打々(蝶々)発止 ◆0zvBiGoI0k
◆
外から見ただけでも分かってたが、やはり内部も広く入り組んでいる。
しのぶが抱く感想はそんなものだった。
しのぶが抱く感想はそんなものだった。
目当ての道具は首尾よく見つけて鞄に詰めてある。
この鞄、見た目より遥かに中に物が入る。物理的にあり得ない体積で収まってしまっている。
嵩張って移動の邪魔になると思って考慮の外だった薬箱や医療器具も、まとめて持ち出す事も出来たのは収穫だろう。
鬼殺隊を支援する藤の花の家紋の家でもないのに拝借するのは行儀の良い行いとはいえないが、そもそもこの会場を設えたのがBB達であるのだから遠慮する意味はなかった。
音を消して院内を歩きながら、ひとりとなったしのぶは今後の方針を思案する。
この鞄、見た目より遥かに中に物が入る。物理的にあり得ない体積で収まってしまっている。
嵩張って移動の邪魔になると思って考慮の外だった薬箱や医療器具も、まとめて持ち出す事も出来たのは収穫だろう。
鬼殺隊を支援する藤の花の家紋の家でもないのに拝借するのは行儀の良い行いとはいえないが、そもそもこの会場を設えたのがBB達であるのだから遠慮する意味はなかった。
音を消して院内を歩きながら、ひとりとなったしのぶは今後の方針を思案する。
この半日間が勝負所だ。そうしのぶは予測を立てている。
日が昇り出してから沈みゆく時間帯。鬼の身を焼き尽くす太陽がある時間。
鬼舞辻無惨を始めとした鬼が自由を奪われている今は、道中で鬼と遭遇する可能性を無くせる事で迅速に仲間との合流、情報の交換が叶う、邪魔なく状況を有利に動かすまたとない好機だ。
装備と人員が整えられれば、こちらから打って出る目も出てくる。柱といえども苦戦は免れない上弦、さらには頭目たる無惨でさえも、太陽に身を晒されれば死は免れない。
鬼にとって、太陽光とはそれほどの大敵なのだ。無惨が千年かけて克服の手段を模索し続けるほどに。
日が昇り出してから沈みゆく時間帯。鬼の身を焼き尽くす太陽がある時間。
鬼舞辻無惨を始めとした鬼が自由を奪われている今は、道中で鬼と遭遇する可能性を無くせる事で迅速に仲間との合流、情報の交換が叶う、邪魔なく状況を有利に動かすまたとない好機だ。
装備と人員が整えられれば、こちらから打って出る目も出てくる。柱といえども苦戦は免れない上弦、さらには頭目たる無惨でさえも、太陽に身を晒されれば死は免れない。
鬼にとって、太陽光とはそれほどの大敵なのだ。無惨が千年かけて克服の手段を模索し続けるほどに。
この箱庭病院に鬼の気配は感じられない。参加者の配置が悪かったのか、巡り合わせが悪かったのか、自分達が最初に足を踏み入れたらしくまったくの手つかずだ。
病院、という治療施設を先んじて押さえられたのも後に大きな利になるだろう。
戦いが激しくなれば負傷者も多くなる。動けない味方は時として重荷になってしまう。
多くの傷病者を収容、治療出来るこの施設が先に鬼に陣取られては、持久力で鬼に劣る人間は息切れしてしまう。
今後も戦いが起きて傷を負った参加者が、治療を目的に病院を目指して来る事だろう。
悠長に居を構える猶予もないが、そこに鬼が待ち受けて迎撃される、という顛末を阻止出来ただけでも十分だ。
そもそも設備を用意しているのが主催者の側、というのに不信と不満は尽きないが。
病院、という治療施設を先んじて押さえられたのも後に大きな利になるだろう。
戦いが激しくなれば負傷者も多くなる。動けない味方は時として重荷になってしまう。
多くの傷病者を収容、治療出来るこの施設が先に鬼に陣取られては、持久力で鬼に劣る人間は息切れしてしまう。
今後も戦いが起きて傷を負った参加者が、治療を目的に病院を目指して来る事だろう。
悠長に居を構える猶予もないが、そこに鬼が待ち受けて迎撃される、という顛末を阻止出来ただけでも十分だ。
そもそも設備を用意しているのが主催者の側、というのに不信と不満は尽きないが。
