PC:ヘクトール・フリッチェ

フォレスト・ノーム・男性
クレリック(知識)
混沌にして善
勢力陣営:魔女看守団
プレイヤー:小太郎

お伽噺に出てくる気高き緑の大地アルボレア。その3つある階層の1つアルヴァンドールは、コアロン・ラレシアンの君臨するエルフ神王室、神話に名高いセルダラインのしろしめす神話上のエルフ王国である。すべてのエルフはこのアルヴァンドールを起源としており、その多くの民が物質界へ下った後も、アルヴァンドールに残ったエルフたちは多数存在している。
ヘクトールはそんなエルフの王国からやって来た「フォレスト・ノーム」である。
彼はふとしたことでアメディオ・ジャングルに降り立つことになり、そこでオーマン人の原住部族と接触することになった。
彼らが神々への儀式で用いるために栽培している不可思議な薬効を持つ植物の数々に魅せられた彼は、しばらくそのオーマン人部族と生活を共にすることになった。
その生活の中で、彼らが信仰する「翼のある蛇」ケツァルコアトルの教えに触れ、この神の恵みを追い求めるようになった。
いまなお、ケツァルコアトルは彼の声に応えてくれていないが、アルヴァンドールとのつながりのおかげで信仰呪文を使うことはできている。
オーマン人と暮らすうちにその近くにサザリン市という大都市が存在することを知り、そこを訪れた彼は、この町で悪徳と頽廃にふける人々を見出し、彼らを救うことが必要だと確信した。
サザリン市はシー・プリンス国からの独立を取り戻して10年、それまで抑圧されていた犯罪者たちが雨後のタケノコのように次々と盗賊ギルドを作っていたのだ。
彼は人々の苦役を安らげるためにオーマン人の秘伝の薬草から作り出した「幸福の薬」をもってサザリン市内でケツァルコアトル崇拝の小さなカルトを作った。
人々からちょっとしたお布施をもらう代わりに「幸福の薬」を分け与えて、いっときこの世の苦役から彼らを逃れさせてやっていたのだ。
一度この薬を飲んだ人々はこの薬とケツァルコアトルの教えのすばらしさを理解し、それから何度もこの薬を買い求めるよういなった。
しかし彼が作ったカルトは地元の盗賊ギルドからは敵視されるようになっていた。
そしてついに、数年前から急速に勢力を伸ばしてきたロータス・ドラゴン団という盗賊ギルドによって彼のカルトは壊滅することになった。ロータス・ドラゴン団とレイディ・ロータスと呼ばれている団のボスは彼の救世のカルトを壊滅させた彼の宿敵である。


最終更新:2017年04月02日 09:08