Action Options（DMG p.271）
この項では戦闘における新しいアクションの選択肢を提供する。これらはまとめてゲームに導入しても良いし、個別に導入しても良い。
大きなクリーチャーによじ登る
Climb onto a Bigger Creature
もしあるクリーチャーが別のクリーチャーに飛び乗りたいと思うなら、組みつきによってそうすることができる。しかしながら、魔法によって組みつきをする者に超常的な力でも付与されているのでない限り、小型サイズか中型サイズのクリーチャーが超大型サイズや巨大サイズのクリーチャーに対して組みつきに成功する可能性は少ない。
もうひとつの方法として、それなりに大きな敵は、その背中に飛び乗ったり、四肢にすがりついたりするにあたって地形として扱うことができる。その位置取りをし、大きなクリーチャーに乗るために必要な任意の能力判定を行なった後、小さい方のクリーチャーはそのアクションを使って目標の【敏捷力】〈軽業〉判定に対する対抗【筋力】〈運動〉か【敏捷力】〈軽業〉判定を行なう。この対抗判定に勝利したなら、小さい方のクリーチャーは目標のクリーチャーの空間内に移動し、その肉体にすがりつくことに成功する。その目標の空間にいる間、小さい方のクリーチャーはその目標と一緒に移動し、その相手に対する攻撃ロールに“優位”を得る。
小さい方のクリーチャーは大きいクリーチャーの空間の中を移動することができ、その空間は移動困難地形として扱う。大きい方のクリーチャーの小さい方のクリーチャーに対する攻撃能力は、小さい方のクリーチャーのいる場所に依存し、それは君の判断に委ねられている。大きい方のクリーチャーはアクションとして、小さい方のクリーチャーの【筋力】〈運動〉か【敏捷力】〈軽業〉判定に対する対抗【筋力】〈運動〉判定を行なうことで、小さい方のクリーチャーを取り除くことができる―叩き落とす、壁にこすりつける、ひっつかんで投げつけるなど。小さい方のクリーチャーはどちらの能力を使うかを選択する。
武器落とし
Disarm
クリーチャーは武器攻撃を使って、目標が握っている武器やその他のアイテムを叩き落とすことができる。攻撃側は目標の【筋力】〈運動〉判定か【敏捷力】〈軽業〉判定に対する対抗攻撃ロールを行なう。もし攻撃側がこの対抗判定に勝利したなら、その攻撃はダメージやその他の有害な効果を与えないが、防御側はアイテムを落とす。
目標が2つ以上の手でアイテムを保持しているなら、攻撃側はその攻撃ロールに“不利”を受ける。その目標の能力判定には、攻撃側クリーチャーよりも大きいなら“優位”が、小さいなら“不利”が課される。
マーク
Mark
この選択ルールは、近接戦闘参加者が互いに機会攻撃に悩むようにさせるものである。
クリーチャーが近接攻撃を行なうとき、同時にその目標をマークすることができる。その攻撃者の次のターンの終了時まで、マークした目標に対して行なうあらゆる機会攻撃には“優位”が課される。この機会攻撃は攻撃者のリアクションを消費しないが、無力状態や、ショッキング・グラスプ呪文など何らかの原因でリアクションを取ることが妨害されているなら、この攻撃を行なうことはできない。1人の攻撃者は1ターンに1回の機会攻撃しか行なうことができないという制限がかけられる。
駆け抜け
Overrun
クリーチャーが敵対的なクリーチャーの空間を通り抜けて移動しようとするとき、移動しようとする者は敵対的なクリーチャーの脇を駆け抜けて道をむりやり切り開こうとすることができる。アクションかボーナス・アクションとして、移動しようとする者は敵対的なクリーチャーの【筋力】〈運動〉判定に対する対抗【筋力】〈運動〉判定を行なう。駆け抜けを試みるクリーチャーは、敵対的なクリーチャーよりも大きいならこの判定に“優位”を受け、小さいなら“不利”を受ける。もし移動しようとする者がこの対抗判定に勝利したなら、このターンに1回、敵対的なクリーチャーのいる空間を通り抜けることができる。
横方向への突き飛ばし
Shove Aside
この選択ルールによって、クリーチャーは『Player’s Handbook』記載の突き飛ばし攻撃の特殊な使い方として、目標をまっすぐの方向ではなく、横方向に押しやることができる。それを行なうとき、攻撃側はその【筋力】〈運動〉判定に“不利”を受ける。もしこの判定に成功したなら、攻撃側は目標をその間合いの範囲にある別の空間に5フィートまで移動させる。
すり抜け
Tumble
クリーチャーは敵対的なクリーチャーのいる空間を曲芸技で通り抜けようと、その敵をひょいとかわして縫うようにすり抜けることができる。アクションかボーナス・アクションとして、すり抜けようとする者はその敵対的なクリーチャーの【敏捷力】〈軽業〉判定に対する対抗【敏捷力】〈軽業〉判定を行なう。すり抜けようとする者がこの対抗判定に勝利したなら、その者はそのターンに1回、その敵対的なクリーチャーの空間を通り抜けて移動することができる。
最終更新：2017年05月09日 20:43