当然だが、鬼が動けなくなるといって殺し合いが一時的に停止するなどとは考えてない。そんな杜撰な設計をする主催ではあるまい。
人と人は争う。兵器があり、戦争がある。人の世の裏で活動する鬼殺隊であってもそれは知っている。
鬼のような破壊を齎し、鬼の如き残虐を犯す事がある。
鬼殺隊は人の世に極力干渉しない。鬼の存在を伝聞する事もない。
鬼殺隊を認める事は、鬼を認める事であり。
鬼の力と、鬼狩りの剣士の力を認めるという事だ。
その力に魅入られ、悪用せんとする者が少なからず現れる。だからこそ政府非公認という組織の体を崩してないのだろう。
鬼殺隊は悪鬼を滅殺するのみに殉ずる純粋な集団であるべきだと。権力に囚われてはいけないと。
人と人は争う。兵器があり、戦争がある。人の世の裏で活動する鬼殺隊であってもそれは知っている。
鬼のような破壊を齎し、鬼の如き残虐を犯す事がある。
鬼殺隊は人の世に極力干渉しない。鬼の存在を伝聞する事もない。
鬼殺隊を認める事は、鬼を認める事であり。
鬼の力と、鬼狩りの剣士の力を認めるという事だ。
その力に魅入られ、悪用せんとする者が少なからず現れる。だからこそ政府非公認という組織の体を崩してないのだろう。
鬼殺隊は悪鬼を滅殺するのみに殉ずる純粋な集団であるべきだと。権力に囚われてはいけないと。
此処ではその縛りも通用しない。
恐らくいるのだろう、人でありながら人を殺す者との遭遇。
恐怖に取り乱し追い詰められての行為ならいい。保護し、気を宥めて匿うつもりでいる。だがそうでない―――喜々として人を殺める徒がいたのならば。
今までとはまた別種の苦境を強いられるかもしれない。しのぶも柱の決断をせねばならなくなる刻が来る可能性がある。
現状はしのぶの理解の範疇を逸し、あまりにも不確定な要素に満ちている。
会場の地理は。主催の正体は。殺し合いの意図は。
どれも不明瞭であり情報不足。未だ生きた参加者と一人しか会えてないのは、幸運とは呼び難い。
中々に前途多難な中でひとつだけ、思案する考察がある。
恐らくいるのだろう、人でありながら人を殺す者との遭遇。
恐怖に取り乱し追い詰められての行為ならいい。保護し、気を宥めて匿うつもりでいる。だがそうでない―――喜々として人を殺める徒がいたのならば。
今までとはまた別種の苦境を強いられるかもしれない。しのぶも柱の決断をせねばならなくなる刻が来る可能性がある。
現状はしのぶの理解の範疇を逸し、あまりにも不確定な要素に満ちている。
会場の地理は。主催の正体は。殺し合いの意図は。
どれも不明瞭であり情報不足。未だ生きた参加者と一人しか会えてないのは、幸運とは呼び難い。
中々に前途多難な中でひとつだけ、思案する考察がある。
道中で広斗と交わした会話の中で、しのぶは自分と広斗とで幾つか知識の齟齬がある事に気づいた。
違和感でいうならば、この舞台に足を踏み入れた時点からあった。地面から家々という街の造り。任務で赴いたどの土地とも違っている地に足を踏み入れた感覚。
BBが造り出した、血鬼術に近しい空間なのだろうとひとり解釈し、気に留める事も無かったが、この機会に思い出したのだ。
年号の差。時代の差。認識の差。両者の差を埋め合わせていくと、しのぶと広斗が生きていた時期はおよそ百年ほどの開きがあった。
違和感でいうならば、この舞台に足を踏み入れた時点からあった。地面から家々という街の造り。任務で赴いたどの土地とも違っている地に足を踏み入れた感覚。
BBが造り出した、血鬼術に近しい空間なのだろうとひとり解釈し、気に留める事も無かったが、この機会に思い出したのだ。
年号の差。時代の差。認識の差。両者の差を埋め合わせていくと、しのぶと広斗が生きていた時期はおよそ百年ほどの開きがあった。
つまり導かれる結論は。
BBは、この殺し合いを仕組んだ者は、違う時代を飛び越える技術を持っている。
BBは、この殺し合いを仕組んだ者は、違う時代を飛び越える技術を持っている。
本当に――――――本当に?
