Savage Tiding 09『奈落の底へ』

サヴェッジ・タイドがアビスの中へと流れ込み、この連載記事ではプレイヤーである君たちに、その危険な水の中で溺れてしまうのを回避するために必要な秘訣、要領、そして小道具を提供する。『Dungeon』誌ではDMに対して『Savage Tide』キャンペーンを運用していくのに必要な卑劣なプロットやずる賢いモンスターを提供していく一方、この『Dragon』誌では、君たちがこの致命的な引き波に良く耐え抜くための細かな情報や選択肢を提供する。今月の記事では、デモゴルゴンに関する情報、思いもよらない出来事を引き起こすだろう代替キャラクターを選ぶためのヒント、勢力陣営のアップデートと次元界に対して彼らが興味を抱いている事柄、そして“大口”へと入り込む危険な冒険において役立つ品物を入手するための次元界の市場について紹介する。



君は何を知っているか:デモゴルゴン

“無限の層なすアビス”を支配すると言われているあらゆるデーモン・プリンスの中で、プリンス・オヴ・デーモンズその人、“しゅうしゅう言う獣”、恐るべきデモゴルゴンほどに恐れられ、また悪し様に言われている存在は居ないであろう。彼のライバルたちと同様、デモゴルゴンの歴史は暴力と狂気、中断された征服の試み、そして恐るべき虐待などの卑劣な行為とで彩られており、定命の者たちは彼の卑劣な視線を惹き付けないように、彼の名を呼ぶときはひそひそと囁くようにしている。彼はプリンス・オヴ・デーモンズの称号を名乗っているが、容易にその僭称の玉座に座っている訳ではないし、常に彼の宿敵たち――グラズトとオルクス――による陰謀の目に晒されている。しかしそれ以上に重要なことには、彼が彼自身に対して行なう陰謀に対して用心深くなっているに違いない。
デモゴルゴンが支配しているアビスの階層は、彼の混乱気味で好戦的な性質を反映したものとなっている。このアビスの第88層はデモゴルゴンその人と同じように2つに分断されている。四方に広がっているこの階層のほぼ半分近くは淀んだ海で構成されており、“アビスの大洋”から流れ込んでくる汚物や油によって固まっている。悪臭を放つ水を突き破るように数多くの島々が存在しており、そのほとんどが2つ1組となっており、砕ける波の上にぬっとそびえ、その下を通過するすべてのものを調べているかのようである。それらはいずれも避難場所ではない:それらは残虐なデーモンたちの群れ、追放されたデーモン・ロード、そして秘かな陰謀を企てているフィーンドたちのねぐらと化した邪悪な尖塔であり、虎視眈々と彼らの主人の寵愛を得る機会を覗っている。
その広大な海とは全くの対比を成している、この階層の残りの部分は、鬱蒼たるジャングルに覆われ、ところどころゴツゴツした山岳に貫かれた暗黒大陸で出来上がっている。そこでは、デモゴルゴンを崇拝するために部族ごと集められてきた穢れた人型生物たちが、“大口”の主が住んでいると信じられている方角、すなわち東に向かって平伏している。そこはほとんど常に戦争が起こっている場所であり、部族同士が互いに争い、敵を虐殺し、彼らが殺した相手の死体を口にするも憚られるような儀式に供している。


代わりのPC

“無限の層なすアビス”へ潜る事は、もっとも勇敢なる冒険者たちにとってさえ危険な行為であり、数え切れない策略、罠、そしてこの次元界を故郷とする恐るべき憎悪の犠牲となり、狂気、無力化、そして――おそらくは最もありうる事に――死と直面することになるだろう。立派な理由が長居するような場所はアビスには多くない。しばしば、この次元界の危険に敢えて立ち向かうような次元界旅行者には邪悪な目的があり、物質界の環境を好まないような理由がある。しかしそれでも、新しい冒険者が一行に加わったり、道半ばで倒れた者の代わりの者を入れたりするのに使うことができそうな見込みは若干ながらある。

