神格:ケツァルコアトル

QUETZALCOATL
上級神(秩序にして善)
ケツァルコアトルは規則と善良性の神である。テスカトリポカとともに、彼は世界とそこに住む生き物たちを創造した。文明の創始者であり、すべての英知と知識は彼から流れ出た。彼は第二の太陽としての勤めを果たした。
ケツァルコアトルは追放された神である。トルテカ人の時代の間、彼は模範として扱われた。しかしながら、テスカトリポカの騙まし討ちによって、彼は定命者の世界を去らざるを得なくなり、いまや、人々は規則と善良性を定めるものが何であるのかについて、自らの誓約に頼らなければならない。彼の聖職者たちは、ケツァルコアトルを体現する教えを維持することに骨を折っているが、この“羽のある蛇”が帰還する日を待ち望んでいる。
ケツァルコアトルは青白い肌、黒く濃い髭、そして長く全身を覆う長衣か羽を取り付けた貴族の衣装を着た姿で描かれる。
定命者の世界には存在していないにも関わらず、ケツァルコアトルはなお人気のある神の地位を保っている。ケツァルコアトルのクレリックたちは、社会的慣例の遵守、他人に対する優しさと隣人との平和な関係の構築の価値を教えている。人間を獣から区別せしめているものは礼節であり、それは集団としての人間が完全性を獲得した文明を通して得られるものである。

権能

風、文明。

領域

風、善、秩序、守護、旅。

好む武器

メイス。

クレリックの訓練

ケツァルコアトルのクレリックは都市と文学についての知識を有していなければならず、彼の叡智をもって、貴族の支配層への助言者か、カルメカク(宗教的な学校)の教師として勤めることが求められている。

探索行

ケツァルコアトルの名の下で行なわれる典型的な探索行には、善なる王子が彼の悪しきライバルを打ち負かして王になるための助力をすること、暴虐なドラゴンから村を守護すること、そしてテスカトリポカの軍勢の計画を阻止することなどが含まれる。

祈り

彼はもはや人々の間で化身として現れることはないが、ケツァルコアトルはいまでもその聖職者に力を与えている。ケツァルコアトルへの祈りは、しばしば彼の早急な帰還を懇願する言葉で始まる。

寺院

ケツァルコアトルの寺院は、長方形を好む文化において珍しく、明らかな円形形状である。あらゆる都市に見受けられる“羽のある蛇”の寺院はまた高い山の頂に点在する。ケツァルコアトル帰還まで、クレリックたちはこれらの寺院を綺麗なままの状態に保っている。

儀式

ケツァルコアトルを讃える祝典は、音楽と舞踊とで明るく彩られたものである。他のアステカの神々とは異なり、ケツァルコアトルは人間の生け贄を要求しない。伝統的な儀式に加えて、クレリックたちは最近新たな責務を持つことになった。すなわち、東の海岸沿いを見張り続け、この神の帰還を待ち続けるという事である。

御使いと眷属

ケツァルコアトルの御使いは、青白い肌と濃い髭とが特徴の20レベル・クレリックである。眷属としては、ハウンド・アルコン、コアトル、そしてプラネター・エンジェルである。

最終更新:2017年02月25日 20:26