過ぎ去った日に戻る事は出来ない。盆から溢れた水が返らないように、進んだ時計の針が元に戻せる事は決して無い。
死を常に隣り合わせる鬼殺隊でなくとも、世を生きる人々なら当然に弁えている摂理だ。その摂理を、あれらは覆したというのか。
馬鹿げていると一笑に付すのは容易い。けれどそんな逃げ道を塞いでしまうほど、推察を後押しさせる符号した要素が多い。
過ぎ去った日に戻る事は出来ない。盆から溢れた水が返らないように、進んだ時計の針が元に戻せる事は決して無い。
死を常に隣り合わせる鬼殺隊でなくとも、世を生きる人々なら当然に弁えている摂理だ。その摂理を、あれらは覆したというのか。
馬鹿げていると一笑に付すのは容易い。けれどそんな逃げ道を塞いでしまうほど、推察を後押しさせる符号した要素が多い。
病院内にある、しのぶが見た事のない先進的な設備の数々。
広斗が虚言を弄する人物でないのは数時間の交流でも理解している。
そして、本来ここにはいていい筈がない、確かに死を迎えた人間。
広斗が虚言を弄する人物でないのは数時間の交流でも理解している。
そして、本来ここにはいていい筈がない、確かに死を迎えた人間。
煉獄杏寿郎の名が名簿に記されているのをどう捉えたものか。六時間経った後も頭を捻るばかりだった。
だがここで時を越える技術という要素を入れると、謎の説明が綺麗についてしまう。
死んだ人間を生き返らせる。
過去と未来を行き来する。
どちらがより脅威であるのかはともかく、齎される結果は同じ。
宮本武蔵や源頼光といった名も、単に故人にあやかっただけではない可能性が出てくる。
腑に落ちて、しまうのだ。
だがここで時を越える技術という要素を入れると、謎の説明が綺麗についてしまう。
死んだ人間を生き返らせる。
過去と未来を行き来する。
どちらがより脅威であるのかはともかく、齎される結果は同じ。
宮本武蔵や源頼光といった名も、単に故人にあやかっただけではない可能性が出てくる。
腑に落ちて、しまうのだ。
仮の考察が膨らんで収拾がつかなくなっていく感覚がする。良くない兆候だ。
所詮は脳内だけの空想だ。碌に情報も揃ってない時点で必要以上に詮索するものではない。
専念すべきは今。死者に思いを馳せ、あり得ぬ希望に手を伸ばすなど柱にはあってはならぬ。
所詮は脳内だけの空想だ。碌に情報も揃ってない時点で必要以上に詮索するものではない。
専念すべきは今。死者に思いを馳せ、あり得ぬ希望に手を伸ばすなど柱にはあってはならぬ。
「鬼のいない世、ですか」
不意に口を衝いて言葉が出る。
その意味するところの大きさ、重さは、柱ならざる鬼狩り全てが理解するところにある。
鬼殺隊という組織を支えるのが文字通りの柱であり、御館様こと産屋敷の当主を大黒柱とするならば、今の言葉こそは鬼殺隊の存在する意義そのもの。
それほどの言霊なのだ。
その意味するところの大きさ、重さは、柱ならざる鬼狩り全てが理解するところにある。
鬼殺隊という組織を支えるのが文字通りの柱であり、御館様こと産屋敷の当主を大黒柱とするならば、今の言葉こそは鬼殺隊の存在する意義そのもの。
それほどの言霊なのだ。
百年の先の日本に生きる広斗は、鬼の存在を知らない。
元々鬼の認知度は著しく低い。世の大半はまったく関わらずに生活しているものだ。
出会ってないだけで、あいも変わらず鬼は人を喰らって生きている。歴史の裏で、日陰の闇で暗躍してる。そういう予想も出来る。
元々鬼の認知度は著しく低い。世の大半はまったく関わらずに生活しているものだ。
出会ってないだけで、あいも変わらず鬼は人を喰らって生きている。歴史の裏で、日陰の闇で暗躍してる。そういう予想も出来る。
ああ。しかし、けれども。
みだりに問い質したくはなかった。関係が円滑に進められるまで待とうと思っていたが、一人になると。
考えてしまう。これだけはどうしても思いが止まらなくなってしまう。
みだりに問い質したくはなかった。関係が円滑に進められるまで待とうと思っていたが、一人になると。
考えてしまう。これだけはどうしても思いが止まらなくなってしまう。
鬼の討滅。鬼舞辻無惨の打倒。
胡蝶しのぶが、鬼殺隊が、願ってやまない未来が叶った道に、彼らは続いてくれているのかと――――――
胡蝶しのぶが、鬼殺隊が、願ってやまない未来が叶った道に、彼らは続いてくれているのかと――――――
「―――――――――」
気配の察知に、瞬時に思考が引き締められた。
既にそこにあるのは不確かな未来に期待を抱く少女ではない。鬼殺隊蟲柱・胡蝶しのぶの顔が表に顕す。
研ぎ澄ました感覚が捉えたのは、生憎他の参加者ではない。少なくとも、既にその資格は喪失してるであろう。
任務の中途での限りない経験で嗅ぎ慣れた、血臭に死臭。死の気配だ。
