CHAIN BREAKER ◆HH8lFDSMqU
『死人が蘇る』
『年号が変わっている』
『今は大正時代』
『鬼という人を食う化け物』
『年号が変わっている』
『今は大正時代』
『鬼という人を食う化け物』
しのぶが言っていることに嘘はない。
だが、広斗からしてみたらおかしな点が多すぎる。
最初はかなり肝が据わっている美人だとは思った。
だが、広斗からしてみたらおかしな点が多すぎる。
最初はかなり肝が据わっている美人だとは思った。
しかし、話をすればするほど現代の常識とはかけ離れていた。
彼女が日本人なのは間違いない。
年号(元号)という有限なシステム。
それを使っているのは日本しかない。
年号(元号)という有限なシステム。
それを使っているのは日本しかない。
大正時代。
広斗の時代である平成から見たら100年以上前である。
バイクは明治から日本にあるものだが、一般社会に普及したのは昭和に入ってからだ。
広斗の時代である平成から見たら100年以上前である。
バイクは明治から日本にあるものだが、一般社会に普及したのは昭和に入ってからだ。
だが、今はそんなことはよい。
問題は大正時代の人物と平成時代の人物がここに同時に存在していることだ。
問題は大正時代の人物と平成時代の人物がここに同時に存在していることだ。
果たしてそんなことは可能なのか?
可能だとしても、何故自分らがこのような殺し合いに巻き込まれたのか?
あのBBと名乗る少女は何者なのか?
広斗の疑問が尽きることはない。
可能だとしても、何故自分らがこのような殺し合いに巻き込まれたのか?
あのBBと名乗る少女は何者なのか?
広斗の疑問が尽きることはない。
(ただ一つ、分かる……この殺し合い、恐らくは九龍グループは関係してなさそうだな)
九龍グループだったらこんな回りくどいことはしないだろう。
奴らはそういうことをする。
何よりも…………。
奴らはそういうことをする。
何よりも…………。
(こんなSFじみたこと、あいつらにできるわけねぇだろ……)
とても冷静で的確な判断である。
◆ ◆ ◆
朝6時。
C-6の美術館内で広斗としのぶはBBの定時放送を聞いていた。
ちょうど休めそうな美術館内の広めのスペース。
陽射しも入り、少しばかりは落ち着ける美術館内でも落ち着けそうな場所である。
二人以外に他に誰かいる気配はなかった。
C-6の美術館内で広斗としのぶはBBの定時放送を聞いていた。
ちょうど休めそうな美術館内の広めのスペース。
陽射しも入り、少しばかりは落ち着ける美術館内でも落ち着けそうな場所である。
二人以外に他に誰かいる気配はなかった。
美術館内は入り口から館内に向けて荒らされた形跡はあった。
警戒しつつも館内を探索したが、中には誰もいなかった。
警戒しつつも館内を探索したが、中には誰もいなかった。
ここで逆に考える。
『ここからスタートして外に出て行ったのではないのか?』と。
それが事実かどうかは彼らには分からない。
何故なら彼らは謎を解き明かす探偵などではないから。
『ここからスタートして外に出て行ったのではないのか?』と。
それが事実かどうかは彼らには分からない。
何故なら彼らは謎を解き明かす探偵などではないから。
彼らはここでそういうことをしていた
「13人か……」
「…………」
「…………」
たった6時間で13の命が失われた。
鬼殺隊士の我妻善逸も。
山王連合会総長のコブラも。
先程二人で善逸の遺体を埋葬したのでここで呼ばれた死者の名前に偽りはないであろう。
鬼殺隊士の我妻善逸も。
山王連合会総長のコブラも。
先程二人で善逸の遺体を埋葬したのでここで呼ばれた死者の名前に偽りはないであろう。
(しかし、コブラが、か……)
広斗にとって知り合いと言える存在ではある。
昔にムゲン時代のコブラとは幾度もやりあった。
広斗からすれば雅貴以外では少なくとも一番信頼が出来る男だった。
昔にムゲン時代のコブラとは幾度もやりあった。
広斗からすれば雅貴以外では少なくとも一番信頼が出来る男だった。
ここで広斗の残った知り合いは鬼邪高の頭である村山や共闘したことがあるRUDEのスモーキー。
そして、広斗の血は繋がっていない兄、雨宮雅貴。
コブラを含めて共通点としては九龍グループに恨まれていることくらいだが。
九龍グループとは恐らく無関係の殺し合いだと考える広斗にとっては妙に引っかかる面子だった。
そして、広斗の血は繋がっていない兄、雨宮雅貴。
コブラを含めて共通点としては九龍グループに恨まれていることくらいだが。
九龍グループとは恐らく無関係の殺し合いだと考える広斗にとっては妙に引っかかる面子だった。
広斗は静かに名簿に今呼ばれた名前に斜線を入れる。
淡々と、黙々と。今呼ばれた名前を忘れないうちに。
淡々と、黙々と。今呼ばれた名前を忘れないうちに。
次に地図の禁止エリアにも斜線を引いていく。
ここで広斗はしのぶに一つ問いかける。
ここで広斗はしのぶに一つ問いかける。
「地図上のアルファベットと英数字、分かるか?」
「えーっと………………」
「…………これがAで、B、C…………」
「えーっと………………」
「…………これがAで、B、C…………」
広斗は簡単に地図上にあるアルファベットと英数字の読み方を教える。
大正時代の日本ではこの二つはあまり浸透していないのだから。
自身にもしものことがあった場合のための、念のためだ。
大正時代の日本ではこの二つはあまり浸透していないのだから。
自身にもしものことがあった場合のための、念のためだ。
「覚えたか?」
「…………はい」
「そうか」
「…………はい」
「そうか」
これで広斗と離れてもしのぶは地図を見てどこか禁止エリアなの理解できるであろう。
そんな最中、しのぶは……
そんな最中、しのぶは……
(煉獄さんや炭治郎君や禰豆子さんはともかく、冨岡さんはちゃんとわかるかしら……)
一応の心配はする。
あの水柱はちゃんと他者と意思疎通が出来るだろうか?