次元界の居住者

アビスは明らかにタナーリ、完全なる破壊をもたらす活動に従事し、彼らが行く先々に苦悩と死をもたらす悪しきフィーンドたちの故郷である。長期間に渡って仲間となりうるデーモンは数少ないが、DMの許可があれば、君はデモゴルゴンの数多いライバルの1人に仕えるフィーンドをプレイすることもできる。グラズドとオルクスの両者はプリンス・オヴ・デーモンズを嫌悪しており、彼の計画を挫折させようとしているプレイヤー・キャラクターたちの援護をするために自らの家来を派遣しようとするかも知れない。ティーフリング、カンビオン、サキュブス、そしてドレッチは、自暴自棄であったり、モラル的に立場の曖昧であったりする一行にとっては、興味深い増員を提供するものとなるだろう。

次元界旅行者

マーケインは強力な人物に惹きつけられ、これらの辣腕の商人たちとの取引することで、善や中立の旅行者たちは何らかの次元界の最暗部へと降りていくかもしれない。こうした交易商人たちの旅する次元界市場で、ほとんどあらゆるクラスと種族のキャラクターと遭遇しうる。PCたちが彼らの任務について議論しているのとふと立ち聞きし、彼らにガイド、従者、あるいはもしかすると味方として力を貸したいと申し込んで来る。

次元界の虜囚

デーモンによって捕らわれていた囚人が逃亡する可能性はいつでも存在している。デーモンたちは捕虜を鎖に繋いでおくよりは殺してしまう事の方が多いことは事実だが、強力な捕虜は有益な情報を持っているかもしれないし、穢れた取引における対価としても使えるかもしれない。そうした囚人が脱出路を見出し、ミルミキクスの骨の宮殿の深みから泳いで来たり、他の何らかの監獄から脱出し、アビスの中を絶望的に彷徨い歩いているかもしれない。これらのキャラクターは、それがこの恐るべき次元界からの脱出を意味するのであれば、喜んでPCたちに合流する。

新しい種族

カンビオン

カンビオンはフィーンド(通常はサキュブスやインキュブス)と人型生物(通常は人間)の間に生まれた子供である。カンビオンは両方の親の相を引き継いでいるが、その角、皮革のような翼、筋骨逞しい尾は異世界の血統を明らかに示している。
彼らは最も愛情深い定命の親たちですらぞっとさせられるような邪悪さと堕落を持つ冷酷な大人に成長する。若い頃ですら、カンビオンは定命の者に君臨する立場こそ自らに相応しいと考えている。
カンビオンの種族特徴

サキュブス/インキュブス

サキュブスとインキュブスは下方次元界に居住しており、この挑発的な黒い翼を持つフィーンドはデヴィル、デーモン、ナイト・ハグ、ラクシャサ、そしてユーゴロスに仕えている姿が見られる。九層地獄の支配者アスモデウスは、これらのフィーンドを使って定命の者が悪の行為を行なうように誘惑させる。デーモン・ロードのグラズドは助言者兼配偶者としてサキュブスとインキュブスを手元に置いている。
伝説では彼らの事を別々に語っているが、多くのサキュブスはインキュブスになる事ができ、その逆もまた然りである。これらのフィーンドの大部分がどちらか片方の形態を取ることを好みにしている。しかしながら、定命の者がサキュブスあるいはインキュブスの真の姿を目にすることはめったにない。このフィーンドは一般的にその本性を隠して、密やかな手段でその堕落をもたらし始めるためだ。
サキュブス/インキュブスの種族特徴

ドレッチ

デーモンはマネスとして産み落とされ、その後ドレッチとなり、最終的にアビスにおける途轍もない戦いと生存の時を過ごした後にヴロックに形質変化する。しかしながら、ほとんどのデーモンが意味のあるパワーを獲得する前に破壊されてしまうため、そのような昇進は稀である。このような生存を勝ち上がった最強の者は、終わりなき戦争によってアビスを引き裂き分割する脅威を与えるデーモン・ロードの地位を確立する。
ドレッチはこうしたデーモンたちの予測不能な階級社会の中でも最弱の者である――胸糞悪く、自己嫌悪に陥っているクリーチャーであり、永久に続く欲求不満の状態を過ごすという非業の運命を宿命づけられている。知性が低いため、ドレッチは最も単純な作業を除きいかなる任務にも向いていない。しかしながら、可能性が失われている事について、彼らは途轍もない悪意によるものだと思い込んでいる。ドレッチは大群になって群れひしめき合い、わめき声、唸り声、そして罵声といった不安を誘う騒音によって、彼らの不愉快を伝える声を上げている。しかしながら、少数の者はこのような不満と絶望の中から抜け出し、ヴロックと化してデーモン社会の階梯を登り始める者も存在している。ドレッチにはデーモンの持つ混沌の性質の起源となるすべての可能性が秘められているのである。
ドレッチの種族特徴

