Falcom Sound Team jdk Maniacs@Wiki

空の軌跡SC Evolution

最終更新:

jdkmaniacs

- view
メンバー限定 登録/ログイン
最終更新 : 2023-11-24

「英雄伝説 空の軌跡SC Evolution」のBGM別作曲者推測

目次

データ

  • 発売日 : 2016年1月15日
  • 機種 : PSVita
  • 原曲作曲者 : Falcom Sound Team jdk (園田隼人, 宇仁菅孝宏, 竹下遼) / 外注 (神藤由東大) / (未クレジット : 石橋渡, 村山貴英)
  • 編曲者 : <全て外注> 神藤由東大 (Disc1-01, etc.), 真我光生, 南俊介, 保科潤, 藤田隆二 [A-music], 星川宗明 [A-music], 岡島俊治 (Disc2-19)
  • 演奏者 : ボーカル : 佐坂めぐみ (Disc1-01), 小寺可南子 (Disc2-19), コーラス : Yoko Takaoka (Disc1-01), ソプラノ : Kiko, テノール : 小林峻, ハーモニカ : 徳永延生, ヴァイオリン : 長野昭子, 山本愛子, 水谷美月 (Disc2-19), ヴィオラ : Hirotaka Ueno, チェロ : 山岸孝教, ピアノ : 田口愛理, 有木竜郎 (Disc2-19), ギター : 井上央一 (Disc1-01), 寺前甲 (Disc2-19), ・ベース : 榎本敦 (Disc2-19), ドラム : 岡島俊治 (Disc2-19) <以上英文字表記は漢字不明のため>

外部リンク


概要

まずクレジット表記について。前作の空の軌跡FC Evolution(2015年6月発売)ではきちんと曲別の編曲担当がクレジットされていたが(反面演奏者は曲別に書かれていない)今作から演奏者も含めて曲別担当が歌もの以外書かれなくなった。これは真我光生氏が東亰ザナドゥ(2015年9月発売)からサウンドとしてファルコムに参加して以降の現象。このときから真我氏以外の外注編曲も曲別担当が失われたので今回もその例に漏れずということ。一体何故そうゆう事態になったのかは分からないがユーザーを無視した不誠実なやり方でしかないのは明らか。でも結局のところこの”クレジット仕様”には誰も不満を表さなかったようだし違和感なくこうゆうものだと受け入れられたようだ。私以外は。ちなみにこの空の軌跡SC Evolutionとそして翌年7月発売の空の軌跡 the 3rd Evolutionは一般的にあまり評判は乏しくない(Amazonレビューを参照のこと)。曲別クレジットを無くしたことで責任は曖昧になり個々の編曲者が糾弾されることはなく結果ファルコムが編曲者たちを庇うかたちにはなった。

それはともかくクレジット表記を読み解くと、歌ものを担当した神藤氏は(Disc1-01, etc.)となっているが岡島氏は(Disc2-19)となっている。つまり神藤氏は歌とそれ以外もアレンジをしている、岡島氏は歌しかアレンジをしていないということになる。そして真我氏は今回は歌ものも担当せずBGMのみなので完全に隠されている。

保科潤氏は詳しい経歴は分からないがファルコムファンとの交流で担当曲が判明していて今作は2曲のみの担当のようだ。南俊介氏はNEXT DESIGNの代表取締役を務めており公式サイトにも空の軌跡SC Evo / the 3rd Evoの名前が記載されている。さらにデモ音源もいくつかある。ご本人が書いたとしか思えないWikipediaもあり周辺情報は充実しているほうだ。

