クラスの特徴:バードの学派「囁きの学派」

College of Whispers
大部分の民は彼らの中にバードを迎え入れることを喜ぶ。囁きの学派のバードはこのことを彼らの優位となるよう利用する。彼らは他のあらゆるバードと同じように見え、集めた聴衆に向かってニュースを提供し、歌をうたい、物語を語る。実際には、囁きの学派はその生徒たちに彼らが羊の群れに紛れた狼であると教えている。これらのバードは自らの知識と魔法を使って秘密を暴き、脅迫や威圧を通して彼らを他者に対抗させるように仕向ける。
他の多くのバードは囁きの学派を嫌悪しており、バードの評判を使って富と権力を手に入れようとする寄生虫のような連中と見なしている。こうした理由から、これらのバードが必要に迫られることなく自らの真の姿を明らかにすることはめったにない。一般的に彼らは他の何らかの学派に所属していると主張し、王宮や他の権力基盤にうまく侵入し、喰い物にできるように、その真の性質は秘密にしておく。


毒の刃

Venomous Blades
3レベル時、囁きの学派に加わるとき、君は自らの武器攻撃にしばしの間魔法的に毒を塗布する能力を得る。
武器攻撃でクリーチャーに攻撃を命中させたとき、君はバードの霊感の使用回数1回分を消費し、その目標に対して追加2d6[毒]ダメージを与えることができる。君は自らのターンにおいて1ラウンドに1回だけしかそれを行なうことができない。
この追加ダメージは君がこのクラスの特定のレベルに達する毎に上昇し、5レベル時に2d8、10レベル時に2d10、15レベル時に2d12になる。


毒の言葉

Venomous Words
3レベル時、君は無害に見える言葉に潜行性の魔法を込める術を学ぶ。君が喋る言葉を聞いたクリーチャーは恐怖と被害妄想に陥る可能性がある。
もし最低でも10分の間、君が1体の人型生物とだけ話したなら、君はその者の脳裏に被害妄想と恐怖を植え付けようとすることができる。その会話の終了時、目標は君の呪文セーヴ難易度に対する【判断力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗するとそこから1時間の間か、その者が攻撃と受けるかダメージを受けるまで、あるいはその味方が攻撃を受けたりダメージを受けたりするまで恐怖状態に陥る。このようにして恐怖状態である間、その目標は被害妄想に苛まれ、その味方を含めて他人の集団を避けようとする。その目標は自分が利用できる最も安全で、最も秘密の場所を探し求め、そこに隠れる。
もしその目標がセーヴィング・スローに成功したとしても、目標は君がその者を怯えさせようとしたことに気付かない。
いったん君がこの特徴を使用したなら、小休憩か大休憩を取り終えるまでは再びそれを使うことはできない。


囁きのマント

Mantle of Whispers
6レベル時、君はある1体のクリーチャーの外見を借用する能力を得る。君が攻撃や呪文によって1体のクリーチャーを殺害したときや、君の5フィート以内で1体のクリーチャーが死んだとき、君はリアクションを使って、魔法的にその影を捕まえることができる。君は人型生物など自分と同じクリーチャー種別、同じサイズのクリーチャーの影しか捕まえることができず(もし君が小型サイズなら小型か中型サイズの影を捕まえることができる)、また同時には1つの影だけしか所持できない。
クリーチャーの影を捕まえた後、君は魔法を使ってそれを似姿に織り上げ、それによって君はその外見を手に入れ、その表層的な記憶を利用できるようになる。アクションとして、君は1時間か、あるいはボーナス・アクションを使って君がその効果を終了させるまでの間、そのクリーチャーの外見を手に入れる。
この時間の間、君はそのクリーチャーが何となく知っている程度の知識についての情報全てを利用できる。その背景と私的な人生の全般に関する情報が含まれるが、秘密の事柄は含まれない。この情報はその記憶を探ることで君がそのクリーチャーであると押し通せる程度に十分なものである。
他のクリーチャーは君の【魅力】〈ペテン〉判定に対する対抗【判断力】〈看破〉判定を行なうことでこの変装を見破ることができるが、君の判定には+5のボーナスが与えられる。
この変装とそれが与えてくれる知識は、その持続時間が終了すると共に消え失せる。


影の知識

Shadow Lore
14レベル時、君は自分の言葉に暗黒魔法を織り込み、クリーチャーの最も深くに潜む恐怖を呼び覚ますことができる。
アクションとして、君は30フィート以内にいて君の言葉を聞くことができるクリーチャー1体だけを選び、その者に対して一言魔法の囁きを投げかける。目標は君の呪文セーヴ難易度に対する【判断力】セーヴィング・スローを行なわなければならない。もしその者が君と言語を共有していないか、君の声を聞くことができないなら、自動的に成功する。セーヴィング・スローに成功したなら、君の囁きは理解不能なもごもご言っている音にしか聞こえず、何の効果ももたらさない。
もし目標がそのセーヴィング・スローに失敗したなら、その者は8時間の間か、あるいは君や君の味方がその者を攻撃したりダメージを与えたりするまで、君に対して魅了状態に陥る。その者にとって、その囁きはその者の最も恥じ入るべき秘密を描写したもののように聞こえる。君はこの秘密について何の知識も得ないが、目標は君がそれを知っているのだと確信する。
このようにして魅了状態にある間、そのクリーチャーは君がその秘密を暴露してしまうのではないかという恐怖ゆえに君の命令に服従する。その者はすでに君のために命を危険にさらしたり、君のために戦ったりすることを決めていたのでない限り、そのような事はしない。その者は君に対して好意を示し、親しい友人となることを申し出るだろう。
この効果が終了すると、そのクリーチャーはなぜそのような恐怖を君に対して抱いていたのか全く理解ができない。
いったん君がこの特徴を使ったなら、大休憩を取り終えるまでは再びそれを使用することはできない。


最終更新:2019年02月16日 10:51