神格:チャルチウトリクエ

CHALCHIHUITLICUE
下級女神(中立にして善)
水と美と若さの女神チャルチウトリクエ(翡翠のスカートの女)は、水上運搬夫、漁師、そしてチナンパ労働者など、自らの生計を立てるために彼女に依存している人々によって崇拝されている。彼女は繁殖と出産を司っており、芸術家と職人、若い恋人たち、そして働く女性の守護神格である。
チャルチウトリクエは、彼女の夫トラロックが彼女のために作った美しい楽園トラロカンに住んでいる。ケツァルコアトルがトラロックを第三の太陽の地位から追い落とした後、彼はチャルチウトリクエを第四の太陽として選んだ。彼女の時代、止むことの無い雨によって、ついには世界中が水浸しとなった。
通常、翡翠の鱗のスカートを身につけた美しく若い女性として描かれるチャルチウトリクエは、ときに果実をいっぱいに実らせたサボテンの生えた土手を持つ川として描写される。翡翠とウチワサボテンは共に人間の心臓を象徴化したものであり、彼女が持つ隠喩的な支配権を示している。彼女の聖印は翡翠の魚である。
チャルチウトリクエは、生命に敬意を払え、という単純な哲学を教える。愛と美はあらゆる限界を超越するものであり、彼女の信者たちには、どこであれ良い点を探し出し、それを育ててあげることが奨励される。

権能

水、美、若さ。

領域

善、治癒、幸運、水。

好む武器

トライデント。

クレリックの訓練

“翡翠のスカートの女”のクレリックたちは、井戸、湖、そして泉の世話をしている。こうしたクレリックたちは、それを必要とするすべての人々が利用できる状態に水を新鮮に保っている。彼らはこうした水源を乱用や汚染から守っている。

探索行

典型的な探索行には、井戸が干上がった理由を捜し求めるとか、星回りの悪い恋人たちを結婚させる、不治の病に蝕まれている王子の下にトラロカンの水をもたらすなどが含まれる。

祈り

チャルチウトリクエへの奉納物は多量の水の中に投げ込まれる。典型的な奉納物には、花や小さな翡翠の欠片などがある。

寺院

チャルチウトリクエの寺院は、川、湖、そしてセノーテ(自然の泉;訳注:自然の降雨によって溜まった泉)といった新鮮な水源の近くに建てられており、翡翠で作られた装飾的な要素が含まれている。

儀式

チャルチウトリクエのための定期的な儀式は数少ない。“翡翠のスカートの女”のクレリックは、結婚と出生についての司祭としての務めを果たしたり、新しいチナンパや公共工芸品に祝福を施すために呼び出されたりする。

御使いと眷属

チャルチウトリクエの御使いは18レベルのセレスチャル種の人間のクレリックである。眷属は中型サイズおよび大型サイズのウォーター・エレメンタルとエルダー・ドジャナイダである。

最終更新:2017年02月25日 20:30