A-musicというのは藤田隆二氏が代表取締役を務める芸能・音楽関係の総合プロダクションらしい。藤田氏は「A-musicとして5曲、アレンジと、そして私がギター演奏で参加しています。」とブログに書いている。ちなみに藤田隆二氏はなんとあの夫婦ユニット「ル・クプルのメンバーであり横でギターを弾いていた眼鏡の男性である(ユニットは2005年に解散)。私自身大ヒットした「ひだまりの詩」を1997年当時TVでよく聴いていたがまさかこんなところで再びお目にかかるとは思いもよらなかった。少々感慨深いものがある。TVでの人となりはあまり覚えていないが寡黙で物腰の柔らかい人だったように思う。ところで同じく編曲者として名前を連ねている岡島氏はドラマーとして演奏にも参加したのできちんとクレジットされているが藤田氏は本人が演奏で参加と言っているにも関わらずギターとしてクレジットされていない。この辺りにもファルコムの不誠実なクレジット表記の仕方が現れているがもしかして神藤氏と岡島氏に関わる演奏者しかクレジットしないという取り決めをしているのかもしれない。もしそうなら闇深い事態ではあるが。まぁ単に藤田氏がファルコムに演奏したと申告しなかったからかもしれないが。

推測を終えての所感

神藤氏はこの編曲者陣では最も明快に作風のカラーが出る。また自分も神藤氏の曲と長く付き合いがありずっと聴き続けているので馴染みがあるため事細かく分析せずとも一聴して分かってくる。というわけで神藤氏の編曲担当は以下の通りでありこれ以外にはないと断言していい。不評しか聴かない空の軌跡SC以降のEvoアレンジだが神藤氏の曲だけは別格。万人に十分納得させられ受け入れられるアレンジだろう(まぁゲームシーンとは不釣り合いにドラマチックにやり過ぎてる場合もあるが)。ただ上で書いたようにクレジットが不可視化されてしまったせいで神藤氏の曲も批判されているように見えてしまうのがとても無念。今回重い腰を上げてこれまで目を背けていたSC以降のEvolutionシリーズの推測を行うに至った理由のひとつは神藤氏のアレンジ曲を救うためでもある。

そして今に至るまで毎回問題になってくる真我氏。ロック曲は非常に明快に個性が出るので分かりやすいがそれ以外は時たま混乱させられる。今回は「空を見上げて」に少し悩まされたが大きな障害にはならず推測を導けられたと思う。他にも「隠された真の姿」や「灯火が消えた街」もやや分かりづらかったがそれぞれの一致点と他の真我氏と確信できる曲との一致点を結び付けられ推測に至った。さらに真我氏の作るサウンドは圧が強い、つまり音が近いというのもポイントだ。というわけで今回も例外なく氏のサウンドは難ありとなっている。SCや3rdのEvolutionシリーズのアレンジ評価が地に落ちているのは紛れもなく真我氏が原因。本来ならこの仕上がりをみて真我氏との縁を切るのがまっとうな会社だがまっとうじゃなかったのが今のファルコム。つまりファルコムの人たちにはあのアレンジが最良に聴こえたから以降もずっと外注スタッフとして付き合いを続けているのだろう。5年も前のアレンジにあれこれイチャモンを付けるのも今更な話だが結局のところ事態はこの頃から何も変わっていない。

A-musicの担当は藤田氏によると5曲とのことだが4曲のみしか確認できない。ご本人の記憶違いの可能性があるがもしかして実際に5曲担当したがゲームで採用されたのは4曲だったということも十分あり得る。本人たちもわざわざサントラを全曲聴いて確認もしていないのでは。さてA-musicによるアレンジだがこちらも少々問題があってそもそもファルコム側とろくにディスカッションせず作ったのではないかとしか思えない曲調のミスマッチさだ。「Strepitoso Fight」は最も残念な出来になっていて正直このアレンジを聴きながら戦闘をするシーンが皆目想像つかないが…。一般的に通常戦闘曲はゲーム中で何十回何百回と流れるわけで当然最も長く聴くことになる曲だけにこのアレンジには首を傾げざるを得ない。通常戦闘曲ということすら知らずアレンジをした可能性すらある。もちろんA-musicの作風をチェックせず依頼したファルコムサイドにも問題がある。

南氏については恐らく1曲だけと思われる。作風的に真我氏に近いが酷くはない。氏については続編となる3rd Evoでかなりの曲を担当しているのでそのページにて掘り下げている。あと保科氏についてはサンプルが2曲だけと少ないとは言え技術力やセンスは真我氏より遥かに上。南氏と同じぐらいかやや上か。2曲とも特に不満のない良いアレンジだったと思う。