既にそこにあるのは不確かな未来に期待を抱く少女ではない。鬼殺隊蟲柱・胡蝶しのぶの顔が表に顕す。
研ぎ澄ました感覚が捉えたのは、生憎他の参加者ではない。少なくとも、既にその資格は喪失してるであろう。
任務の中途での限りない経験で嗅ぎ慣れた、血臭に死臭。死の気配だ。
羽音を立てず舞う蝶の如く無音の足運びで気配の先を目指す。やがて行き着いたのは入院中の患者を寝かせる病室の一室だ。
扉は開かれている。適度な緊張と弛緩に精神を留め、慎重に中に足を踏み入れる。
扉は開かれている。適度な緊張と弛緩に精神を留め、慎重に中に足を踏み入れる。
「……」
眼下の死体は、しのぶの予想も想像も越えない冷たい現実に仰臥していた。
首から上の本来あるべき箇所を何処かに忘れてしまった不格好なヒトガタの前で、しのぶは腰を下ろして骸を検める。
体の硬直具合からいって、死後からおよそ六時間。そして記憶が刻まれて新しい、見せしめの処刑に選ばれて犠牲者と同じ制服を見て、概ねの経緯を把握した。
悪趣味としか言いようがない玩弄に腸が煮えくり返る思いを抱く。
首から先がないのは、わざわざ体だけ此処に飛ばしたからか。殺されたのすら理不尽の極地であるのに、死体まであえて放置する辱めを受けるなど。
鬼であるかは不明だが、残酷さにかけてあのBBという少女は鬼以上だ。改めて許せないという怒りが装填されていく。
見つけるのが自分で良かった。異常馴れしていない一般人であれば、見ただけで肝が潰れかねない。
惨劇の種を摘み、死者に安寧を捧げる為にも丁重に弔ってやりたい。善逸の時と違い此処は病院だ。遺体を安置出来る部屋もあるだろう。
首から上の本来あるべき箇所を何処かに忘れてしまった不格好なヒトガタの前で、しのぶは腰を下ろして骸を検める。
体の硬直具合からいって、死後からおよそ六時間。そして記憶が刻まれて新しい、見せしめの処刑に選ばれて犠牲者と同じ制服を見て、概ねの経緯を把握した。
悪趣味としか言いようがない玩弄に腸が煮えくり返る思いを抱く。
首から先がないのは、わざわざ体だけ此処に飛ばしたからか。殺されたのすら理不尽の極地であるのに、死体まであえて放置する辱めを受けるなど。
鬼であるかは不明だが、残酷さにかけてあのBBという少女は鬼以上だ。改めて許せないという怒りが装填されていく。
見つけるのが自分で良かった。異常馴れしていない一般人であれば、見ただけで肝が潰れかねない。
惨劇の種を摘み、死者に安寧を捧げる為にも丁重に弔ってやりたい。善逸の時と違い此処は病院だ。遺体を安置出来る部屋もあるだろう。
「これは……」
辺りを見回した目線が、室内に残されたもうひとつの異物の存在を発見した。
無造作に放り捨てられていたのは、参加者共通に支給されている謎の容量を持つ鞄だ。
蓋は、開いていた。
無造作に放り捨てられていたのは、参加者共通に支給されている謎の容量を持つ鞄だ。
蓋は、開いていた。
言い知れない不穏を感じ鞄を手に取って入ってる品を出していく。地図や名簿など基本的な物品の他、無造作に配られた道具もあった。
下部を翻すと名札が封入されている。日本語で記された四文字を、しのぶは正確に記憶した。
遠くから諍いの音が聴こえたのは丁度その時だった。
下部を翻すと名札が封入されている。日本語で記された四文字を、しのぶは正確に記憶した。
遠くから諍いの音が聴こえたのは丁度その時だった。
「今のは、広斗さんですかね。危ないと思ったら逃げるよう言っておいたのに、まったく」
溜め息を尽き、立ち上がる。 何フロアも隔てた先だが、柱の感覚は聞き逃さない。
同僚の水柱ほどでないが、広斗もあれでいらぬ誤解を受けそうな質をしている。別れてからいい時間が経ち、純粋に身が心配でもある。
自前のとでふたつになった鞄をひょいと持ち上げ、発つ前に一度だけ亡骸に振り返る。
同僚の水柱ほどでないが、広斗もあれでいらぬ誤解を受けそうな質をしている。別れてからいい時間が経ち、純粋に身が心配でもある。
自前のとでふたつになった鞄をひょいと持ち上げ、発つ前に一度だけ亡骸に振り返る。
「すみません、藤原さん。弔うのはもう少しだけ待ってくださいね」
たんっ、と軽やかな音をひとつ立て、しのぶの姿はかき消えた。
後にはもう、何も残らない。熱が引いていく部屋で、冷えた死体だけが転がっているだけだった。
後にはもう、何も残らない。熱が引いていく部屋で、冷えた死体だけが転がっているだけだった。
◆
美術館からバイクを走らせて、目的地の箱庭病院には何事もなく辿り着いた。
襲撃もなければ、他に参加者との遭遇もない。殺し合いという現状を認識していた割には拍子抜けもいいところだ。
