背景:ギルドの商人

Guild Merchant
職人ギルドではなく、君は交易商人、隊商主、あるいは小売店主たちのギルドに所属している。君は自分自身でアイテムを作成することはないが、他人の作った製品(あるいは作品を作るのに職人が必要としている原材料)を売り買いして生活の糧を得ている。君のギルドはその地域のあちこちに興味を持つ商人たちの大規模な協会(あるいはファミリー)である。おそらくは、君は船、四輪馬車、あるいは隊商などである場所から別の場所へと商品を輸送していたのかもしれないし、あるいは旅をする行商人から商品を受け取り、それを君の持つ小売店舗で販売していたのかも知れない。いくつかの点で、旅をする商人たちの人生は、それ自体が、職人の人生よりもはるかに冒険に向いている。
職人道具への習熟の代わりに、君は航海道具への習熟か、あるいは追加で1つの言語を修得する。また職人道具の代わりに、君はミュール1頭と二輪馬車1台を持ってゲームを開始する。

技能の習熟:〈看破〉、〈説得〉
道具の習熟: 航海道具(あるいは言語を追加で1つ)
言語:君が選んだもの1つ(あるいは航海道具を諦めれば2つ)
装備:ミュール1頭、二輪馬車1台、ギルドからの紹介状、旅人の服1着、15gp入りのベルト・ポーチ

特徴:ギルドのメンバー

ギルドの確固たる地位を持ち、敬意を受けているメンバーである君は、メンバーである事によって与えられるいくつかの利益に頼ることができる。君の仲間のギルド・メンバーは、必要なときに君に宿泊場所と食事を提供してくれ、必要であれば君の葬式費用を支払ってくれる。いくつかの都市や町では、ギルドホールが君の職業の他のメンバーと面談するための中心的な場所を提供しており、そこは潜在的なパトロン、仲間、あるいは雇い人と出会うために適した場所となりうる。
ギルドはしばしば途方もない政治的権力を握っている。もし君が犯罪の告発を受けたなら、君の無実を証明できる正当な論拠があるか、あるいはその犯罪行為が正当なものと認められる場合には、ギルドが君を支援してくれる。君が会費を滞納することなくきちんと収めているメンバーであるなら、君はギルドを通して強力な政治家に接近することもできる。そのようなコネには、ギルドの金庫にお金や魔法のアイテムの寄付を必要とするかもしれない。
君は1ヶ月あたり5gpをギルドに支払わなければならない。もし支払いそこねたなら、ギルドの恩恵を維持するには、未払い分の支払いを行なわなければならない。

推奨される特性

ギルドの職人は世界における最も普通の人々の間にいる―彼らがその道具を置いて冒険者の経歴を始めるまでは。彼らは勤勉さの価値と共同体の重要性を理解しているが、貪欲と欲深さという罪には弱い。
d8 人格的特徴
1 私はやる価値のある事は何でも正当化されると信じている。救いようもないくらい―私は完全主義である。
2 私は専門家気取りの俗物で、芸術を評価できない人々を軽蔑する。
3 私はいつでも、物事がどのように働くのか、そして人々を動かすのはどんな物かという事を知りたいと思っている。
4 機智に富んだ格言をいっぱい持っており、あらゆる状況に適したことわざを持っている。
5 努力とフェアプレーの責務を果たさない人々に対しては礼を失した態度を取ってしまう。
6 私は自分の仕事について詳細に語りたくてしょうがない。
7 簡単に自分の金を出さずに、最高の取引を実現するためには、疲れ知らずの交渉を繰り広げる。
8 私は自らの作品で有名であり、あらゆる者がそれを評価してくれる事を確認したいと思っている。人々が私の事を聞いたことがないというなら、いつも驚いてしまう。

d6 尊ぶもの
1 共同体:共同体の絆と文明の安全を強くすることは、すべての文明化された人々の義務である。(秩序)
2 寛大:才能は私に与えられたものであり、世界のためにそれらを使うことができる。(善)
3 自由:自身の生計を追求することはあらゆる者の自由である。(混沌)
4 貪欲:金のためだけに生きている。(悪)
5 人々:私は大義に対してではなく、気にかけている人々に対して献身している。(中立)
6 熱望:自らの作品に全力をかけた必死の作業を行なう。(すべて)

d6 関わり深いもの
1 この職業のことを学んだ作業場は、私にとって世界で最も重要な場所だ。
2 私はある人物のために素晴らしい作品を作ったが、その後、彼らはそれを受け取るに値しない事に気付いた。今でもそれを受け取るに値する人物を探している。
3 私の今日あるには、ギルドに大きな借りを負っている。
4 誰かの愛を手に入れるために富を追い求めている。
5 いつの日かギルドに戻り、私こそ彼らの中で最も偉大な職人であることを証明したい。
6 私の仕事場を破壊し、生計の道をダメにした悪の軍勢に対する復讐を果たしたい。

d6 弱味
1 珍しい物や貴重な物を手に入れるためなら何でもする。
2 誰かが私を騙そうとしていると早とちりする。
3 かつてギルドの金を横領した事は、誰にも知られる訳にいかない。
4 持っている物だけでは決して満足しない―常にもっと多くを求める。
5 貴族の称号を得るためなら殺しでもやる。
6 私より優れた作品を作る者に対して尋常ならざる嫉妬を感じる。どこに行っても私はライバルたちに囲まれている。

最終更新:2017年02月26日 00:11