アレンジサウンドトラック

No. 曲名 (Spotify) 原曲 推測 コメント
1 銀の意志 金の翼 石橋 神藤 かろうじてクレジットされている手掛かりのひとつ。
2 ル=ロックルへようこそ 宇仁菅 A-music このサントラ中では際立って浮いている文字通りかなり軽く緩いサウンド。自分がル・クプルと認識しているサウンドと一致する。時代の隔たりがあるから単純比較はできないとはいえこの曲のサウンドと「ひだまりの詩(ポニキャン公式チャンネル)」を聴き比べても特に違和感はない。微温なアコギの音やふわっとしたストリングスなどかなり似ている。藤田氏のブログによると自身で演奏していることなので確かにギターは生演奏なのが分かる。当然だが強いサウンドを持つ神藤氏でも真我氏でもないのは明らか。
3 Strepitoso Fight 宇仁菅 A-music 「ル=ロックルへようこそ」と同じ軽いサウンドであり同じようにギターのオブリガートが入っている。続けて聴いて何も違和感はない。エレキギターは明確に生演奏でありこれも藤田氏による演奏なのだろう。「ル=ロックルへようこそ」のギターの定位感や崩したような演奏のテイストなどとも同じだ。
4 Fight with Assailant 村山 真我 制作時期的に近い東亰ザナドゥ「Raging Rush」と聴き比べてみたら真我氏だと即分かる。抑揚の乏しい平板なエレキギター、忙しなく叩かれるドラムなど同じサウンドだ。もちろんソフト音源によるもの。このアレンジが真我氏ではないという選択肢はない。
5 風を共に舞う気持ち SC Ver. 石橋 神藤 リアリスティックなハーモニカが聴かれ徳永延生氏による生演奏だろう。音やビブラートの掛け方など神藤氏がアレンジを担当した空の軌跡FC Evo「星の在り処」のハーモニカVer、神藤氏が全曲アレンジを担当したWe Love 空の軌跡「風を共に舞う気持ち」のハーモニカと同じだ。ストリングスの音や絡みなども上質でリアル。「夢の続き」と同じグロッケンもある。
6 Obstructive Existence 石橋 真我 「Fight with Assailant」同様の忙しないドラム。タムタムは同じ音と位置。このように真我氏のロック曲は大体においてドラムが乱れ打ちされるので分かりやすい。またサックスは真我氏のお気に入りのようでこの先もずっと使うようになる。素っ頓狂なブラスなどいかにも真我氏らしいフレージングではある。
7 Feeling Danger Nearby 竹下 真我 続けて聴けば分かるが「Obstructive Existence」と同じサウンド。タムタムやバッキングギターの音や位置も同じ。この曲でもサックスが使われている。
8 空を見上げて 宇仁菅 真我 一聴して真我氏か南氏か判別が難しかったが(クオリティ的に神藤氏は当然除外される)後述の曲の推測により真我氏だと思うに至った。ウィンドチャイムは「隠された真の姿」0:52と同じように鳴らされている。オーボエは「灯火が消えた街」と同じ。ホルンのひび割れたような鳴りはイースIX「WALTZ FOR GRACE」と同じ。Aメロに付随するピチカートのフレーズにいかにも真我氏らしさが出ているのでは。スネアは以下の真我氏の音より小さく絞られているが「隠された真の姿」と同じ音形で鳴らしている。そして0:45~からのシンセベルは空の軌跡 the 3rd Evo「追憶」0:45~と同じような音だ。
9 陰謀 園田 真我 後述する「隠された真の姿」「灯火が消えた街」と同じスネアとティンパニ。「隠された真の姿」と同じマリンバ。
10 うちひしがれて 園田 神藤 ストリングスやハープは「風を共に舞う気持ち SC Ver.」と同じ。オーボエなど木管の定位感は紛れもなく神藤氏(例:We Love 空「アーネンベルクの夜明け (王都グランセル)」3:03~)。主旋律に付随するストリングスの盛り上がり0:35~は閃III「僅かな希望の先に」1:07~を思い起こさせる。神藤氏はこういったストリングスの伴奏をすることが多い。1:08~からのチェレスタはWe Love 空「呪縛からの解放、そして...」にも同じ音と位置である。後述する神藤氏の推測でこの曲も氏だと確信。
