NPC:エミル・ドラクタス

Emil Dracktus
人間・男性


このドラクタス邸の不届きな君主にして、暁の評議会における暗闇海岸の代議員である人物は、山賊王よりは多少ましという程度の人物である。

暗闇海岸を代表する貴族は他のどの地区よりも頻繁に入れ替わっており、伝統的にその地位は、敵から身を守ることができるだけの十分な強さを持つ一家(あるいは場合によっては個人)によって握られてきた。
現在この肩書きを保持しているのがエミル・ドラクタスである。
十中八九その名前は偽名ではあるが。
暁の評議会の一部では、もっと粗野ではなく、より頼りになる人物にこの地位を与えたがっている一派がいるという噂がある。
おそらくはアメディオ交易会社のヴィコ・ビヴェニンのような人物を。
しかし今はまだ、エミルの地位を揺るがせるような者は(ヴィコを含めて)いない。

金と殺しの組み合わせという悪辣な指導者の古典的な例であるこの人物は、10年ほど前のシー・プリンス国がサザリン市から追放された後、数夜の内にシー・プリンス国に連なっていた以前の主人から屋敷の支配権を“取り戻した”。
それ以来彼はこの屋敷を数代前に所有していた古い断絶した貴族家ドラクタスの名前を名乗っているが、
彼の本当の名前は彼しか知らない。
確かなことは、彼はこの屋敷を所持していた過去の5つの貴族家とは何の関わりもないという事だけである。

彼はケルター・イスララン暗殺後、イスララン家の相続問題でロニー・イスラランの相続に異議を唱えたネルドラク・ローチェスターに賛意を示した。
また、次期港湾長に立候補したヘルドラス・ケラーニを支持することを表明した。


最終更新:2017年05月28日 22:28