休息時間の活動:魔法のアイテムの製作

『Dungeon Master's Guide』からの抜粋

魔法のアイテムはDMの権限の下にあるため、それらがどのようにしてパーティの所有物になるかは君が決定する。選択ルールとして、君はプレイヤー・キャラクターたちに魔法のアイテムの製作を許可しても良い。
魔法のアイテムの製作は長い時間とたくさんの費用がかかる作業である。始めるにあたって、キャラクターはそのアイテムの構造を示した製法を手に入れなければならない。またキャラクターは呪文スロットを持つ呪文の使い手でなければならず、さらにそのアイテムが発生させることができるあらゆる呪文を発動することができなければならない。さらにそのキャラクターは、「表:魔法のアイテムの製作」に示されているように、アイテムの希少度によって定められている最低レベルを満たしていなければならない。たとえば、3レベルのキャラクターは、呪文スロットを持っており、マジック・ミサイルを発動することができるのであれば、ワンド・オヴ・マジック・ミサイル(アンコモンのアイテム)を製作することができる。同じキャラクターは特別の呪文の前提条件なしに+1の武器(別のアンコモンのアイテム)を製作することができる。
君は特定のアイテムには製作するために特別な素材や場所も必要条件になると決めることができる。たとえば、キャラクターは特定のポーションを醸造するには錬金術道具を必要とするかもしれないし、フレイム・タンの製法にはその武器を溶岩で鍛造することが要求されているかもしれない。
表:魔法のアイテムの製作
アイテムの希少度 製作コスト 最低レベル
コモン 100gp 3
アンコモン 500gp 3
レア 5,000gp 6
ヴェリー・レア 50,000gp 11
レジェンダリィ 500,000gp 17
アイテムには「表:魔法のアイテムの製作」に記載されている製作コストがある。魔法のアイテムの製作に従事しているキャラクターは25gp単位で作業を進展させ、合計コストを支払い終わるまで作業にあたる1日ごとにその金額を消費していく。キャラクターはこうした日々の1日ごとに8時間を作業にあてるものと見なされている。したがって、アンコモンの魔法のアイテムの製作には20日と500gpを要する。君は自身のキャンペーンの事情に合わせてこのコストを自由に調節することができる。
もし製作しているアイテムが呪文を発生させるものであるなら、製作者は製作工程の相手の毎日、その呪文のレベルに相当する呪文スロット1つを消費しなければならない。その呪文の物質要素もその工程の間ずっと手近に置いておかなければならない。もしその呪文が通常はそれらの要素を消費してしまうのであれば、これらは製作工程で消費されてしまう。もしそのアイテムが、巻物のように、その呪文を1回だけ発生させることができるものであるなら、その要素は工程中で1回だけ消費される。そうでなければ、要素はアイテム製作中の毎日1回消費される。
複数のキャラクターがそれぞれレベルの前提条件を満たしているのであれば、1つの魔法のアイテムの製作を彼らが互いに力を出し合って行なうこともできる。全員がこの製作工程すべての間関与している限り、各キャラクターが呪文、呪文スロット、そして構成要素を提供することができる。各キャラクターはアイテム製作を助けるために費やした1日ごとに25gp分の作業に貢献することができる。
通常、この作業に従事したキャラクターは第7章「宝物」に説明されている魔法のアイテムを製作する。君の裁量に委ねられているが、プレイヤーたちに、第9章「ダンジョン・マスターの作業場」にあるガイドラインを使い、彼ら独自の魔法のアイテムをデザインさせることを許可しても良い。
魔法のアイテムの製作を行なっている間、キャラクターは1日あたり1gpの必要経費を支払うことなく、質素な生活様式を維持することができ、通常の半分のコストで快適な生活様式を維持することができる(『Player’s Handbook』の第5章「装備」参照)。


Savage Tide用補足記事

それぞれの魔法のアイテムの製法を修得しているPCはこの休息時間の活動を行うことができる。キャラクター作成時点で魔法のアイテムの製法を修得しているキャラクターはいない。
ポーション・オヴ・ヒーリング:ポーション・オヴ・ヒーリングは製法を修得していないキャラクターであっても、調薬道具を用いて「製作」の休息時間の活動で作ることができるが、製法を修得しているキャラクターであれば「魔法のアイテムの製作」の休息時間の活動で作ることができる。この場合はルール通り1日あたり25gp分のスピードで作業が進展するので、2日で作成できる。


最終更新:2017年02月25日 16:47