マーケイン

マーケインは次元間の商人であり、武器や魔法やその他の宝物を、次元から次元へ売って歩く。次元間の争いや反目には中立を宣言して関わらず、仕事を済ませて次へ進むのを好む。しかしながら、彼らの公平無私に見える外面の下には、彼らなりの思惑が秘められている。彼らはしばしば冒険者を雇って計画の実行に当たらせる。
彼ら自身が冒険者になることはめったにないが、種族として放浪が性となっており、一族で広く次元間を旅して品々を売り買いしているため、旅慣れてはいる。
マーケインの種族特徴


次元界市場

いったんアビスの無限の階層に足を踏み入れたなら、消費した装備を再補充したり、新しいあるいはより上位の装備を手に入れたりする機会は少なくなる。しかし、商業活動の徴候を見逃さない注意深さがあれば、この次元界の脅威を生き延びるための助けとなる便利な道具を見つけることができるだろう。
アビスの大洋において、サファイア・グリフィン号という奇妙な船に乗り組んだマーケインの商人たちを見つけることができるかもしれない。これはあらゆる種類の奇妙な商取引を求めて外方次元界を公開して回る次元間商人の船舶である。サファイア・グリフィン号は流線形で透明な帆を持っており、航跡を残すことなく水の上を滑るように進む。
サファイア・グリフィン号ではアイテムの売却と購入を行なうことができる。

アイテムの売却

『Player’s Handbook』に市価が掲載されている通常のアイテムについては市価の半額で買い取ってくれる。魔法のアイテムについては、売却するアイテムについて「表:サファイア・グリフィン号の商品の市価」で基本市価を、「表:魔法のアイテムの希少度修正値」で希少度修正値を確認し、その上でアイテム毎に【魅力】〈説得〉判定を行ない、さらに「表:サファイア・グリフィン号での売却」でロールして引き取り価格を決定すること。この売却金額に不満があるのであれば売却する必要はない。
サファイア・グリフィン号では常時12,000gp相当の現金を準備している(1,000pp、1,800gp、1,800sp、そして2,000cp)。これを超過する金額のアイテムを売却する場合については下記の「制限金額を超過する場合」を参照。
表:サファイア・グリフィン号での売却
d100+希少度修正値+【魅力】〈説得〉判定 買い取り価格
20以下 基本市価の10分の1
21~40 基本市価の4分の1
41~80 基本市価の半額
81~90 基本市価と同一
91以上 基本市価の1.2倍

アイテムの購入

サファイア・グリフィン号で何が売っているのか一品目ずつの完全なリストは用意されていない。代わりに、『Player’s Handbook』に示されている800gp以下で、持ち運ぶことができる大きさのあらゆる品物(呪文の物質要素も含める)はどんなものであれその市価で買い求めることができる。
しかし、展示されているのは販売している物品のごく一部分に過ぎない。ここでは魔法のアイテムも購入することができる。魔法のアイテムの購入に際しては、「表:サファイア・グリフィン号の商品の市価」で基本市価を、「表:魔法のアイテムの希少度修正値」で希少度修正値を確認し、その上でアイテム毎に【魅力】〈説得〉判定を行ない、さらに「表:サファイア・グリフィン号での購入」でロールして販売価格を決定すること。この販売金額に不満があるのであれば購入する必要はない。
サファイア・グリフィン号には通常のものか魔法のものかに関わらず、基本市価(販売価格ではない)が800gp以下のアイテムが合計で12,000gp相当分だけ積載されている。これを超過する金額のアイテムを購入したい場合については下記の「制限金額を超過する場合」を参照。
表:サファイア・グリフィン号での購入
d100+希少度修正値+【魅力】〈説得〉判定 購入価格
20以下 基本市価の2倍
21~40 基本市価の1.5倍
41~80 基本市価と同一
81~90 基本市価の10分の9
91以上 基本市価の4分の3

