第17回(2018/7/22)

参加PC

レイノール
ドーラ・アラバニ
ユリア・テシャトフ
J.M.
メロス


恐怖の大豪雨のはじまり

真珠海には何ダースもの島々が点在しており、いくつかの比較的小さなものも、それ以外のかなり大きなものも、それらのすべてが神秘的で危険なものである。
これらの遠隔地の島々では、怪物的な爬虫類、邪悪な心を持つ海賊たち、そして古代文明を見つけることができるが、これらの島々の周囲の海の底には、それ以上に遥かに邪悪な何者かが潜んでいる。
今、この危険な海域に浮かぶ島のひとつ、“恐怖の島”と呼ばれる場所はある邪悪な勢力の計画の中心に位置していた。
邪悪な種族が古代の遺跡を発見し、彼らの主“暗闇で泳ぐあらゆる者の王”の力をこの世界に呼び起こす準備をしていたのだ。
この邪悪な種族がモーラ村に恐るべき大豪雨を呼び寄せていた。


恐怖の村

タナロア村からモーラ村は距離にして30マイル。
その間をタナロア村から出してもらった道案内と共にPCたちは進んでいた。
PCたちはモーラ村の手前3マイルの地点で野営をすることになった。
この辺り一帯にも風が吹き付けるようになっており、タナロア村のガイドたちは空を睨みつけて、嵐がどちらの方向に向かって動くかを注意深く見守った。
結局一夜を過ごした次の日、どんよりと曇った空を見上げると、モーラ村の真上で嵐雲は去ることなく、大きな渦を巻いて居座っている姿を見て取ることになるった。
PCたちの野営地一帯も、昨夜より強い風が吹きつけてきているように感じられた。
モーラ村ではかなり激しい雨と風が吹き付けているであろう。
ガイドはもう1日様子を見ようと提案する。
しかし、その日昼下がりになると、彼らの野営地にも雨が降り始め、それはあっという間に豪雨と言って良いほどになる。
ガイドたちは慌て出し、いったんタナロア村方向に戻ることを提案した。

一行は道を戻り始めたのだが、嵐は異常なスピードで拡大し、周囲の木々をなぎ倒し始めた。
あっという間もなくジャングルの奥深くから増水した川から溢れだした濁流がPCたちを襲った。
彼らは海岸で意識を取り戻すことになった。

砂浜

真っ暗な空からはどしゃ降りの雨が激しく降り続いており、周囲の様子を覆い隠してしまっている。
繁茂する植物の境界線は、幅広い砂浜からそう遠くない場所にある。
何ダースものさまざまな大きさの舷外浮き材付きカヌーがこの緑の境界線にまで引き上げられてひっくり返されており、その隣には何か、おそらくはずぶ濡れの皮でできた山が見える。
豪雨を通して、北側に2組の明かりが見え、そのどちらも、小さな建物の集まりから発しているようである。

その皮の山は嵐で浜に打ち上げられたエラスモサウルスであった。
ばらばらになっていた一行もこの明かりに引き寄せられるようにしてエラスモサウルスの前で合流した。

モーラ村/海亀氏族の集落

前方の暗闇の中に、円形に配された一群の建物が見えてくる。
それらの木造の小屋は支柱の上に建てられて高床式になっている。
その建物は茅葺の屋根で、いくつかある窓と戸口から暖かい火明かりが漏れ出ている。
奇妙なことに、これらの建物は床と地面の間に8フィートもの段差があるにも関わらず、梯子や階段のようなものがひとつも見当たらない。
これらの建物の集まりの中心には海亀の木像が立っている。

