R ◆HH8lFDSMqU
雨宮雅貴を見送った後、悠と禰豆子はしばらくその場に留まっていた。
時間帯は早朝。しばらくすればあの少女――――『BB』による放送が始まるであろうからだ。
移動して、その道中に聞き逃さないしてはならない。
時間帯は早朝。しばらくすればあの少女――――『BB』による放送が始まるであろうからだ。
移動して、その道中に聞き逃さないしてはならない。
開示される情報。
この開始から6時間での死者。
禁止エリアの場所。
特に後者は絶対に聞き逃してならない。
この開始から6時間での死者。
禁止エリアの場所。
特に後者は絶対に聞き逃してならない。
「…………」
悠は地図を見る。
現在地は恐らくはC-7辺りであろうか。
現在地は恐らくはC-7辺りであろうか。
次にこの島の全体図に目を向けてみる。
四方を海に囲まれたこの島。
悠にはこのような形の島は見覚えはなかった。
四方を海に囲まれたこの島。
悠にはこのような形の島は見覚えはなかった。
世界地図にも載っていない島と考えるのが妥当であろうか?
否、悠は別の可能性を考えていた。
否、悠は別の可能性を考えていた。
最初にBBが言っていた『元の世界に返してあげます』との発言。
このことから悠はここが『別の世界』かもしれないと考えた。
このことから悠はここが『別の世界』かもしれないと考えた。
言うならばこの島はきっとBBが作った小さな世界―――『水槽』。
いや、水槽なんて綺麗な世界なんかものではない。
まるで多くの実験生物を一つの世界に混ぜ込み、閉じ込めた『檻』だ。
いや、水槽なんて綺麗な世界なんかものではない。
まるで多くの実験生物を一つの世界に混ぜ込み、閉じ込めた『檻』だ。
この島について、少なからず悠はそんな感想を抱いた。
だが、悠は決して口には出したりしない。
だが、悠は決して口には出したりしない。
まだ放送まで少し時間はある。
悠は次に名簿を見て考える。
この名簿、恐らくは関係者が近い所にまとめられてる考えた。
先ほどの雅貴の情報から考えると恐らくはこの場にいる知り合いは5人ほどか?
雅貴の知り合いは4人、自身の知っている者も4人。
この名簿、恐らくは関係者が近い所にまとめられてる考えた。
先ほどの雅貴の情報から考えると恐らくはこの場にいる知り合いは5人ほどか?
雅貴の知り合いは4人、自身の知っている者も4人。
この島で最初に出会った男。
確か鮫島だったか……彼が悠に託した希望の名『宮本明』。
その名前を聞いたときに丸印を付けていた。
そこから前に数えて5人開けた先に雅貴の弟の『雨宮広斗』の名前があった。
ならば、この『波裸羅』『猛丸』『犬養幻之介』『宮本武蔵』『沖田総司』の5人は知り合いのグループ。
そう考えたが、まだ確信は持てない。
確か鮫島だったか……彼が悠に託した希望の名『宮本明』。
その名前を聞いたときに丸印を付けていた。
そこから前に数えて5人開けた先に雅貴の弟の『雨宮広斗』の名前があった。
ならば、この『波裸羅』『猛丸』『犬養幻之介』『宮本武蔵』『沖田総司』の5人は知り合いのグループ。
そう考えたが、まだ確信は持てない。
さらに名簿上には「中野」という姓の名前が5人連続で並んでいるが……。
上から数えてみたらその5人が知り合いならば5人ずつで纏まっているという括りから外れる。
上から数えてみたらその5人が知り合いならば5人ずつで纏まっているという括りから外れる。
『この中野って苗字の五人、絶対五つ子姉妹だって!!』
『そうですかね……』
『絶対美人五つ子姉妹だって!!!』
『はぁ……』
『そうですかね……』
『絶対美人五つ子姉妹だって!!!』
『はぁ……』
雅貴とのそんな他愛ない会話を思い出す。
悠はこの連続で続いてる『中野性』の名前は五つ子とは思っていないが、姉妹もしくは家族だとは考えた。
悠はこの連続で続いてる『中野性』の名前は五つ子とは思っていないが、姉妹もしくは家族だとは考えた。
とりあえず、一先ずそれは置いとくことにした。
だが、ちょうどこの名簿の一番最初に禰豆子の名前の近くに兄と思われる炭治郎の名前があった。
となれば、竈門炭治郎から数えて5人目までなら禰豆子の知り合いと考えていいだろう。
そう考えたが、まだ確証は持てないので、禰豆子に聞く。
となれば、竈門炭治郎から数えて5人目までなら禰豆子の知り合いと考えていいだろう。
そう考えたが、まだ確証は持てないので、禰豆子に聞く。
「禰豆子ちゃん……この『吾妻善逸』『煉獄杏寿郎』『冨岡義勇』は君の知り合いかい?」
「うー」
「うー」
悠の問いかけに、禰豆子はこくりと頷く。
禰豆子の名前から数えて三つの名前は禰豆子の知り合いのようだった。
悠の考えにほぼ間違いないのだろうか?
だがしかし、まだ少しばかり確証は持てなかった。
禰豆子の名前から数えて三つの名前は禰豆子の知り合いのようだった。
悠の考えにほぼ間違いないのだろうか?