だが安穏とするほど腑抜けられる筈もない。窓の外を見れば街中で一際大きなマンションが完全に倒壊して姿を消し、そこかしこで火の手の煙が上がっている。
紛争地もかくやの治安の悪さを誇るリトルアジア並の規模で、事態は紛れもなく進行している。それに偶然居合わせていないというだけの事。
危機に直面しないのは幸運と呼べるが、自分が無視されて置いてけぼりにされるのは、単純に気に食わない。
さりとて闇雲に動き回るわけにもいかず、兄に繋がる手がかりもなく。雨宮広斗の気分は少しばかり斜め上だった。
襲撃もなければ、他に参加者との遭遇もない。殺し合いという現状を認識していた割には拍子抜けもいいところだ。
だが安穏とするほど腑抜けられる筈もない。窓の外を見れば街中で一際大きなマンションが完全に倒壊して姿を消し、そこかしこで火の手の煙が上がっている。
紛争地もかくやの治安の悪さを誇るリトルアジア並の規模で、事態は紛れもなく進行している。それに偶然居合わせていないというだけの事。
危機に直面しないのは幸運と呼べるが、自分が無視されて置いてけぼりにされるのは、単純に気に食わない。
さりとて闇雲に動き回るわけにもいかず、兄に繋がる手がかりもなく。雨宮広斗の気分は少しばかり斜め上だった。
しのぶは同伴していない。病院内の探索に別行動を取るとそそくさと中に入ってしまった。
明確にここに来た目的があるしのぶと違って、こちらは手持ち無沙汰だ。
はじめは適当にぶらついていたが、何もしない方がかえって苛々が溜まってくる。
これで何一つ成果がありませんでしたと言った時のしのぶの顔を想像するとなお癪だ。
雨宮の仕事は運び屋であって調達屋ではない。なのでこういう施設で目星のつく場所は限られていく。
明確にここに来た目的があるしのぶと違って、こちらは手持ち無沙汰だ。
はじめは適当にぶらついていたが、何もしない方がかえって苛々が溜まってくる。
これで何一つ成果がありませんでしたと言った時のしのぶの顔を想像するとなお癪だ。
雨宮の仕事は運び屋であって調達屋ではない。なのでこういう施設で目星のつく場所は限られていく。
――――――重要なもんは普通、偉い奴が持ってるもんだろ。
そんな短絡ながら真実の一端を突いた理由で辿り着いた、変哲のない『院長室』のプレートが提げられた部屋のドアノブを握る。
鍵もかかっておらずあっさりと扉が開いた。中に入っても、そこは小綺麗にまとめられた普通の部屋だ。
とりあえず、デスクの棚に詰まった資料を引っ張り出した。
『歴代炎柱の書』『特異点記録亜種Ⅲ~下総国~』『亜人耐死実験報告書』『鬼哭指南書~著・吉備津彦命~』『アマゾン計画書』『OREジャーナル特集~失踪事件の真相~』『フラスコ計画・過負荷の部』『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE』…
重要そうな研究資料から民話集じみた古い書物、胡散臭いゴシップ記事まで、雑多に揃えられたものを数ページ適当に流し読む。
どうやら『鬼』『怪物』『不死』といった種族について調べた資料らしい。
さわりだけでも読み取れるほど、内容は突飛で、それでいていやに真実味のある書かれ方だ。
まるで本当にそれらを見て、研究してきたような。
綿密な実験結果の詳細や取得したデータが記されてるものもあり、冗談にしても手が込んでいる。
院長の趣味か。それとも、『それ』を目的にした施設なのか。
鍵もかかっておらずあっさりと扉が開いた。中に入っても、そこは小綺麗にまとめられた普通の部屋だ。
とりあえず、デスクの棚に詰まった資料を引っ張り出した。
『歴代炎柱の書』『特異点記録亜種Ⅲ~下総国~』『亜人耐死実験報告書』『鬼哭指南書~著・吉備津彦命~』『アマゾン計画書』『OREジャーナル特集~失踪事件の真相~』『フラスコ計画・過負荷の部』『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE』…
重要そうな研究資料から民話集じみた古い書物、胡散臭いゴシップ記事まで、雑多に揃えられたものを数ページ適当に流し読む。
どうやら『鬼』『怪物』『不死』といった種族について調べた資料らしい。
さわりだけでも読み取れるほど、内容は突飛で、それでいていやに真実味のある書かれ方だ。
まるで本当にそれらを見て、研究してきたような。
綿密な実験結果の詳細や取得したデータが記されてるものもあり、冗談にしても手が込んでいる。
院長の趣味か。それとも、『それ』を目的にした施設なのか。
―――鬼とか鬼殺隊とか、あいつも言ってやがったな。
さんざ専門であると言っていたのだ。彼女の方が知っている事も多いだろう。そうなればさっさと渡すに限る。
デイバッグに資料を片っ端から詰めていく。どれだけ中に入れても膨らまず重さが変わらない不思議極まる道具だが便利ではある。普段の仕事道具にしたいぐらいだ。