彼らはこの海亀氏族の長カータと会話をした。

「我々モーラの村に闇の時が訪れた。
普通、台風は1日の内にやって来て去っていく。
長くても2日だ。
しかしこの嵐はすでに1週間以上ここに止まっている。
風は強さを増すばかりで全くこの地を去ろうとしない。
まだ台風の季節ではないのに、これは悪しき兆しだ。
いや、これは悪の精霊の嵐だ。我が村に恐怖をもたらす嵐なのだ。
「嵐とともに不吉な事が始まった。
人々が次々と行方をくらまし始めたのだ。
彼らを捜しに行った人々もやはり姿を消した。
降り続く雨のせいで、村の上にある斜面が土砂崩れを起こしてタイガー氏族の集落を完全に埋めてしまった。
生存者も死体も見つからなかったし、そこの地面は危険なままだ。
その土砂崩れのために、我々が助けを求めに行けたはずの他の村への唯一のルートが絶たれた。
残された唯一の出口は海だけだが、海の荒れ模様はカヌーで行くには余りにひどい状況だ。
「この嵐をどこかへ追い払うことができる力を持つ者はモーラ村にはただ一人しかいない。
ゾンビ・マスターだ。しかし彼は最初に行方不明になってしまっている。
彼がいなくなって、誰も“歩く祖先”を世話していないせいだろう。
彼らは落ち着きを失い、再び生者の間をさまよい始めている。
制限なしに死者が自由に歩けるようになってしまえば、物事はさらに悪い方に行くことは確実だ。
「女首長の息子ジョドリがゾンビ・マスターを捜しにピラミッドへと向かったのは2日前のことだ。
女首長は彼に行くなと懇願した。
彼女は余りに危険だと訴えたのだが、彼は若く軽率で、ともかくも行ってしまった。
彼もまた姿を消した。しかしそれはまさに今夜までだった。
夜がやって来るとともに彼はボア氏族のところにある彼の母親の小屋に戻って来た。
彼女は大喜びで何か良い報せがないか彼に尋ねた瞬間、彼は隠し持っていたナイフを母親の胸骨深く突き刺したのだ。
それからすぐに、彼は母親の隣に転がって死んだ。
「しかし今お前たちがここにいる。嵐を越えてやって来た旅人たちよ。
お前たちは悪を呼び戻し、物事を本来あるべき姿に返すことができるはずだ!
我らの女首長は死に、ゾンビ・マスター様は行方知れずだ。
我らの古老たちは守護の呪文を唱えているが、彼らにはこの嵐の悪しき精霊を追い払うほどの力はない。
お前たちは我らにできないことをやってくれ。
すべてが手遅れになる前に、この嵐の悪を呼び戻し、“歩く祖先”たちを鎮めてくれ!」

モーラ村/女首長の小屋

PCたちは猪氏族の集落にある女首長の小屋に立ち寄った。
女首長とその息子の死体を調べるためだ。
息子ジョドリの目が抜き取られ、代わりに目のように見える彩色された小石がはめ込まれていることに気づいた。
これは何がしかの死霊術の儀式だと考えられた。

モーラ村/ピラミッド

モーラ村の中央にあるピラミッドに向かった。
そこでブリーワグに出くわし、攻撃を受けた。
これを倒し、ピラミッドを調べると地下への入口を発見した。

恐怖の地下墳墓

ピラミッドの地下に広がるトンネルは村の東にある共同墓地の地下へ続いていた。
トンネルは打ち続く大豪雨で浸水していた。
内部にはゾンビや頭がトーテムの動物と継ぎかえられたトーテム・ゾンビ、シャンブリング・マウンド、ゼラチナス・キューブ、そしてブリーワグたちに占拠されていた。
トンネルの奥深くでアンデッド化したゾンビ・マスターを発見し、これを倒した。
ついで、最深部にたどり着くと、そこには巨大イカが救う地底湖があった。
巨大イカを倒した先に進むと、そこに邪悪がいた。

コプルー

ゆっくりとらせん状に渦巻く紫色の霧がこの洞窟の天井を覆い隠しており、また下の黒い水面に霧が映っている。
この部屋の外縁部にある岩の上に何十もの体を持たない頭部が積み重ねられている。
彼らの虚ろな目が部屋の中央を見るように顔を向けている。

そこにいたのは2対の恐るべき存在であった。
先端に鉤状の棘が付いた、長く柔軟な3本の尾を持つウナギのような体をした者であった。
その人間のような胴体から2本の腕が突き出しており、その先端には水掻きの付いた爪がある。
魚のような頭部が胴体から直接突き出しており、大きく瞬きしない目と、4本の触手で囲まれた、歯が生えた括約筋のある口を持つ。
彼らは池の周囲で身振りと揺らぎとで逆巻く渦巻きをかき混ぜていた。

彼らこそ“恐怖の島”に時ならぬ超自然的な嵐を呼び起こしたコプルーであった。
彼らの間の地面には、奇妙な文字の書かれた緑青の浮いた青銅版が置かれていた。
この海底から掘り出された遺物は彼らの古代帝国のアーティファクトであり、水界語で、時空を超越した場所から宇宙的脅威の存在の力を呼び出すのに必要な儀式について詳述してあった。

コプルーはテレパシーを使ってメロスを支配下においた。
また手許につれていた部下のブリーワグをPCたちにけしかけてきた。

ついに倒した。

この青銅板を撤去すると、嵐は去った。




報酬と時間経過

経験点

■モンスター分
1人あたり

金銭報酬


入手アイテム

ポーション・オヴ・ヒーリング×3本
ポーション・オヴ・グレーター・ヒーリング×2本
ポーション・オヴ・フロスト・ジャイアント・ストレンクス×1本
ポーション・オヴ・ヴァイタリティ×1本
ムーンタッチト・シミター(『Xanathar’s Guide to Everything』参照)
ゾンビー・マスターのティロラックの呪文書(ウィザード呪文)

特別報酬


時間経過

冒険で1日
移動で3日
合計4日

名声

暁の評議会

モーラ村を救出した・・・名声+2

怒りの竜巻寺院

コプルーの打倒・・・名声+2

探求者団

コプルーの青銅板の発見と提出・・・名声+2



最終更新:2018年12月18日 22:18
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