11 夢幻 宇仁菅 神藤 「うちひしがれて」と同じオーボエとハープの定位感、チェロ含めた低弦の響き(イントロ、1:42~)も同じ。1:06~からのボンゴはWe Love 空「Sophisticated Fight」にもある。2:00からのストリングスの伴奏も似たような感じになっている。途中からソフト音源ではないヴァイオリンも出てくる。We Love 空「アーネンベルクの夜明け (王都グランセル)」のヴァイオリンに似ていてこれが山本愛子氏のヴァイオリンかも?(We Love 空の軌跡では長野昭子氏と山本愛子氏が曲別担当不明でクレジットされている)。この曲も以下の神藤氏の推測で氏だと確信。
12 夢の続き 宇仁菅 神藤 これまでと同様の木管の響き。神藤氏が使う木管はホールで聴いているかのような空気感があるのが特徴。ここでもソフト音源ではないヴァイオリンとヴィオラ、チェロが入っている。山本氏とUeno氏、山岸氏のセッションだろう。チェロの山岸氏はこれまで神藤氏としか組んでいない(FC Evoだと「月明りの下で」)。またこのヴァイオリンとヴィオラとチェロの編成はFC Evo「告白」と同じ、出てくるサウンドも「告白」と同じだ。2:52にあるウィンドチャイムはFC Evo「Rock on the Road」「Secret Green Passage」と同じ音。トライアングルはFC Evo「グランアリーナ」と同じ音と位置。
13 荒野に潜む影 石橋 神藤 発売日付近だときちんと曲別クレジットされていたFC Evo「奪還」「至宝を守護せしモノ」と楽器や響きなどといったオーケストラサウンドと全く同じ。この臨場感豊かでリアルな響きのオーケストラサウンドは神藤氏のトレードマークだ。
14 大いなる畏怖 園田 神藤 「荒野に潜む影」と同じことが言える。当然「荒野に潜む影」とサウンドは同じなのでブラス、ストリングス、シロフォン、ティンパニ、スネア、シンバルなどは同じ位置と響きで鳴っている。機敏なストリングスの動き0:32、2:26~はWe Love 空「王都繚乱 (Challenger Invited~奪還)」1:07~にも同じようにある。
15 潜入 宇仁菅 A-music 「Strepitoso Fight」と同じ生演奏によるエレキギターとブラスサウンド。やはりこちらも緩いサウンドになっている。
16 Heartless Surprise Attack 石橋 A-musicとは異なり重心とサウンドのタイトな造形を感じる。「その先を目指して」などといった真我氏のシンセサウンドと似て聴こえるがセンスや音圧は異なりこちらのほうがずっとまとまりが良い。3rd Evoの南氏のアレンジ「幻影の蒼い花」「虎穴に入りて虎児を得よ」を聴いてこの曲も南氏だと確信を深めた。1:52~からは「動かぬ世界」1:09~と同じ静電気を帯びたようなシンセも聴かれる。このシンセアレンジのセンスは南氏だろう。
17 飛行戦艦グロリアス 園田 神藤 オリジナル(無印のSC)は神藤氏が”アレンジ”をしている。ストリングス、ブラス、スネア、ティンパニ、シロフォンなどは先ほどの神藤氏のオーケストラ曲と同じ。ハープは「うちひしがれて」と同じ。
18 Etude of the Ruin 竹下 神藤 パイプオルガンのソロ曲だがオルガンの音や響きは神藤氏による「福音計画」と同じためこの曲も神藤氏になる。聴けばとてもリアルなパイプオルガンになっているので自ずと神藤氏しか当てはまらない。ちなみに神藤氏は零の軌跡Evolutionでは「クロスベル大聖堂」というパイプオルガン曲もアレンジを担当している。あのオルガンとはレジスターは違うが同じように臨場感豊か。
19 福音計画 園田 神藤 「Etude of the Ruin」と同じパイプオルガン。ハープは「うちひしがれて」「飛行戦艦グロリアス」と同じ。そしてオーケストラが入ると低弦の重々しさ、ストリングスの刻みはWe Love 空「胸の中に」1:37~と同じ。ティンパニの轟き、強奏時の臨場感などから神藤氏だと明快。