そんな風に別の事を考えてたからだろうか。無造作に掴んだ本と本に挟まっていた一枚の紙片が床へと滑り落ちた。
デイバッグに資料を片っ端から詰めていく。どれだけ中に入れても膨らまず重さが変わらない不思議極まる道具だが便利ではある。普段の仕事道具にしたいぐらいだ。
そんな風に別の事を考えてたからだろうか。無造作に掴んだ本と本に挟まっていた一枚の紙片が床へと滑り落ちた。
「あ?」
拾おうと屈んで厚紙を拾うが、そこに書かれた文字に広斗は疑問の声を上げた。
超常的なものは半ば受け入れていただけに、広斗に唯一馴染みのある名称だったことでかえって反応したのだ。
超常的なものは半ば受け入れていただけに、広斗に唯一馴染みのある名称だったことでかえって反応したのだ。
「なんで無名街の地図なんかがあるんだ……?」
長兄・尊龍の居所を探して訪れた地区のひとつ。この殺し合いにも呼ばれているスモーキーが率いるRUDE BOYSが守る治外法権の街だ。
「……地下か?」
構造や階層の表記を見るに、どうも地下空間の見取り図らしい。
無名街にそんな場所が存在するのも謎なら、そんなものがここに紛れ込んでるのも謎だ。
それとも逆接として、ここに意味があるのか。そういえば南部の島と切り離されたエリアにも無名街が―――
無名街にそんな場所が存在するのも謎なら、そんなものがここに紛れ込んでるのも謎だ。
それとも逆接として、ここに意味があるのか。そういえば南部の島と切り離されたエリアにも無名街が―――
「人間・認識」
アナウンスのような抑揚のない声に、地図に向けていた顔を正面に上げる。
ここまで近くにいながら参加者の気配に気づかなかったなど一生の不覚だ。
いや、こうして目にしていてすら気配を感じてなかった。
ここまで近くにいながら参加者の気配に気づかなかったなど一生の不覚だ。
いや、こうして目にしていてすら気配を感じてなかった。
「人間・認識」
言ってしまえば、そこにいたのは人形だ。
着物を着た童女の格好をして、手と足を四本ずつ備えた、人の形をしていても人ではないものだ。
カタカタと硬質音を鳴らして口を開閉して喋る様はテーマパークに飾られるロボットそのものだ。
差異があるとすれば、病院という場所に表れるには不釣り合いなのと、手一本につき握られた計四刀の凶器があること。
四季崎記紀の完成形変体刀が一、微刀『釵』(かんざし)。またの名を日和号。
着物を着た童女の格好をして、手と足を四本ずつ備えた、人の形をしていても人ではないものだ。
カタカタと硬質音を鳴らして口を開閉して喋る様はテーマパークに飾られるロボットそのものだ。
差異があるとすれば、病院という場所に表れるには不釣り合いなのと、手一本につき握られた計四刀の凶器があること。
四季崎記紀の完成形変体刀が一、微刀『釵』(かんざし)。またの名を日和号。
「何だてめえ」
「即刻・斬殺」
「即刻・斬殺」
返答はなく、命令の反芻だけが返さえた。
躊躇と容赦が最初から欠如した、機械らしい無駄のなさと無慈悲さで刀を振り下ろした。
躊躇と容赦が最初から欠如した、機械らしい無駄のなさと無慈悲さで刀を振り下ろした。
「ッ!」
幸運だったのは、扉の間が刀を持って入るには狭すぎて一度壁を壊す工程が加わったことだろう。
人形に襲われるという、この地での初めての怪異との遭遇に面食らった広斗は間一髪で飛び退き両断を免れた。
人形に襲われるという、この地での初めての怪異との遭遇に面食らった広斗は間一髪で飛び退き両断を免れた。
穏当な選択肢は早速失われた。
対話の段階もすっ飛ばした問答無用の強襲。両断されて崩れ落ちるデスクを見て、広斗の選択は決定した。
コレが参加者の枠なのか別に操ってる奴がいるかの判断は後回しでいい。まずは、ぶっ壊す。
対話の段階もすっ飛ばした問答無用の強襲。両断されて崩れ落ちるデスクを見て、広斗の選択は決定した。
コレが参加者の枠なのか別に操ってる奴がいるかの判断は後回しでいい。まずは、ぶっ壊す。
「即刻・斬殺」
迫る日和号。多腕多脚を忙しなく動かす風体はやはり異形だ。
ドスや凶器を持った相手は飽くほどに勝利してきた。銃器で武装した相手を相手取った。日本刀を携えた強敵との戦闘は心得ている。
だがしかし、腕が四本いる敵とは戦った経験だけはない。百戦錬磨の雨宮兄弟にして完全なる未知の戦法である。
ドスや凶器を持った相手は飽くほどに勝利してきた。銃器で武装した相手を相手取った。日本刀を携えた強敵との戦闘は心得ている。
だがしかし、腕が四本いる敵とは戦った経験だけはない。百戦錬磨の雨宮兄弟にして完全なる未知の戦法である。
広斗の眼は怯んではいなかった。拳の構えは正調に、勝機を秘めた眼だ。