制限金額を超過する場合

もし上記の制限を超えるアイテムを購入したり売却したりしたいのであれば、注文を受けた後、1人のマーケインがプレイン・シフトやテレポートを使って遠隔地にあるマーケインの倉庫へと飛び、要望を受けたアイテムや現金を持ち出し、注文を受けた商品や必要な現金を持ってサファイア・グリフィン号へと帰還する。その後、別のマーケインが支払いか売却するアイテムを受け取り、即座にそれを別の遠方次元界へとしまい込んでしまう。この全過程が20分以上かかることはめったになく、PCたちは合計200,000gp相当のアイテムまでであれば、事実上無制限の在庫から購入することができるし、現金で200,000gp相当までであれば望むだけのアイテムを売却できる(ただし、1,000gpを超える分は1個あたり1,000gp相当の宝石が現金代わりに支払われる)。
表:サファイア・グリフィン号の商品
品名 基本市価
ポーション・オヴ・ヒーリング 50gp
ポーション・オヴ・グレーター・ヒーリング 200gp
ポーション・オヴ・スーペリア・ヒーリング 1,000gp
ポーション・オヴ・シュプリーム・ヒーリング 10,000gp
ポーション・オヴ・クライミング 50gp
その他のアンコモンのポーション 200gp
その他のレアのポーション 2,000gp
その他のヴェリー・レアのポーション 20,000gp
呪文の巻物(初級魔法)[呪文毎に] 25gp
呪文の巻物(1レベル)[呪文毎に] 50gp
呪文の巻物(2レベル)[呪文毎に] 150gp
呪文の巻物(3レベル)[呪文毎に] 250gp
呪文の巻物(4レベル)[呪文毎に] 1,500gp
呪文の巻物(5レベル)[呪文毎に] 2,500gp
呪文の巻物(6レベル)[呪文毎に] 15,000gp
呪文の巻物(7レベル)[呪文毎に] 20,000gp
呪文の巻物(8レベル)[呪文毎に] 25,000gp
プロテクションの巻物[種類毎に] 2,000gp

上記以外のアイテム
魔法のアイテム表A~Eのアンコモンの消費型アイテム 250gp
魔法のアイテム表A~Eのアンコモンの恒久型アイテム 500gp
魔法のアイテム表A~Eのレアの消費型アイテム 2,500gp
魔法のアイテム表A~Eのレアの恒久型アイテム 5,000gp
魔法のアイテム表A~Eのヴェリー・レアの消費型アイテム 25,000gp
魔法のアイテム表F~Gのアンコモンの消費型アイテム 300gp
魔法のアイテム表F~Gのアンコモンの恒久型アイテム 600gp
魔法のアイテム表F~Gのレアの消費型アイテム 3,000gp
魔法のアイテム表F~Gのレアの恒久型アイテム 6,000gp
アゴニー・サイス 45,000gp
アロー・オヴ・グローリィ 24,000gp
シャドウスティーラーズ・クローク 48,000gp
スタリィ・スコア 2,200gp
デモンフォー 150,000gp
デモンヘア・シャツ 30,000gp
ビーストフレンド・カラー 550gp
フィギュリーン・オヴ・アイヴォリィ・チャンピオン 130,000gp
ブリリアント・ジュエル 50,000gp
マイト・ストーン 50,000gp

表:魔法のアイテムの希少度修正値
アイテムの希少度 希少度修正値
コモン +10
アンコモン +0
レア -10
ヴェリー・レア -20
レジェンダリィ -30

新しい魔法のアイテム

次元間商人たちは物質界ではほとんど見られないような珍しい魔法のアイテムを取り扱っている。これらのアイテムはサファイア・グリフィン号で入手することができるかもしれないし、外方次元界のどこか他の場所で発見できるかもしれない。



勢力陣営のアップデート

PCたちがサザリン市やキャンペーンの間のどこか別の場所で加盟したかもしれない勢力陣営は、サヴェッジ・タイドの出来事の中で役割を果たし続けている。下記の項では、『Dragon #348』で説明されている勢力陣営をカバーしており、君のキャラクターたちが繋がりを持ち続けるようにする方法を提供する。

怒りの竜巻の寺院

シルヴァーメイン女卿はアビスへの何らかの探険行に興味を抱いており、危険を顧みない勇敢な人物が立候補し、物質界に対するデーモンの計画についての多くの情報をもたらしてくれることを望んでいる。彼女は“大口”のどこかにエラドリンが捕まっているのではないかと疑っており、これらの囚人を救出することによって、“しゅうしゅう言う獣”の計画の多くが明らかになるだろうと考えている。さらに、彼女は君たちに対してどんな手がかりでも気をつけておき、かのデーモン・プリンスと、彼が物質界において企図している事柄についてどんな情報でも良いので集めて来て欲しいと要望する。どんなセレスチャルの囚人であれ、解放して物質界に連れて来たなら、君は“怒りの竜巻の寺院”の名声値に+2のボーナスを得る。デモゴルゴンの計画を知り、それをシルヴァーメイン女卿に報告したなら、この勢力陣営における名声値に+3のボーナスを得る。

