NPC:ロウィン・ケラーニ

Rowyn Kellani
人間・女性

ロウィンは、長く赤い髪を後ろでポニーテールにまとめている美しい人間の女性である。
彼女の瞳は緑の翡翠の薄片のように輝いており、人を不安にさせるような優美な動きをする。
片方の肩には蓮の刺青が入っており、もう片方にはその尾が彼女の腕に巻きつくような絵柄の、複雑なドラゴンの刺青が入っている。

彼女はケラーニ家の長女であり、彼女の母親であるヘルドラスが亡くなれば、まず間違いなくその遺産を引き継ぐことになるであろう人物である。
というのがサザリン市における彼女の評判であった。
まだ若い貴族の女性であり、家督を継いでいるわけでもないため、その真の姿はほとんど知られていなかった。
しかし、彼女の正体はおそるべきロータス・ドラゴン団の女主人、レイディ・ロータスであった。

まだサザリン市が過酷な一世紀間の支配から独立を勝ち取ろうとしている間に、伝統的な盗賊ギルドは壊滅してしまった。
現在では何ダースもの群小ギルドがこの都市の地下世界の支配を握ろうと闘争を繰り広げているところであるが、
そうした中で、とりわけ1つのギルドがこの内紛を勝ち残ってきて、今、この都市の力関係の平衡を崩し、重要な役割を担うようになっていた。。
それこそロータス・ドラゴン団という、殺人者、強盗、密輸業者たちの一団で、それを率いていた人物こそ、魅力的で野心的な女性、ロウィン・ケラーニであった。

ロータス・ドラゴン団は群小盗賊ギルドを次々と壊滅させてその利権を手に入れつつ、表社会では母親のヘルドラスが港湾長の座を手に入れ、また代議員の地位をも狙っていた。
これによってサザリン市の海運と商業の各種利権を表と裏の両面から支配しようとしていたのである。

しかしながら、PCたちの活躍によってロータス・ドラゴン団は壊滅的打撃を受け、その各種証拠が明らかにされたことで、ロウィンの野望は潰え去った。
彼女自身はポーション・オヴ・ガシアス・フォームを飲んでガス化し、PCたちの前から逃げ去った。
その行方は杳として知れない。

ロウィン・ケラーニは、かつてはサザリン市最強の盗賊ギルドの女主人であった。
少なくとも、PCたちがロータス・ドラゴン団を壊滅させ、彼女の人生から富と自由を奪うまでは。
それ以来、彼女は復讐の心に燃え立っている。
PCたちが船旅の準備を進めている事を知ったとき、彼女は自らもその船に乗り込まなければならないと知った。
この憎しみに満ちた元女ギルド長にとっては幸運なことに、彼女の魔法の力は、その仕事を造作もないことにしてくれた。

最終更新:2018年08月08日 16:28
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