地理:ファーショア記録保管所/第八のオーマン人部族(ファーショア)

この質素な建物はファーショアの図書館と記録保管所を兼ねている。
あらゆる重要書類はここに保管されており、2つの鉄製の金庫で保護されているが、他の本と無益な作品類はここの主室にある棚の列に並べられている。
この保管所はジェラン・エムリカド(秩序にして中立、人間)の油断のない目に見張られている。
彼は精力的でエネルギッシュな40代の男性で、彼自身が探検家だと思っている。

冒険

ジェランは記録保管所の管理を任されているが、現在彼が追い求めている謎について熱中しているあまり、その仕事をほったらかしにしている。
そのため、有益な記録や書籍が整理されず、利用が困難な状況にある。

彼が熱中している謎とは、かつてテムート島に存在していたという神秘的な第八のオーマン人の村についての地元の伝説についてである。
彼は最近タナロア村の長老からその伝説を聞き知ったのである。
その伝説によれば、カウィブサ族は戦争についての顕著な技術を誇っていたという。
彼らの戦士たちとゾンビー・マスターたちは、しばしばこの島の古の“神々”の廃墟を探索するために、勇敢にも“巨壁”の向こうのジャングルに立ち向かっていたという。
そうしたジャングルへの進出の中で、彼らはジャングルの奥深くに埋もれた、大きな黒曜石から彫り出され、数々の宝石で飾られた巨大なエイプの偶像を祭った寺院を発見した。
カウィブサ族は得意げに盗み出したその偶像を彼らの故郷にまで持ち帰り、彼らの村の中心にそれを据えた。
その夜遅く、途轍もない霧が湧き起こり、彼らの居住区全域を覆った。日が明けたとき、不思議なことに部族全体が消え失せていたのである。
それから数日後にこの地を訪れたオーマン人の訪問者が、不吉なエイプの偶像だけを残してもぬけの殻と化したカウィブサ族の村を発見した。
彼らはその偶像を埋葬し、その呪いを終わらせようとし、二度とそこには戻らなかった。
それ以来、この第八の部族についての物語はオーマン人の間でよく知れ渡るようになった。

ジェランはこの失われた村の場所と奇妙なエイプの偶像を発見したいと強く願っているが、彼らがいなくなってからの数十年の間に、ジャングルがその地を再び覆い尽くしてしまったため、その場所を特定することは非常に困難であることが分かった。
その場所自体はテムート島の北東海岸から1マイルほど内陸に入った所である。

記録類や図書室の利用

この冒険を完遂したなら、彼は本来の自分の仕事である記録と書籍の整理に取り掛かり、この保管所が正常に機能するようになる。
以後、ここの記録類を利用してファーショアそのものや、“恐怖の島”、そしてそこに住むクリーチャーや住民に関する【知力】判定を行なう際、ここの記録類や書籍類を利用するのであれば、その判定に“優位”を得ることができるようになる。
最終更新:2018年09月06日 17:41