20 ハーメル 石橋 神藤 チェレスタは「うちひしがれて」1:09と同じ。コーラスは「夢幻」と同じ。左にあるアコースティックギターはFC Evo「Secret Green Passage」と同じ。艷やかなストリングスは「うちひしがれて」2:17~、We Love 空「胸の中に」2:24~と同じ。途中からはソフト音源ではないヴァイオリン音も聴かれこれは「夢幻」のヴァイオリンと同じ。全体の上質なサウンドからも神藤氏しか当てはまらない。
21 迫りくる脅威 園田 神藤 これまでの神藤氏のオーケストラ曲と同じ。神藤氏の作風的にマッチするため原曲がオーケストラ曲の場合は神藤氏がアレンジを担当しているようだ。1:10辺りの木管のトリルはWe Love 空「虚ろなる光の封土」でも聴かれる。神藤氏のアレンジはメロディをリフレインしたりして構成を組み替える傾向があるように思う。
22 The Fate of The Fairies 竹下 真我 不規則に乱れ打ちされるドラムと豪壮で圧の強いサウンドで真我氏だとすぐ分かる。タムタムは「Feeling Danger Nearby」などと同じ。0:43からのシンセはイースVIII「ALL-OUT ATTACK!」や「NIGHT SURVIVOR」と同じ。このシンセ音は閃IV「シンクロニシティ #23」でも使っていて真我氏のお気に入り。0:41のおふざけはいかにも真我氏のセンスではないか。
23 星の在り処 Instrumental Ver. 園田 神藤 「風を共に舞う気持ち SC Ver.」と同じ徳永氏によるハーモニカ演奏。徳永氏もこれまで神藤氏のみとしか組んでいない。1:01~からのギターはイースVIII「A SLOW AND DEEP BREATH」0:35~でも聴かれる。3:09からのソフト音源によるギターソロはよくコントロールされており腕前一級の神藤氏だからこそ。
24 隠された真の姿 石橋 真我 後述の「灯火が消えた街」と同じサウンドを持つ。後述の推測により真我氏となっている。
25 執行者 村山 保科 ご本人から保科氏と確定している。実際聴いてみるとまず神藤氏ではないしA-musicであろうサウンドとは異なることが分かる。エレキやドラム、ベース、コーラスから真我氏も当てはまらない。南氏のサウンドも把握したあとだと氏も当てはまらないことが分かる。なので正確な申告だと立証されている。
26 Fateful confrontation 宇仁菅 真我 真我サウンドフルスロットルな曲。これまでに真我氏と推測したロック曲を聴けば即明快。他にも東ザナ「Raging Rush」やイースVIII「RED LINE -021-」を彷彿させられる。圧の強いサウンド、ドラム、エレキ、シンセなど全て共通だ。2:03~からの戯けたようなシンセは「The Fate of The Fairies」の0:41同様いかにも真我氏らしいセンス。
27 解き放たれた至宝 神藤 神藤 「迫りくる脅威」と同じことが言える。無印SCでも神藤氏による”作曲”なのでEvo版でも引き続き担当している。また閃II「E.O.V」や碧Evo「Mythtic Roar」などと同じKiko&小林俊両氏がコーラス、小林氏がソリストとしても参加している。この二人は神藤氏とのみ組んでいる。基本は当時の原曲をなぞるアレンジだがもちろんよりリアルに卓越したオーケストレーションとなっている。あとついでにいうと春祭の第一部大地の踊りをパロってるようなコーダ展開2:38~も原曲と同じようにしている。
28 灯火が消えた街 園田 真我 ストリングス、ハープ、スネア、ティンパニは「隠された真の姿」と同じなので必然的に2曲は同一人物によるものになる。チェンバロは後述する「浮遊都市リベルアーク」と同じ。もし神藤氏ならチェロは山岸氏になるはずだ。
