神格:テスカトリポカ

TEZCATLIPOCA
上級神(混沌にして悪)
テスカトリポカ(煙を吐く鏡)は混沌と悪の神である。彼は自然の有害で破壊的な力を擬人化した存在であり、邪な楽しみと秘術魔法の守護神格である。彼は社会や運命といったもので彼らを縛り付ける絆から逃げ出すよう人々を駆り立てる存在であり、そのため、身分低く抑圧された人々が彼を崇拝する―そして野心的な活動をさせるのである。悪であるにも関わらず、人々が自らの罪について神々から赦しを得ようとする場合、彼こそがその導き手である。悪疫の女神トラソルテオトルは彼の妹である。
テスカトリポカは世界を創造する際にケツァルコアトルを手助けし、第一の太陽として勤めを果たしたが、彼は一日中世界を照らすには明るさが十分でなかった。最終的に、ケツァルコアトルが彼を天空から打ち落とし、その後テスカトリポカは夜の神となった。
テスカトリポカは黄色の縞模様のある顔をした黒い肌の人物として描かれる。彼は磨き上げた黒曜石の鏡(伝統的な占術用の道具である)を持っている。ときに、テスカトリポカは彼の聖なる動物であるジャガーの姿を取る。
テスカトリポカは信者たちに倫理と道徳を破るよう促し、強固な意志が運命を変えるのだという事を教えている。

権能

夜、危害。

領域

混沌、悪、知識、魔法、欺き。

好む武器

ダガー。

クレリックの訓練

テスカトリポカのクレリックは、他のアステカの神々のクレリックたちと同様に、日常的な入浴を慎む。それゆえ、彼らの邪悪な儀式の結果、乾いた血液と汗とが全身にこびりつくことになる。テスカトリポカは占術士の守護神格であり、彼のクレリックはいくつもの伝統的な占術の手法を学んでいる。彼の聖職者の幾人かはウィザードやソーサラーのレベルを何レベルか取得し、しばしば占術士や幻術士として専門家となっている。

探索行

テスカトリポカの信者は、彼が行なう探索行がその神が企図しているより大きな計画の一部か、単に無作為な破壊活動に過ぎないのか、決して分からないかもしれない。典型的な探索行には、評判の良い領主に恥辱を味あわせる、強力な魔法のアイテムを盗み出す、そして1つの村全体を致命的な計略に引っ掛けるなどがある。

祈り

テスカトリポカへの祈りの多くは、自らの罪への赦しの懇願や、神性による不運からの一時的な救いの懇願などである。中には、規則を捻じ曲げるためにこの神に呼びかける者もいる―その規則とは、より高いカーストに上ることを希求する農奴の場合のような社会的なものの事もあれば、新しい呪文を研究しているウィザードの場合のように自然法則に関わるものの事もある。

寺院

疑いの余地無く邪悪ではあるが、テスカトリポカは重要な神であり、ときには有益な神ですらある。そして“煙を吐く鏡”の寺院はあらゆる主要都市で見受けられる。これらの寺院ではジャガーの彫刻が顕著な特徴である。

儀式

ほとんどの神々の公共の儀式とは異なり、テスカトリポカへの礼拝はほとんどが閉ざされた扉の向こうで行なわれる。こうした儀式への参加者たちはしばしばカタルシスの一形態として放蕩行為にふける。

御使いと眷属

テスカトリポカは彼の20レベル・ソーサラーの御使いを使って危害を広める。眷属としては、ハウラー、グラブレズゥ・デーモン、そしてナルフェシュネー・デーモンがいる。

最終更新:2017年03月10日 22:43