人でないとしても、コレは人の形をしている。腕を動かし刀で攻撃する。なら今までの経験は役に立つ。
速さも手数も予想し得る最大値まで設定する。単騎という認識を捨て、集団を相手取ってると想定しろ。腕が四本あるなら四人の相手が一斉に斬りかかってくると思え。
狭い室内に高い身の丈、長い得物。初撃を見た時点で組み立ては出来ている。後は鍛えた格闘に託すのみ。
人でないとしても、コレは人の形をしている。腕を動かし刀で攻撃する。なら今までの経験は役に立つ。
速さも手数も予想し得る最大値まで設定する。単騎という認識を捨て、集団を相手取ってると想定しろ。腕が四本あるなら四人の相手が一斉に斬りかかってくると思え。
狭い室内に高い身の丈、長い得物。初撃を見た時点で組み立ては出来ている。後は鍛えた格闘に託すのみ。
刀が振り下ろされるより先に間合いに勇んで飛び込む。一刀が背を掠め、間隙を埋める第二第三刀の横薙ぎを地に這うが如く屈んでかわす。最後の四刀目は始動前に肘で鍔から止めた。
瞬間、がら空きになる胴。必殺の零距離(ゼロレンジ)。こじ開けた肉薄の間合い目がけ、溜めていた体重を拳に向かわせ―――解き放つ。
瞬間、がら空きになる胴。必殺の零距離(ゼロレンジ)。こじ開けた肉薄の間合い目がけ、溜めていた体重を拳に向かわせ―――解き放つ。
「らァッ!」
人体を殴ったのとはまるで異なる打撃音が響き渡る。
鍛え上げた格闘家といえども悶絶必死の急所。最悪内蔵破裂に至るほどの会心の最大威力。
鍛え上げた格闘家といえども悶絶必死の急所。最悪内蔵破裂に至るほどの会心の最大威力。
「人形殺法・春一番」
突き出された前二脚を腕で受けられたのは、人形を打ったゆえの手応えのなさから来る違和感だ。
臓器もなければ痛覚もない日和号に肝臓打ち(レバー)も意味がない。どれほど痛打を与えようとも、機能停止に至るまで行動に一切の支障は出ない。
臓器もなければ痛覚もない日和号に肝臓打ち(レバー)も意味がない。どれほど痛打を与えようとも、機能停止に至るまで行動に一切の支障は出ない。
「ちっ……」
後退する広斗は唇を噛み締める。受けた腕に走る痺れと、垂れ落ちる鮮烈な赤い水。
日和号が蹴り飛ばすと同時、手首が文字通り旋回して下がる広斗の腕を掠めたのだ。
人形なら関節動作の限界がない。そして、人形である以上、牽制やフェイントにも引っかからない。
開発者が意図したかはともかく、近接戦の巧者であるほど日和号の前には隙を晒すのだ。
日和号が蹴り飛ばすと同時、手首が文字通り旋回して下がる広斗の腕を掠めたのだ。
人形なら関節動作の限界がない。そして、人形である以上、牽制やフェイントにも引っかからない。
開発者が意図したかはともかく、近接戦の巧者であるほど日和号の前には隙を晒すのだ。
「人形殺法・竜巻」
内側に入る隙も逃げ場もない、四方からの同時の斬り付け。
辺りの壁も、調度品も、構わす切り裂きながら前進する。戸棚が割れ、ガラスが四散し、砕けた鏡面が光に反射する。
鬼であればいざしらず、太陽光発電という戦国期に先進的にも程がある動力源を持つ日和号には何の障りもない。目が眩む不手際も起こさない。
辺りの壁も、調度品も、構わす切り裂きながら前進する。戸棚が割れ、ガラスが四散し、砕けた鏡面が光に反射する。
鬼であればいざしらず、太陽光発電という戦国期に先進的にも程がある動力源を持つ日和号には何の障りもない。目が眩む不手際も起こさない。
だが、今回に限っては――――――それが仇となった。
「言っとくが」
今度は、余裕をもって打ち払えた。
バイザー越しの視界からは、これまでにない情報が送られてくる。さっきよりも遥かに緩慢になった動きを見切り、流して拳を叩き入れる。
反応が追いついたのはスーツにより身体能力が増幅されたからだが、複数に迫る刀を的確に捌き胴体に拳を当てたのは鍛錬の賜物。
バイザー越しの視界からは、これまでにない情報が送られてくる。さっきよりも遥かに緩慢になった動きを見切り、流して拳を叩き入れる。
反応が追いついたのはスーツにより身体能力が増幅されたからだが、複数に迫る刀を的確に捌き胴体に拳を当てたのは鍛錬の賜物。
使う気は元々なかった。
同梱された説明書を見てもビタイチ信用ならなかったし、武器を使って戦うのは自分の、兄弟の流儀に合わない。
何よりその名前とレリーフの意向がこの上なく気に食わないのが一番の理由だ。使うことはないのだと考えていた―――こうして本物の人外と会うまでは。
同梱された説明書を見てもビタイチ信用ならなかったし、武器を使って戦うのは自分の、兄弟の流儀に合わない。
何よりその名前とレリーフの意向がこの上なく気に食わないのが一番の理由だ。使うことはないのだと考えていた―――こうして本物の人外と会うまでは。