だがしかし、まだ少しばかり確証は持てなかった。
そして、もし仮にその知り合いが『禰豆子と同じような存在』だった場合。
悠は彼らを………………。
そんな時であった。
足音が聞こえてきた。
気配の数は一人。
こちらの方に近づいてくる。
気配の数は一人。
こちらの方に近づいてくる。
だが、どうにも様子がおかしい。
その足音は一定のリズムではなく、どこか怪我でもしているだろうか。
どことなくフラフラと歩いている足音にも聞こえた。
そして、こちらの姿を見ずに気配だけを感じとり近づいてるような気がした。
その足音は一定のリズムではなく、どこか怪我でもしているだろうか。
どことなくフラフラと歩いている足音にも聞こえた。
そして、こちらの姿を見ずに気配だけを感じとり近づいてるような気がした。
悠には近づいてるそれがまるで手負いの野生動物か、何かのように思えた。
「禰豆子ちゃん、少し下がって!」
「…………?」
「…………?」
悠は警戒を怠らない。
足音がどんどん大きくなってきた。
それと同時に血生臭い匂いも漂い始めてきた。
足音がどんどん大きくなってきた。
それと同時に血生臭い匂いも漂い始めてきた。
――――まさかこの殺し合い乗った参加者がやってきたのか?
一番最悪な可能性が一瞬で悠の脳裏に過る。
思考を完全に放送を待つ状態から、近づいてくるそれに警戒する体勢に切り替える。
思考を完全に放送を待つ状態から、近づいてくるそれに警戒する体勢に切り替える。
徐々にその姿が露になってきた。
朝日に照らされ、その姿が悠にもはっきりと見えるようになった。
朝日に照らされ、その姿が悠にもはっきりと見えるようになった。
「…………!」
悠がその男を見間違えるはずがなかった。
ボロボロの衣服。
白く濁った両目。
一部金色のメッシュが入った黒髪。
左手には自身が持つアマゾンズドライバー。
しかし、年季が入っているのかいくつものの傷がある。
白く濁った両目。
一部金色のメッシュが入った黒髪。
左手には自身が持つアマゾンズドライバー。
しかし、年季が入っているのかいくつものの傷がある。
間違いない。
悠がその男を見間違えるはずがないのだ。
悠がその男を見間違えるはずがないのだ。
「――――仁さん……ッ!」
「……なんだ、お前もいたのか」
「……なんだ、お前もいたのか」
『第三のアマゾン』――――水澤悠。
『アマゾンを狩るアマゾン』――――鷹山仁。
『アマゾンを狩るアマゾン』――――鷹山仁。
その再会は彼らにとって宿命か。
はたまたこうなるべくして出会う運命か。
この場でもまた出会ってしまった二匹のアマゾン。
はたまたこうなるべくして出会う運命か。
この場でもまた出会ってしまった二匹のアマゾン。
だが、それでも時は止まることなく、刻々と時を刻み続ける。
時刻は丁度6時。
BBによる『放送』が始まろうとしていた。
BBによる『放送』が始まろうとしていた。
【C-7・街/1日目・早朝】
【水澤悠@仮面ライダーアマゾンズ】
[状態]:やや疲労
[装備]:悠のアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品一式×2
[思考・状況]
基本方針:狩るべきものを狩り、守りたいものを守る
1:人を喰う、あるいは殺したモノを狩る
2:仁より先に千翼、イユ、クラゲアマゾンを殺す
3:明という人物に鮫島の最後を伝える
4:禰豆子が人として生きようとする限り、隣に立ち続ける
5:竃門炭治郎、雨宮広斗を探す
6:いずれ雨宮雅貴と合流する
[備考]
※雨宮雅貴と情報を交換し、数時間後に落ち会う約束をしました。場所と時間は後続の方にお任せします。
[状態]:やや疲労
[装備]:悠のアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品一式×2
[思考・状況]
基本方針:狩るべきものを狩り、守りたいものを守る
1:人を喰う、あるいは殺したモノを狩る
2:仁より先に千翼、イユ、クラゲアマゾンを殺す
3:明という人物に鮫島の最後を伝える
4:禰豆子が人として生きようとする限り、隣に立ち続ける
5:竃門炭治郎、雨宮広斗を探す
6:いずれ雨宮雅貴と合流する
[備考]
※雨宮雅貴と情報を交換し、数時間後に落ち会う約束をしました。場所と時間は後続の方にお任せします。
【竈門禰豆子@鬼滅の刃】
[状態]:健康、鬼
[装備]:王刀・鋸(小分けにして束ねて口枷にしてある)@刀語
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:人として生きたい
1:兄を探す
[備考]
※人肉を食いました。
※王刀の効果で一時的に食人衝動が抑え込まれています。
※太陽を克服しました。
[状態]:健康、鬼
[装備]:王刀・鋸(小分けにして束ねて口枷にしてある)@刀語
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:人として生きたい
1:兄を探す
[備考]
※人肉を食いました。
※王刀の効果で一時的に食人衝動が抑え込まれています。
※太陽を克服しました。
【鷹山仁@仮面ライダーアマゾンズ】
[状態]:盲目に近い状態
[装備]:仁のアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本方針:全ての『アマゾン』を狩る、『人間』を守る
1:千翼を殺す
2:殺し合いからの脱出
3:次に千翼と会ったら七羽さんについて聞いてみる。
[備考]
※参戦時期は2期7話の千翼達との邂逅前。
※盲目に近い状態なので文字を読むことなどはかなり厳しいです。
[状態]:盲目に近い状態
[装備]:仁のアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本方針:全ての『アマゾン』を狩る、『人間』を守る
1:千翼を殺す
2:殺し合いからの脱出
3:次に千翼と会ったら七羽さんについて聞いてみる。
[備考]
※参戦時期は2期7話の千翼達との邂逅前。
※盲目に近い状態なので文字を読むことなどはかなり厳しいです。
前話 | お名前 | 次話 |
Determination Symphony(後編) | 水澤悠 | せめて人間らしく |
竈門禰豆子 | ||
COME RAIN OR SHINE | 鷹山仁 |