指の骨輪切り1個 230円
  • ハルピュイアや人間
ハルピュイア・人間の取引ではまた別の通貨が使われ、カンプオリムと呼ばれるカボチャに似た植物の葉の繊維を使った紙で製造した紙幣で取引している。単位は「イテルフ(Itelfh)」。過去には硬貨も存在していたが、現在はほぼ紙幣のみに絞られている(使えないことはない)。
レッテンスパイン内価値 現実日本貨幣的価値
1イテルフ紙幣 25円

植生

過去の人類の栄光と現在

まだ人類がレッテンスパイン内で最盛期を迎えていた頃、宇宙に満ちたダークエネルギーやダークマターを電力に変える技術があった。そのせいで現在もレッテンスパインの近くには沢山の時空の歪みが発生しており、偶然通りかかった隕石は別の位相へ行ってしまう。悟が原理を理解し、現在も用いている。また、レッテンスパインには砂漠となっている部分がこの地球よりも多く、長らく温暖化や砂漠化、酸性雨と共に問題視されて、天文学者や物理学者が宇宙をも文明の利器に変えていった。今も砂漠は多いものの、人類が全盛期を迎えていた頃よりか森林は広がっている模様。酸性雨もあまり降らなくなった。生物濃縮や外来種による絶滅が社会問題となり、食べることのできない外来種ばかり増えて元々いた可食可能な生物がことごとく絶滅していき、人間は合成の食物を作るまでは破滅に近づきつつあった。皮肉なことに、人間を食らう鬼が増えてからは、ノウサギなどの草食動物が野を駆け回るようになった。
近辺の惑星「イトーレン」に移住しようとした痕跡が残っている(居住ユニットの残骸のみではあるが)。イトーレンは非常に気圧が高く(10万パスカルをゆうに超えている)、温室効果で熱い状態が保たれている、有り体に言えば金星のような惑星。現在のレッテンスパインでは、移住は諦められている。

鬼(吸血鬼)の食糧事情

鬼の建てた都市の中心部、役所の地下には「人工子宮」が設置されている。ここでは既に人工子宮を出た女児の原始卵細胞を成熟させたものと、生殖用の男の精子を用いて、人工子宮で胚を発生させる。原始卵細胞は貴重なものとされているため、無加工のままの女性は高く買い取られる傾向がある。
吸血鬼の富豪層御用達の人間以外の胚(胎児)の成長は早めに設定されており、前頭葉の発達を阻害させる薬品を打たれているため、物言わぬ人形(ヒトガタ)のようになっている。物言わぬ彼らは生まれて数時間後、自我も宿らないうちに血液を搾り取られ、失血死した肉体を部位ごとで分ける。
鬼や吸血鬼たちは人間が残していった遺産で生活していることに気づいておらず、人工子宮やダークエネルギー変換装置などのメンテナンスができる人間を知らないので、今ある人間の遺産が壊れていったら生活を送るにも難しくなる。なお、レッテンスパインの石炭石油天然ガス類はほぼ掘り尽くされている。

言語

現代のレッテンスパイン内で用いられる言語は、種族で分かれており、人間とハルピュイアが使う言語「ハルピュオス語」、鬼が使う言語「クリフォール語」とがある。なお、二つの言語において、共通となる文字と、固有の文字とがあり、ハルピュオス語者は仲間同士ではルーン文字を、クリフォール語者に対しては共通となる文字を使うようにしている。
  • ハルピュオス語
  • クリフォール語
都市間で若干の方言が混じっていたり、異種鬼では同じ言葉でも違う意味を孕んでいることもある。
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名称の由来

古代のレッテンスパインで栄えた文明の一つ、「カイケ文明」内で編まれた草稿「カイケ神話」に登場する天空神レリーク、海神テルサマギア、大地神スルムフェル、冥界神インケリアの4柱の名前の先頭を取ってレッテンスパインと名付けられた。

フィスタフィラ

目に見えないワイヤーで全世界(レッテンスパイン全体)が繋がっている。このワイヤーを「フィスタフィラ(Fis Ta=Filla)」と呼び、高速な通信に用いる。たまに老朽化している部分もあるため、張り替え工事が行われる。張り替え工事は空の上で行われ、命綱が無いため、鬼ではなくハルピュイアが行う。がやはり事故が絶えず、レッテンスパイン三大問題の一つとして挙げられている(残り二つは「よく再発する血肉戦争」と「人間がアストラル人になるために自殺する『肉体脱却運動』」)。
フィスタフィラ自体は人間の繁栄していた時代(12億65万年前)には原型が成り立っていたが、それが現在のような高速データ送信・受信・神経様世界構築機能を持つようになったのはハルピュイアの叡智によってである。なお、現地歴5月43日は「情報の日」とされ、技術者たちの休日となる。