種族:ファナトン

Phanaton
“恐怖の島”全域に棲息することが知られているこの小型クリーチャーの種族は、アライグマと猿の合いの子のような外見で、灰色から茶色の毛皮、物を掴むことができる尾、そして腕と足の間に張った膜を持っている。ファナトンとして知られるこのクリーチャーは、多くの者が一見したときに勘違いするような知性のない動物ではない。彼らは、地面に住む捕食者から狙われないように、ジャングルの樹冠の高みに作った小さな村で生活している。ファナトンは小さな氏族を形成しており、重要な決定のほとんどを行なう王や戦長を持っているが、その一方で森や氏族全体に必要とされるものについては残りの全員で管理している。初めはよそ者を恐れるが、そのクリーチャーが氏族や彼らが扶養している近隣の森を傷つけるものではない事が証明されれば、ファナトンは非常に友好的になる。中には、道先案内や斥候として、他のクリーチャーと一緒に旅に出ることに同意するファナトンすらいる。すなわち、ファナトンの冒険者というものは決して珍しいものではない。ファナトンはスパイダーや蜘蛛に類したクリーチャー、たとえばアレイニアなどを嫌悪しており、勝ち目がありそうなら目に入り次第攻撃する。
ファナトンは濃い毛皮のマスクに隠れた大きな目を持っている。彼らの猿のような手には他の指と向かい合わせについた親指があり(訳注:つまり人間のような指の配置になっているという事)、さまざまな作業に使うことができる。彼らの足は順応性に富んでいるが、重い物を持ち運んだり、武器や盾を使用したりするために使うことはできない。ファナトンの尾はおよそ4フィートの長さがあり、跳躍や登攀を補助するのに使われる。ファナトンはホーホー、ぺちゃくちゃ、カチカチといった音で成り立つ彼ら独自の言語を話す。

ファナトンの種族特徴

Phanaton Traits
ファナトンのキャラクターは下記の種族特徴を持つ。

能力値上昇

君の【敏捷力】の値は2上昇し、【筋力】の値は2減少する。

年齢

ファナトンは5歳で成人に達し、最大で30歳まで生きる。

属性

ファナトンは集落を形成しつつも、その自由きままな性質からあまり大規模な社会組織を形成することは苦手で、混沌属性に偏る傾向がある。よそ者を恐れつつも、相手に害がないと分かれば親切で友好的である。悪のファナトンというものは非常に稀であり、善属性の者が多い。

サイズ

ファナトンの身長は3フィート程度である、体重は40ポンド程度である。君のサイズは小型である。

移動速度

地上を歩くことはあまり得意ではない。君の基本歩行移動速度は25フィートである。

暗視/Darkvision

君は60フィート以内の薄暗い光を、あたかも明るい光であるかのように見ることができ、暗闇の中をそこが薄暗い光の中であるかのように見ることができる。君は暗闇の中で色を見分けることはできず、灰色の濃淡しか識別できない。

自然隠れ/Mask of the Wild

ファナトンは木の葉、強い雨、降雪、霧、その他の自然現象から軽度の隠蔽を得ているだけで、隠れ身を試みる事ができる。

掴む尾/Prehensile Tail

ファナトンは尻尾で物を掴んで利用でき、それを第3の手として使うことができる。武器を持つこともできるし、盾を持つこともできる。

滑空/Gliding

ファナトンは皮膜を使って滑空できる。滑空は飛行と同様だが、上昇することはできず、途中で曲がることもできない。また25フィート進む毎に5フィートから25フィートの範囲で下降しなければならない。滑空による飛行移動速度は25フィートである。意図せずして高い位置から落下したとき、皮膜を張って滑空することができる状態にあるなら(滑空できるだけの空間も必要となる)、難易度10の【敏捷力】セーヴィング・スローに成功することで、咄嗟に滑空に移ることができる。セーヴに失敗すれば落下する。

噛みつき/Bite

君の鋭い牙の生えた口は肉体武器であり、これを使って素手攻撃を行うことができる。もしそれを命中させたなら、君は通常の素手攻撃で与える[殴打]ダメージの代わりに、1d4+君の【筋力】修正値に等しい[刺突]ダメージを与える。

言語

君はファナトン語とオーマン語を話し、読み、書くことができる。


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最終更新:2017年11月21日 07:02
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