Unearthed Arcana:即席キャラクター(2016/7/25)

Unearthed Arcana: Quick Characters

時には君はD&Dのセッションにおいて即席のキャラクターを必要とする。君がキャラクター作成のために限られた時間しかない即興のゲームを運営しているのか、すでに確立されたゲームに素早く新しいプレイヤーを招き入れたいのか、あるいは死んだ冒険者の代わりの新しいPCを必要としているのかに関わらず、これらの選択ルールはそんな君のためにある。これらのルールは通常のキャラクター作成の過程の代わりに用いることができ、1レベル・キャラクターを速やかに作り出すために、その過程における選択と独創性の代わりに一連の表に替えて行うのである。
背景に一部の例外があるが、これらのルールは事を簡潔にするために、『D&D Basic Rules』で利用可能なキャラクターの選択肢に限定している。

属性

Alignment
キャラクターの属性を決定するためにd6をロールすること。
d6 属性
1 秩序にして善
2 中立にして善
3 混沌にして善
4 秩序にして中立
5 真なる中立
6 混沌にして中立

背景

Background
背景は君のキャラクターを肉付けするためのランダム表の使用がすでに作成されており、適用は簡単である。君が『Basic Rules』を使用しているならd6をロールしてキャラクターの背景を決定することができるし、あるいは『Player’s Handbook』の完全なリストを使うためにd20をロールすることもできる。
d6 背景(『Basic Rules』)
1 侍者
2 犯罪者
3 民衆の英雄
4 貴族
5 賢者
6 兵士

d20 背景(『Player’s Handbook』)
1~2 侍者
3 いかさま師
4~5 犯罪者
6 兵農者
7~8 民衆の英雄
9~10 ギルドの職人
11 隠者
12 貴族
13~14 よそ者
15 賢者
16~17 船乗り
18~19 兵士
20 浮浪者
あるいは、キャラクターの性格的特徴、理想、絆、そして欠点をロールプレイを通して快適に定義しているプレイヤーにとって、即席キャラクター作成の過程は背景をなしで済ますことによって、もっと速やかにすることができ、通常は背景によって提供される技能と道具の習熟についてロールすることで替える。下記の表で4回ロールを行い、同じ結果が複数回出るごとに再ロールすること。
d20 習熟
1 〈曲芸〉
2 〈動物使い〉
3 〈魔法学〉
4 〈運動〉
5 〈ペテン〉
6 〈歴史〉
7 〈看破〉
8 〈威圧〉
9 〈捜査〉
10 〈医術〉
11 〈自然〉
12 〈知覚〉
13 〈芸能〉
14 〈説得〉
15 〈宗教〉
16 〈手先の早業〉
17 〈隠密〉
18 〈生存〉
19 大工道具
20 盗賊道具
背景の特徴については、任意のゲーム・セッションの間に1回、君が出会った1人のノンプレイヤー・キャラクターを選び、君のキャラクターがそのNPCを知っていると宣言することができる。この関係は敬意を伴ったものであるが、必ずしも好意的なものとは限らない。君たちの関係の実際の性質についてはDMが決定する。

クラスと能力

Class and Abilities
君のクラスを決定するために下記の表でd6をロールすること。この表ではローグやウィザードよりもファイターやクレリックが作成されやすくなっている。特に君がパーティ全体をランダム作成しているような場合、ファイターとクレリックの比率が高く偏る事で、戦闘でのグループの生存能力を高める手助けとなるだろう。代わりに(あるいは君がすでにバランスの取れているパーティに加わる1人のキャラクターを作成しているのであれば)、君はd4をロールして各クラスが作成される可能性を等しくすることができる。
d6 d4 クラス
1~2 1 クレリック
3~4 2 ファイター
5 3 ローグ
6 4 ウィザード
能力値を決定するとき、君のキャラクターが最も頻繁に使う能力値を形作るのは、君のクラスの選択である。君のキャラクターが使用する能力値の配列を決定するためにd6をロールすること。その後、それらの数値を君のクラスによって決定される順番に能力値に割り当てる。
d6 値の配列
1 18、14、12、8、8、6
2 16、14、14、10、10、8
3 16、16、12、10、8、8
4 16、12、12、12、10、8
5 14、14、12、12、12、12
6 14、14、14、12、12、10
ウィザード。【知力】、【敏捷力】、【判断力】、【魅力】、【耐久力】、【筋力】。
クレリック。【判断力】、【筋力】、【耐久力】、【魅力】、【敏捷力】、【知力】。
ファイター。【筋力】、【耐久力】、【敏捷力】、【判断力】、【知力】、【魅力】。
ローグ。【敏捷力】、【魅力】、【知力】、【耐久力】、【筋力】、【判断力】。
たとえば、クレリックを作成しているプレイヤーがキャラクターの能力値の配列について4をロールしたとする・・・16、12、12、12、10、8。これらの数値はクレリック用の能力値の順番に従って割り当てられ、結果として【筋力】12、【敏捷力】10、【耐久力】12、【知力】8、【判断力】16、そして【魅力】12となる。
君のキャラクターの能力値を割り当てた後で、かつ種族による修正(下記参照)を適用する前に、君は任意の2つの値を入れ替えることができる。

