NEXT HUNT ◆HH8lFDSMqU
一方その頃、C-3エリアの浅倉威は隣のエリアに向けて着実にその足を進めていた……。
……少々、時は遡る。
清姫殺害後の浅倉威の足取りを辿る。
やはりというかなんというか、浅倉威はイラついていた。
清姫殺害後の浅倉威の足取りを辿る。
やはりというかなんというか、浅倉威はイラついていた。
全身に火傷を負いながらも歩く。
傍目から見ればその姿はまるで一体の怪物のようだった。
傍目から見ればその姿はまるで一体の怪物のようだった。
イラつきながらも新たな戦いを求めてぶらりと歩いていく。
その道中に一つの放置されたリュックサックを発見した。
恐らくはあの殺害した女の物と考えていいだろう。
で、なければこんなところに放置などされていないだろう。
その道中に一つの放置されたリュックサックを発見した。
恐らくはあの殺害した女の物と考えていいだろう。
で、なければこんなところに放置などされていないだろう。
浅倉はイライラしながらも中身を確認する。
腹が減っていたのもある。
腹が減っていたのもある。
人間ではないと評されている彼ではあるが、普通に腹は空く。
流石に人間は食べたことはないが、泥を食っていたこともある。
流石に人間は食べたことはないが、泥を食っていたこともある。
「おっ、鯖があるじゃねぇか」
リュックサックに入っていたのは一匹の生魚だった。
一先ずかじりつく。
一先ずかじりつく。
――――美味い、鯖は生で食べるに限る。
洗わず、腸も取り除かず。
小骨も気にすることなく。
ガリガリと奥歯で砕くように食べる。
さすがに太い骨は今はやめておく。
小骨も気にすることなく。
ガリガリと奥歯で砕くように食べる。
さすがに太い骨は今はやめておく。
程よく脂がのったその身はまさに美味と称しても差し支えない一品であった。
スーパー弁護士・北岡秀一が高級レストランで食べていそうなくらいのものであった。
スーパー弁護士・北岡秀一が高級レストランで食べていそうなくらいのものであった。
その魚が半分ほど……いや、4分の3ほどになった時に浅倉は気付いた。
もうほとんど骨と食べずらい箇所しか残っていないが気付いた。
もうほとんど骨と食べずらい箇所しか残っていないが気付いた。
「……これ、サバじゃねぇ……!」
そのことに気付き、無造作にその骨だけになった魚(鮭)を地面に叩きつける。
骨だけになった魚(鮭)は地面と衝突し、骨が砕け散った。
浅倉の腹は満たされたが、イラつきが増した。
骨だけになった魚(鮭)は地面と衝突し、骨が砕け散った。
浅倉の腹は満たされたが、イラつきが増した。
食欲は満たされた。
だが、まだまだ欲は満たされない。
いや、決して満ちることはないのかもしれない。
だが、まだまだ欲は満たされない。
いや、決して満ちることはないのかもしれない。
その時であった。
丁度、浅倉のいる場所の東の方から何やら大声が聞こえてきた。
丁度、浅倉のいる場所の東の方から何やら大声が聞こえてきた。
「……誰かいやがるな」
浅倉威は狂人である。
しかし、ただの狂人ではない。
今の声の方に向かえば確実に誰かいる。
または今の声の方に誰か向かってくるかもしれない。
そう、考えるのも彼のごく自然な考えであった。
しかし、ただの狂人ではない。
今の声の方に向かえば確実に誰かいる。
または今の声の方に誰か向かってくるかもしれない。
そう、考えるのも彼のごく自然な考えであった。
故に進行方向は決まった。
己が本能のまま生きる。
そして、いつも通りに闘う。
己が本能のまま生きる。
そして、いつも通りに闘う。
浅倉はゆったりとした足取りで……
まるで獲物を狩る野生の獣のように歩いていった。
まるで獲物を狩る野生の獣のように歩いていった。
【C-3/南部/1日目・黎明】
【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
[状態]:全身に火傷
[装備]:王蛇のカードデッキ
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:いつも通りに闘う
1. 声のした方に移動する
[備考]
※メタルゲラス、エビルダイバーと契約後の参戦
【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
[状態]:全身に火傷
[装備]:王蛇のカードデッキ
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:いつも通りに闘う
1. 声のした方に移動する
[備考]
※メタルゲラス、エビルダイバーと契約後の参戦
智慧の魚@Fate/Grand Order
清姫に支給された。
『鮭を食べたまえ、頭が良くなる。
無論、無限の叡智が授かったりはするまいよ。それは虹色に輝く鱗を持った鮭だけだ。
しかし、鮭の脂には集中力を高めるという物質が多く含有されているのだそうだから、あながち無駄でもないだろう。
強さだけでも、美しさだけでもいけない。きみは賢くありたまえ。
何かにつまづき、失敗した時に……我が身を振り返られるだけの賢さを持つといい。
しかし、鮭の脂には集中力を高めるという物質が多く含有されているのだそうだから、あながち無駄でもないだろう。
強さだけでも、美しさだけでもいけない。きみは賢くありたまえ。
何かにつまづき、失敗した時に……我が身を振り返られるだけの賢さを持つといい。
ん?
智慧があって賢いなら、そもそも失敗しないように振る舞えばいい───と?
フフ、確かに、それが理想ではあるね!
けれど人は、あやまちを犯すものだ。いつも正しい道ばかりを選べるとは限らないさ。
フフ、確かに、それが理想ではあるね!
けれど人は、あやまちを犯すものだ。いつも正しい道ばかりを選べるとは限らないさ。
だから、ほら。きみも鮭を食べたまえ。』byフィオナ騎士団団長
……要するに鮭である。
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