暁の評議会

ラヴィニア・ヴァンデルボーレンの“深紅の艦隊”に対する偉大な勝利の便りは、彼女を“暁の評議会”に加盟する魅力的な候補者にする。幾人かのメンバーは、彼女のような人物と権力を分かち合うことに気が進まないが――ヴァンサスが余りにもヴァンデルボーレンの名前を汚し過ぎたのだ――ほとんどの者は評議会における彼女の存在はサザリン市の人々を鼓舞し、この都市がありとあらゆる種類のエキゾチックな商品のための素晴らしい寄港地として正当な土地を手に入れることを助けてくれる。
ラヴィニアが無事サザリン市に帰還したなら、君のこの勢力陣営の名声値に+5のボーナスを得る。

エメラルドの波頭団

アビスへの探険行は刺激的なものであることが判明するであろう。そして君が新しい偉業の物語を蓄える多くの機会を与えるであろう。海図にない海域に分け入っていくため、君が見る場所と調査する場所に対して鋭い観察を絶えず行なうことで、帰還した際に君の地位の向上に役立つだろう。もちろん、ウェイクポータルの問題もある――疑う余地なく、君の雇い主たちは、そのような装置を調査することを喜ぶ。
物質界に帰還して、君の冒険の話で“エメラルドの波頭団”を喜ばせたなら、この勢力陣営の名声値に+1のボーナスを得る。任意の“大口”の海図を提出すると、このボーナスは+2に向上する。最後に、もしウェイクポータルを君の勢力陣営に拠出したなら、追加で+3のボーナスを得る。

オーマン人部族

“恐怖の島”の人々は、その穢れが彼らの故郷を汚染するのもない限り、アビスについてはあまり注意をはらっていない。オーマン人部族のメンバーはこうした考え方を変えていく道を探していかねばならないだろう。

緋色団

スカットルコーヴ市にいるときに仮面を付けた神父が近付いて来、君が危険を冒してアビスに潜入するつもりである事を知ったのでやって来たのだと告げる。この神父は“大口”の監獄について聞いたことがあり、もし君がその建築や防衛について、非魔法のものと魔法的なものの両方を含め、できる限り多くの情報を持ちかえってくれれば大変喜ばしいと告げる。
このスカットルコーヴ市にいる神秘的な神父にこの情報を伝えたなら、君の勢力陣営における名声値に+2のボーナスを得る。

探求者団

アビスに降りて行くことは、何がしか探求者団が興味を抱くものに遭遇することがほとんど保証されている。帰還するときに君の勢力陣営に寄贈するためのそうした物品を収集することに最善を尽くさなければならない。
唯一無二であったり、普通とはちょっと違ったりする魔法のアイテムをアビスから持ち帰り、それを探求者団に寄贈したなら、探求者団の名声値に+2のボーナスを得る。この方法で得られる追加のボーナスは、最大でも+6までである。

魔女看守団

遠方にあり最近追い詰められたばかりの都市コールドロンから、ウィー・ジャスの高位神官がドリーム呪文を使って不穏なメッセージを送ってくる。その高位神官は“大口”においてセレスチャルが活動していると思っており、君は帰還した際に完全な報告をするよう求めて来る。君は直接彼に会う必要はない。単に組織内の任意の“黒い短剣”に報告するだけで良い。
“大口”におけるセレスチャルの活動に関する証拠を発見し、報告すれば、君が“魔女看守団”における名声値に+3のボーナスを得る。

ゼルカルーンの角団

アビスは無数の恐怖の故郷であり、それらの全てが殺されて然るべき存在である。このような冒険行は、戦闘における気概を証し立て、偉業を成して栄光を掴む機会を与えてくれる。
1回の戦闘で脅威度14以上のクリーチャー1体を殺害し、物質界にその首を持ち帰ったなら、君は“ゼルカルーンの角団”における陣営値に+2のボーナスを得る。もしそのクリーチャーが良く知られた唯一無二の個体のものであるなら、このボーナスは+3に上昇する。
最終更新:2019年12月12日 22:24