Unearthed Arcana: Modern Magic
第5版の『Dungeon Master’s Guide』が2014年にリリースされたとき、第9章「ダンジョン・マスターの作業場」の2ページは多くの注目を集めた。これらのページは火器と爆発物の使用に関するルールを扱っており、古典冒険である『Expedition to the Barrier Peaks』のように、DMがD&D世界に現代の武器や異質の武器を導入することを可能にしてくれる拡張ルールであった。
しかしながら、もし我々がほんのちょっとだけ現代が影響を及ぼすようなものではなく、実際に現代の時代を舞台とするキャンペーン用にD&Dルールを拡張するつもりであればどうするのか? 『d20 Modernロールプレイング・ゲーム』は2002年、第3版ルールセットでそれを成し遂げた。現在、基本クラスのためのさまざまなアーキタイプ、伝統、領域、その他の選択肢といった最新版での繰り返しが行なわれており、これらは全てカスタマイゼーションの機会を提供している。そのことを考慮して、この記事では現在を舞台とするセッティングでの呪文発動キャラクターのレパートリーを拡張する新しいルールを提供する。
これらのルールは『Behind the Screens』の「My New d20 Modern Campaign」の記事を基にしており、その記事ではD&D第5版用のサイドアーム、ロング・アーム、そして現代の鎧を紹介している。
ウィザード
Wizard
知識こそウィザードの技の中核であり、現代の環境は大部分の魔術師が夢見ることもなかったほどの知識を提供する。
ウォーロック
Warlock
現代のウォーロックは都市生活における目には見えない無作為性を利用し、想像だにしなかった方法でテクノロジーのエネルギーを呼び覚ます。
追加の妖術
現代の武器に慣れ親しんだウォーロックはそれらの武器を通じて彼らの魔法を利用する方法を学ぶことができる。
アーケイン・ガンスリンガー
クレリック
Cleric
現代キャンペーンにおける多くのクレリックに関して、生活は都会の環境とそこでの奮闘に支配されている。
能力判定とハッキング道具
Ability Checks and Hacking Tools
現代を舞台とするキャンペーン設定における大部分のキャラクターはコンピュータの使用に良く精通しており、日常の作業(ハード・ディスク内やインターネットを検索する、電気装置の通常の機能を使うなど)のためにテクノロジーを利用する際には自動的に成功する。特に挑戦的なテクノロジーの作業(コンピュータ内に隠された情報を見つけ出す、装置内から削除された情報を復旧するなど)については、キャラクターはDMが設定した難易度に対する【知力】判定を行なう。しかしながら、一部の技術的な作業―プロテクトされたコンピュータ・システムを破る、電気装置の秘密の機能にアクセスする、あるいはそのようにデザインされている訳ではない方法で装置を使用するなど―には、特別なハッキング道具を使用する必要がある。
ハッキング道具:このキットには大部分のコンピュータ・システムと電気装置にアクセスするために必要なハードウェアとソフトウェアが含まれている。ハッキング道具への習熟によって、君はコンピュータ・システムや電気装置に接続したり、それらを使用したりするために行なうあらゆる【知力】判定に習熟ボーナスを加算できるようになる。このキットは背負い袋や道具箱の中に収まるようになっている。
新しい呪文
下記の現代用の呪文はすべてウィザード、ウォーロック、そしてソーサラーの呪文リストとして適合したものである。†が付された呪文はパラディン呪文リストにも適合する。
ダニエル・ヘルミックはWizards of the CoastのInsiderとD&D Research and Developmentスタジオの元従業員である。君はTwitterで彼の活動を追うことができ、彼のハンドルは@jabjabslicejabである。
最終更新:2017年05月30日 21:00