装備

Equipment
君のクラスはまた君の装備をも決定付ける。探検家パックや僧侶パックといった装備品パック(下記参照)を例外として、君のクラスの即席装備選択肢から装備を選択すること。
代わりに、君は下記のデフォルトの装備パッケージの1つを選択することもできる。
  • ウィザード:ダガー、呪文構成要素ポーチ、呪文書
  • クレリック:メイス、スケイル・メイル、ライト・クロスボウと20本のボルト、シールド、聖印
  • ファイター:チェイン・メイル、ロングソード、シールド、ライト・クロスボウと20本のボルト
  • ローグ:ショートソード、ショートボウと20本の矢、レザー・アーマー、ダガー2本、盗賊道具
それから、君のキャラクターのために下記の標準的な装備品パックから1つを選択すること:
  • 背負い袋、袋、ランタン、油瓶2つ、火口箱、ピトン12本、ハンマー、水袋、保存食(4日分)、5gp
  • 背負い袋、袋2枚、松明6本、油瓶3つ、火口箱、10フィートの棒、ロープ50フィート、水袋、保存食(4日分)、鋼鉄製の鏡
  • 背負い袋、袋4枚、聖印か盗賊道具、ピトン12本、ロープ50フィート、水袋、保存食(4日分)
また全てのキャラクターは、ダガーを獲得し、さらにライト・クロスボウとボルト10本か、ジャヴェリン5本のどちらかをも得る。

ウィザード呪文

Wizard Spells
ランダムに呪文を決定することで、1レベル・ウィザードを作成する過程を加速することができる。
初級魔法。君のウィザード初級魔法を決定するために3回d10ロールを行い、同じ結果が複数回出るごとに再ロールすること。
d10 初級魔法
1 アシッド・スプラッシュ
2 ダンシング・ライツ
3 ファイアー・ボルト
4 ライト
5 メイジ・ハンド
6 マイナー・イリュージョン
7 ポイズン・スプレー
8 プレスティディジテイション
9 レイ・オヴ・フロスト
10 ショッキング・グラスプ
呪文。君のウィザードの呪文書の中身を決定するために6回d12ロールを行い、同じ結果が複数回出るごとに再ロールすること。
d12 呪文
1 バーニング・ハンズ
2 チャーム・パースン
3 コンプリヘンド・ランゲージズ
4 ディテクト・マジック
5 ディスガイズ・セルフ
6 アイデンティファイ
7 メイジ・アーマー
8 マジック・ミサイル
9 シールド
10 サイレント・イメージ
11 スリープ
12 サンダーウェイヴ

クレリック呪文

Cleric Spells
ランダムに呪文を決定することで、1レベル・クレリックを作成する過程を加速することができる。
初級魔法。君のクレリック初級魔法を決定するために3回d6ロールを行い、同じ結果が複数回出るごとに再ロールすること。
d6 初級魔法
1 ガイダンス
2 ライト
3 レジスタンス
4 セイクリッド・フレイム
5 スペアー・ザ・ダイイング
6 ソーマタージー
呪文。君が準備できる各クレリック呪文についてd10ロールを行い、同じ結果が複数回出るごとに再ロールすること。
d10 呪文
1 ブレス
2 コマンド
3~4 キュア・ウーンズ
5 ディテクト・マジック
6 ガイディング・ボルト
7 ヒーリング・ワード
8 インフリクト・ウーンズ
9 サンクチュアリ
10 シールド・オヴ・フェイス

ファイターの戦闘スタイル

Fighter Fighting Style
君の戦闘スタイルを決定するためにd6をロールし、君がデフォルトの装備パッケージを選択しているなら、そこに示されている調整を施す。
d6 戦闘スタイル
1 弓術(ライト・クロスボウとボルト20本をロングボウとアロー20本と置き換える;君の選択次第では、チェイン・メイルをレザー・アーマーと置き換えてもよい)
2 防御
3 決闘
4 大業物戦闘(ロングソードとシールドをグレートアックスと置き換える)
5 守護
6 二刀流(ロングソードを2本のショート・ソードと置き換える)

ローグの習熟

Rogue Proficiencies
君の技能を決定するために4回d12ロールを行い、同じ結果が複数回出るごとに再ロールすること。加えて、君の背景によって与えられているものと同じ結果についても再ロールすること。
d12 技能
1 〈曲芸〉
2 〈運動〉
3 〈ペテン〉
4 〈看破〉
5 〈威圧〉
6 〈捜査〉
7 〈知覚〉
8 〈芸能〉
9 〈説得〉
10 〈手先の早業〉
11~12 〈隠密〉

種族

Race
最後に、君のキャラクターの種族を決定するためにd12をロールすること。下記の表では人間の比率が高くなっており、典型的なD&Dの人口統計を反映すると共に、プレイヤーたちに最も簡単な選択肢を与える事の両方が理由である。
d12 種族
1 ヒル・ドワーフ
2 マウンテン・ドワーフ
3 ハイ・エルフ
4 ウッド・エルフ
5 ライトフット・ハーフリング
6 スタウト・ハーフリング
7~12 人間


最終更新:2017年05月14日 22:54