日和号が周囲を斬り刻んで到達する前に『変身』は完了していた。飛び散った鏡面に映ったベルトが腰に装着され、デッキをはめ込む。
黒衣だった広斗の全身は、なお黒い装甲に覆われていた。
黒い龍の力を纏う鎧―――仮面ライダーリュウガ。
九つの龍に反抗してきた男が使うには、皮肉が過ぎる力だった。
黒衣だった広斗の全身は、なお黒い装甲に覆われていた。
黒い龍の力を纏う鎧―――仮面ライダーリュウガ。
九つの龍に反抗してきた男が使うには、皮肉が過ぎる力だった。
「仕掛けてきたのは、てめえが先だ。ぶっ壊されても文句言うなよ」
「人間・認識。即刻・斬殺」
「人間・認識。即刻・斬殺」
敵対者の変化には目もくれず、殺人人形は命令を遂行する。
『超常』の土俵を同じくした戦いの幕が上がった。
『超常』の土俵を同じくした戦いの幕が上がった。
【B-7・箱庭病院/1日目・午前】
※院長室に各世界の『鬼』『怪物』『不死』に関連した資料があります。ただの雑誌だったり信憑性に乏しいものも。
※院長室に各世界の『鬼』『怪物』『不死』に関連した資料があります。ただの雑誌だったり信憑性に乏しいものも。
【胡蝶しのぶ@鬼滅の刃】
[状態]:健康。
[装備]:冨岡義勇の日輪刀
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品1~2(毒に類する品)、ランダム支給品1~2(千花)、医薬品、医療道具多数
[思考・状況]
基本方針:鬼殺隊の同僚と合流する。
1:自分の日輪刀を探す
2:研究施設に向かいたい
3:日が暮れるまでに参加者と連携、鬼を狩る準備を整えたい
4:鬼のいない世、ですか
[備考]
※9巻以降からの参戦
※地図上のアルファベットと英数字の読み方を覚えました。
[状態]:健康。
[装備]:冨岡義勇の日輪刀
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品1~2(毒に類する品)、ランダム支給品1~2(千花)、医薬品、医療道具多数
[思考・状況]
基本方針:鬼殺隊の同僚と合流する。
1:自分の日輪刀を探す
2:研究施設に向かいたい
3:日が暮れるまでに参加者と連携、鬼を狩る準備を整えたい
4:鬼のいない世、ですか
[備考]
※9巻以降からの参戦
※地図上のアルファベットと英数字の読み方を覚えました。
【雨宮広斗@HiGH&LOW】
[状態]:片腕に刀傷
[装備]:仮面ライダーリュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2、シャドウスラッシャー400、『鬼』『怪物』『不死』の研究資料、無名街地下の地図
[思考・状況]
基本方針:???
1:雅貴を探す。
2:とりあえずはしのぶと行動。
[備考]
※少なくともREDRAIN後からの参戦です。
※鬼滅世界に鬼について認識しました。
※少なくとも九龍グループがこの殺し合いとは無関係と考えています。
[状態]:片腕に刀傷
[装備]:仮面ライダーリュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2、シャドウスラッシャー400、『鬼』『怪物』『不死』の研究資料、無名街地下の地図
[思考・状況]
基本方針:???
1:雅貴を探す。
2:とりあえずはしのぶと行動。
[備考]
※少なくともREDRAIN後からの参戦です。
※鬼滅世界に鬼について認識しました。
※少なくとも九龍グループがこの殺し合いとは無関係と考えています。
【日和号@刀語】
[状態]:胴体部にへこみ
[装備]:刀@刀語×4
[道具]:
[思考・状況]
基本方針:藤原千花以外の参加者の斬殺
1.標的・斬殺
[備考]
※OP時点で死亡した藤原千花のデイバックは、箱庭病院の一室に置き去りにされています。→胡蝶しのぶが回収しました。
[状態]:胴体部にへこみ
[装備]:刀@刀語×4
[道具]:
[思考・状況]
基本方針:藤原千花以外の参加者の斬殺
1.標的・斬殺
[備考]
※OP時点で死亡した藤原千花のデイバックは、箱庭病院の一室に置き去りにされています。→胡蝶しのぶが回収しました。
【仮面ライダーリュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎】
雨宮広斗に支給。
鏡に向かってかざすことで、仮面ライダーリュウガへと変身できる。
雨宮広斗に支給。
鏡に向かってかざすことで、仮面ライダーリュウガへと変身できる。
前話 | お名前 | 次話 |
CHAIN BREAKER | 雨宮広斗 | 砕式・降龍落とし |
胡蝶しのぶ |