薬剤投与・処方について勉強する研修医・レジデントの方におすすめの本・教科書・医学書・参考書をご紹介します。
薬全般,と考えると幅広くなってしまいますが,よく使う薬の使い方に絞ると効率もよくなると思います.
あなたにぴったりの本・教科書が見つかれば幸いです.
しかし,最近どんどんジェネリックが増えてきて入院患者さんの持参薬処方などがどんどん複雑に
なっているように思います.
日本で,保険上認可されている薬について覚えようとするには無限のようにあります.
全てを覚えきるのは無理ですが,よく使う薬に関してまずある程度把握したらよいと思います.
よく出会う薬剤の問題,例えば腎機能障害がある人には投与量をどうしたいいか,
妊婦さんにはどうしたらいいか,小児への処方はどうしたらいいか,それらのことを把握しましょう.
また,薬剤を使用したことによる,薬疹,肝機能障害,腎機能障害などの問題も本当によくである問題なので
対処できるようにしたいですね.
繰り返しになりますが,薬剤についてのすべてを覚えきるのは不可能です.
大切なのは,自分が知らない問題に出会ったときに,ナースに聞かれたときに,患者さんに聞かれたときに,
なんとなくうやむやにしないでどうしたらいいかきちんと調べることです.
まず全般的な勉強をして,その後自分の専門科を勉強するのがいいのではないでしょうか.
症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け改訂版
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頻用薬の本です.
よくであう病態に使うよく使う薬について,使い方,注意点など知っておきたいことが
のっています.さらっと通読できるのでぜひまず読んでみてください.
まずこの手の広く把握できる本を最初に読んでおくと後の勉強がとってもスムーズですよね.
類似薬の使い分け 改訂版〜症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる
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こちらは類似薬の本です.
一口に,例えば”NSIADS”と言っても,さらにその中で特徴があって,
使っていい時悪い時が分かれます.
なんとなく,自分が一番自分が使いやすいやつだけ処方してしまうことも
多いと思いますが,それぞれの薬剤の個性をしっかり押さえておきましょう.
これもとても内容がコンパクトに洗練されていて,私は数日で通読できました.
通読した後がとても楽です.