しのぶは最初、広斗からも富岡に似たようなものを感じていた。
無口で、無愛想で、普段は何考えているかような表情で……。
だが、本質はいい人そうなところが非常に酷似していた。
あの水柱はちゃんと他者と意思疎通が出来るだろうか?
しのぶは最初、広斗からも富岡に似たようなものを感じていた。
無口で、無愛想で、普段は何考えているかような表情で……。
だが、本質はいい人そうなところが非常に酷似していた。
しのぶはそんなことを思いつつも広斗のことを見ていた。
地図に禁止エリアを示すように斜線を入れ終えると話を進める。
と、言っても、彼ら二人では分からないことがあまりにも多すぎる。
地図に禁止エリアを示すように斜線を入れ終えると話を進める。
と、言っても、彼ら二人では分からないことがあまりにも多すぎる。
ならば彼らが優先して接触すべきなのは……
・BBという少女を詳細に知っている者。
・信頼できる知り合い。
・信頼できる知り合い。
となる。
となれば、誰もいない以上ここに長居は無用だ。
となれば、誰もいない以上ここに長居は無用だ。
ゆっくりなどはしていられない。
この島にはいるのだから。鬼以外にも。
全てを照らす太陽の下でも動ける。人を殺す者が。
それは紛れのない事実である。
この島にはいるのだから。鬼以外にも。
全てを照らす太陽の下でも動ける。人を殺す者が。
それは紛れのない事実である。
「行くか」
「はい」
「はい」
バイクは低いエンジン音を響かせて、駆けていく。
行き先は変わっていない。
行き先は変わっていない。
その行き先は―――――――。
【C-6/美術館付近/1日目・朝】
【雨宮広斗@HiGH&LOW】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、シャドウスラッシャー400
[思考・状況]
基本方針:???
1:雅貴を探す。
2:とりあえずはしのぶと行動。
[備考]
※少なくともREDRAIN後からの参戦です。
※鬼滅世界に鬼について認識しました。
※少なくとも九龍グループがこの殺し合いとは無関係と考えています。
【雨宮広斗@HiGH&LOW】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、シャドウスラッシャー400
[思考・状況]
基本方針:???
1:雅貴を探す。
2:とりあえずはしのぶと行動。
[備考]
※少なくともREDRAIN後からの参戦です。
※鬼滅世界に鬼について認識しました。
※少なくとも九龍グループがこの殺し合いとは無関係と考えています。
【胡蝶しのぶ@鬼滅の刃】
[状態]:健康。
[装備]:冨岡義勇の日輪刀
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2(毒に類する品)
[思考・状況]
基本方針:鬼殺隊の同僚と合流する。
1:自分の日輪刀を探す
2:病院、研究施設に向かいたい。
[備考]
※9巻以降からの参戦
※地図上のアルファベットと英数字の読み方を覚えました。
[状態]:健康。
[装備]:冨岡義勇の日輪刀
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2(毒に類する品)
[思考・状況]
基本方針:鬼殺隊の同僚と合流する。
1:自分の日輪刀を探す
2:病院、研究施設に向かいたい。
[備考]
※9巻以降からの参戦
※地図上のアルファベットと英数字の読み方を覚えました。
前話 | お名前 | 次話 |
姉は祈り、弟は乗る | 雨宮広斗 | 打々(蝶々)発止 |
胡蝶しのぶ |