休息時間の活動:魔法のアイテムの売却

魔法のアイテムを購入するだけの余裕がある人は少数であり、それをどうやって見つけるか知っている人はさらに少ない。冒険者はその職業柄、こうした事情の例外である。
コモン、アンコモン、レア、あるいはヴェリー・レアの魔法のアイテムを所有することになったキャラクターがそれを売却したいなら、買い手を見つけるためにその休息時間を費やさなければならない。この休息時間の活動は都市かその他魔法のアイテムの購入に興味を持つ裕福な人物を見つけることができるような場所にいるときにしか実行できない。レジェンダリィの魔法のアイテムや計り知れない価値のあるアーティファクトを休息時間の間に売却することはできない。そのようなアイテムを購入する人物を探すことは、それ自体が冒険や探索行の対象となりうる。
売却可能な各アイテム毎に、キャラクターは買い手を見つけるための難易度20の【知力】〈捜査〉判定を行なう。別のキャラクターがこの調査活動を援護するために彼あるいは彼女の休息時間を費やすことができるなら、この判定には“優位”が与えられる。判定に失敗すると、そのアイテムの買い手は見つからなかったことになり、捜索後10日間はそのままである。判定に成功すると、そのアイテムの希少度に基づいて「表:売却可能な魔法のアイテム」に示されている日数が経過した後で、そのアイテムの買い手が見つかる。
キャラクターは同時に複数の魔法のアイテムについて買い手を探そうと試みることができる。これには複数の【知力】〈捜査〉判定を必要とするが、捜索は同時に行なわれ、複数の失敗や成功の結果は互いに合計されたりはしない。たとえば、キャラクターはコモンの魔法のアイテムの買い手を2日で、アンコモンのアイテムの買い手は5日で探すことができるが、レアのアイテムの買い手を見つけることに失敗する可能性はあり、その場合は捜索全体で10日を要することになる。
キャラクターが売却しようとしているアイテム毎に、プレイヤーはパーセント・ロールを行ない、「表:魔法のアイテムの売却」で結果を確認する。そこには「表:売却可能な魔法のアイテム」に示されているアイテムの希少度に応じた修正値が適用される。またキャラクターは【魅力】〈説得〉判定を行ない、その判定結果をこのロールの合計に加算することもできる。続く合計値は、買い手がそのアイテムに対する支払いに何を申し出るかを決定する。
君は買い手の身元を決定する。買い手はときに彼らの身元を決して知られないようにするために、代理人を使ってレアやヴェリー・レアなアイテムを手に入れる。もし買い手が胡散臭い者とするなら、その売却が後日になってパーティに法律上の問題を引き起こすかどうかは君の判断次第である。
表:売却可能な魔法のアイテム
希少度 基本市価 買い手を見つけるための日数 d100ロールへの修正値※
コモン 100gp 1d4 +10
アンコモン 500gp 1d6 +0
レア 5,000gp 1d8 -10
ヴェリー・レア 50,000gp 1d10 -20
※この修正値は「表:魔法のアイテムの売却」におけるロールに適用される。
表:魔法のアイテムの売却
d100+修正値 見つけた買い手
20以下 買い手は基本市価の10分の1を申し出る
21~40 買い手は基本市価の4分の1を申し出、胡散臭い買い手は基本市価の半額を申し出る。
41~80 買い手は基本市価の半額を申し出、胡散臭い買い手は基本市価通りの金額を申し出る。
81~90 買い手は基本市価通りの金額を申し出る。
91以上 胡散臭い買い手は基本市価の1.5倍の金額を申し出るが、一切の質問を受け付けない


Savage Tide用補足記事

魔法のアイテムの売却は独立した休息時間の活動であり、「休息時間の活動:売買」で制限される1日の売買金額の制限の勘定に入れない。
この休息時間の活動を使ってポーション・オヴ・ヒーリングを売却することはできない。(ポーション・オヴ・ヒーリングは「売買」の休息時間の活動を使って売却すること。)


最終更新:2017年02月25日 16:58