29 銀の意志 Evolution Ver. 石橋 真我 イントロのストリングスは「灯火が消えた街」と同じ。ボンゴ、ピアノなどはイースVIII「ICLUCIAN DANCE」と同じ。ウィンドチャイムは「隠された真の姿」0:51と同じ音と位置。やはりこれまでの真我氏と同じくドラムが忙しく打ち鳴らされている。バッキングギターは「Feeling Danger Nearby」などと同じ。ヴァイオリンはソフト音源ではなく生演奏だろう(後年、氏が使うソフト音源のヴァイオリン、例えば閃IV「Seductive Shudder」やイースIX「DREAMING IN THE GRIMWALD」などとは大きな音質の差がある)。「ICLUCIAN DANCE」と同じニュアンスと音のヴァイオリンに聴こえるので恐らく伊藤真理子氏ではないか。クレジットされていない、というのはファルコムにおいては特に不思議ではない。
30 女神の御許へ 神藤 神藤 「解き放たれた至宝」と同様の理由で必ず神藤氏になる。「荒野に潜む影」と同じシロフォンが入っている。シロフォンも神藤氏はオーケストラによく加えている印象(例:閃「Eliminate Crisis!」、零Evo「Arrival Existence」、FC Evo「至宝を守護せしモノ」など)。「福音計画」と同じパイプオルガンも僅かに聴こえる。主部はゆったりとしたテンポになり神藤氏が使うストリングスの響きがよく分かる。ストリングスや木管から「ハーメル」「うちひしがれて」も氏だと確定する。グロッケンも使われていて「風を共に舞う気持ち SC Ver.」と同じ。トライアングルは「夢の続き」と同じ。
31 折られた翼 神藤 神藤 以下省略。以上これらのイベント曲はイベントの性質上大きく曲調を変える必要がないため原曲と大差ないアレンジとなっている。原曲とEvo版を聴き比べて頂ければ同一人物によるものと必ずお分かり頂けるだろう。
32 浮遊都市リベルアーク 宇仁菅 真我 「灯火が消えた街」と同じチェンバロ、「隠された真の姿」と同じマリンバが使われている。なのでこの3曲とそれらと共有する他の曲も繋がり全て同一人物によるものになる。ストリングスは「銀の意志 Evolution Ver.」と同じ音と位置。やはり抑揚の乏しい平板な音だ。また弓の折り返し的なフレーズは「空を見上げて」と同じ。2:03~のグロッケンは「陰謀」0;25~と同じ。そして後半ドラムが入ると真我氏だとくっきり明快になる。トムトムは「Fight with Assailant」など真我氏が使う音と位置。キックも同様にいつもの芯が硬い音。
33 その先を目指して 石橋 真我 「The Fate of The Fairies」と同じシンセ。圧が強く近接に響いているため南氏のEDMサウンドとは異なる。
34 中枢塔《アクシスピラー》 石橋 真我 「その先を目指して」と続けて聴けば同じサウンドだと分かる。いつものドラムも聴こえる。ストリングスは「浮遊都市リベルアーク」と同じ。アコギは「灯火が消えた街」と同じ。
35 雷の穿つ墓標 竹下 真我 いつものエレキギターとドラムで開始数秒も経たず分かる。ある意味真我氏はロック曲においては推測作業を実にスムーズにしてくれる。
36 惨劇の真相 石橋 神藤 原曲でもそうだがこの曲は「ハーメル」の構成を逆にした曲なので自動的にこの曲も神藤氏になる。
37 Outskirts of Evolution 園田 神藤 これまでの神藤氏によるオーケストラ曲と同じ理由。バルトークピチカートといったテクニカルな奏法0:35~が採用されていてオーケストラやクラシック音楽に造詣が深い神藤氏ならではだろう。
38 The Merciless Savior 石橋 神藤 無印SC原曲は神藤氏が”アレンジ”をしている。ソフト音源ではないヴァイオリンが使われていてこの官能的な音色は神藤氏が昔から懇意にしていて氏としか組んだことがない長野昭子氏によるもので間違いない。長野氏は古くはイースオリジンから神藤氏と組み続けていて有名曲だと零「Get Over The Barrier! -Roaring Version-」、セルセタ「神代の地」、閃SAV「The Decisive Collision」のヴァイオリンを受け持っていて聴き比べて頂ければこの曲も長野氏だとお分かり頂けるだろう。そしてやはり神藤氏としか組まないKiko&小林両氏もソリストとして参加している。2:46辺りからは「福音計画」と同じパイプオルガンも聴こえてくる。1:58~からのシンセリードは碧Evo「天の車」でも同じような音がある。中間部辺りの複雑でニュアンスに富んだサウンドは実に卓越しており神藤氏の技術力の高さあってのものだ。
39 仲間の元へ 園田 神藤 やはりこのオーケストラサウンドは神藤氏のもの。このオーケストラにドラムとエレキによるバッキングを入れるアレンジは3rd Evo「幻影城 <Phantasmagoria」でもおこなっており音も同じ。バッキングギターは「The Merciless Savior」とも同じ。碧Evo「Catastrophe」でも同じドラムが聴こえてくる。グロッケンは「風を共に舞う気持ち SC Ver.」などと同じ。
40 希望の行方 神藤 神藤 原曲は神藤氏による”作曲”。なのでやはりこちらでも神藤氏が担当。ピアノはFC Evo「告白」にも参加されていた田口愛理氏の音で間違いない。0-19~辺りのストリングスの刻みはWe Love 空「胸の中に」1:37~と同じ。4:31には「夢の続き」2:52と同じような響きのウィンドチャイムもある。後半のストリングスではやはり艷やかになりヴァイオリンも聴こえてくる。
41 絆の在り処 宇仁菅 A-music 「ル=ロックルへようこそ」と同じサウンドのテイストであり軽く緩いサウンド。ストリングスもシンセ的に響いていて同様にふわっとしている。ギターはやはり生演奏なので藤田氏によるもの。
42 I swear... 和田 岡島 正しくクレジットされている曲。水谷氏のヴァイオリンは長野氏とはニュアンスや音そのものが異なることがよく分かる。こちらのほうがやや硬質で明るい音。
43 Shine of Eidos ~空の軌跡~ 竹下 保科 「執行者」同様に保科氏からの申告で確定している。そもそもの曲調が違うので「執行者」との共通点はないが。ただストリングス、ソロのヴァイオリンとチェロ、ホルンやトランペットなどから神藤氏でも真我氏でもA-musicでも南氏でもないことは分かる。なのでやはり保科氏だと言える。

投票

選択肢 投票数 投票
推測に納得 1
推測に異議あり 0
分からない 0

コメント

名無しさん
コメント:

すべてのコメントを見る


免責
※当wikiは非公式です。情報の妥当性や正確性について保証するものではなく一切の責任を負いかねます。
※当wikiを利用することによって生じたいかなる損害も当サイトでは補償致しません。
※ご利用につきましては自己責任となりますのでご注意ください。
※また当wikiおよび当wikiの管理人は日本ファルコム様とは一切関係はございません。
※当Wikiにて新たに執筆した文章の著作権は私にあります。内容の複写、転載はお控えください。
※無料のWikiサービスを利用しているため内容とは関係のない広告が表示されます。ご理解ください。
Disclaimer
※This wiki is unofficial. We do not guarantee the validity or accuracy of the information and cannot assume any responsibility.
※This site does not compensate for any damage caused by using this wiki.
※Please note that you will be at your own risk.
※Also, this wiki and this wiki administrator have nothing to do with "Nihon Falcom".
※The copyright of the text is on this wiki. Copying or reprinting the contents is prohibited.
※Because you use a free wiki service, you will see ads unrelated to this. Please understand.
記事メニュー
目安箱バナー