『Savage Tide』キャンペーンも第5シナリオが終了し、“恐怖の島”の探検が本格的に行われるようになった。
キャンペーン開始時には発売されていなかった各種ルールブックやUnearthed Arcanaなどの記事が追加された。
またここまでのキャンペーン運用を進めてきた中で調整を感じた点などがあった。
これらを反映してレギュレーションを改定する。
大きな変更点としては
●改訂版レンジャーは既に改訂版レンジャーのクラスを取得しているキャラクターに限定します。今後新しくレンジャー・クラスを取得する場合や、新しいキャラクターを作成する場合に改訂版レンジャーを選択することはできません。
●Unearthed Arcanaの記事で製品版になったものはすべて製品版を使います。
●新特技《カヒコの達人》は先行発表ルール版から若干の変更をしています。
●ハウスルール「海難の書」はレギュレーションから外す。
●代わりにUnerathed Arcanaの「船と海と」(Of the Ships and the Sea)を採用する。
●Savage Tidingの06についてはこの改定に伴って全面的に変更する。
採用する選択ルール
※付きは常に採用するわけではなく、状況とDMの判断次第で使うときと使わないときがある。
ここに示すものはプレイヤーに直接関係しそうな選択ルールに限っている。DMはここに示されていない選択ルールも適宜使用することがあるので注意すること。
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『Dungeon Master’s Guide』 |
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『Sword Coast Adventurer’s Guide』 |
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『Elemental Evil Player’s Companion』 |
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『Volo’s Guide to Monsters』 |
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『Xanather's Guide to Everything』 |
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『Mordenkainen's Tome of Foes』 |
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新しいPC
PCはストーリーの都合上で許されない状況でなければいつでも変更することができる。許されない状況とは、閉鎖空間にパーティが閉じ込められている場合であったり、ダンジョンに潜っている最中であったりといった状況。論理的に説明がつくのであればPCは変更可能である。個々の状況で交代可能かどうかはDMに相談すること。
いったん使用しないことにしたPCであっても、論理的に説明がつくのであれば再度そのPCを登場させることも可能である。
基本的にPCは突然出現したり、突然消滅したりはしない。生きたまま引退したPCは世界のどこかで生き続けるし、死んだPCの死体は厳然とそこに存在している。
現在使用しているPCが死亡し、復活させることができない、あるいは復活させないことを決めた場合にもこのルールに基づいて新しいPCを作成する。
新しいPCは常に1レベル、5レベル、11レベル、あるいは17レベルのいずれかから開始される。
新しいPC以外のパーティのメンバー全員が5レベル以上であれば、新しいPCを5レベルで作成することができる。
新しいPC以外のパーティのメンバー全員が11レベル以上であれば、新しいPCを11レベルで作成することができる。
新しいPC以外のパーティのメンバー全員が17レベル以上であれば、新しいPCを17レベルで作成することができる。
種族
PCの種族は『Player’s Handbook』の第2章に記載されているものに加え、上述の「採用する選択ルール」に記載のある種族を選択できる。
キャンペーンの現在の舞台は恐怖の島と呼ばれる原始的な世界であり、文明からは遠く離れている。
選択可能な種族の全てがこの島に生息しているわけではないため、新しいキャラクターがこの島で参加する場合には、その人物がこの島に渡ってきた物語を決める必要がある。
島の原住民は、その種族に関わらず、共通語を自動的には取得しない。
また、種族によってはNPCとの対話の場面に大きな影響が及ぼされる。どれだけ【魅力】が高くても、種族によっては自動的に〈威圧〉や〈説得〉に失敗することがある。
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選択可能な種族 |
人間
- スカージ・アアシマール
- フォールン・アアシマール
- プロテクター・アアシマール
エルフ
- アース・ジェナシ
- ウォーター・ジェナシ
- エア・ジェナシ
- ファイアー・ジェナシ
ティーフリング
- アビサル・ティーフリング
- インファーナル・ティーフリング
- デヴィルズ・タン・ティーフリング
- フェラル・ティーフリング
- ヘルファイア・ティーフリング
- バールゼブル・ティーフリング
- ディスパテル・ティーフリング
- フィアナ・ティーフリング
- グラシア・ティーフリング
- レヴィストゥス・ティーフリング
- マモン・ティーフリング
- メフィストフェレス・ティーフリング
- ザリエル・ティーフリング**ドラゴンボーン
ドワーフ
- グレイ・ドワーフ(ドゥエルガル)
- ヒル・ドワーフ
- マウンテン・ドワーフ
ノーム
- ディープ・ノーム(スヴァーフネブリン)
- フォレスト・ノーム
- ロック・ノーム
ハーフエルフ
- ハーフエルフ(PHB)
- ハーフエルフ(アクアティック・エルフ)
- ハーフエルフ(ウッド・エルフ)
- ハーフエルフ(ドラウ)
- ハーフエルフ(ハイ・エルフ)
ハーフオーク
ハーフリング
- ゴーストワイズ・ハーフリング
- スタウト・ハーフリング
- ライトフット・ハーフリング
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クラス
PCのクラスは『Player’s Handbook』の第2章に記載されているものに加え、上述の「採用する選択ルール」に記載のあるクラスの選択肢から選択できる。また、一部ハウスルールで追加の選択肢を加えている。
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選択可能なクラスとその選択肢 |
ウィザード
ウォーロック
クレリック
ソーサラー
ドルイド
バード
バーバリアン
パラディン
ファイター
モンク
レンジャー
ローグ
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特技
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『Player's Handbook』掲載のすべての特技 |
『Player's Handbook』掲載のすべての特技
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『Sword Coast Adventurer’s Guide』掲載の特技 |
『Sword Coast Adventurer’s Guide』掲載の特技
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+
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『Xanather's Guide to Everything』掲載の特技 |
『Xanather's Guide to Everything』掲載の特技
《溢れんばかりの幸運》
《ウッド・エルフ魔法》
《エルフの精密性》
《オークの憤怒》
《消え失せ》
《再チャンス》
《地獄譲りの耐久力》
《素早いずんぐり》
《天才児》
《ドラウの上位魔法》
《ドワーフの頑健性》
《フェイの瞬間移動》
《プレゲトスの炎》
《竜の威圧力》
《竜の厚皮》
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言語
Savage Tideキャンペーンの舞台となるグレイホーク世界において、プレイヤー・キャラクターが選択できる言語は次の通りである。
恐怖の島の原住民は共通語を自動的には取得しない
彼らが種族の特徴として共通語を取得できるとされている箇所はすべてオーマン語と置き換えられる。
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『標準的な人間の言語』 |
標準的な人間の言語
言語 |
典型的な話者 |
文字 |
共通語 |
人間 |
共通語文字 |
アメディオ語 |
アメディオ・ジャングルの原住スエル人 |
スエル文字 |
ヴェロンディ語 |
ファーヨンディとヴェルナ国境付近の一部地域の人間 |
文字なし |
ウラガ語 |
ウルル人 |
バクルーニー文字 |
オーダイ語 |
狼族遊牧民と虎族遊牧民 |
バクルーニー文字 |
オーマン語 |
オーマン人 |
オーマン象形文字 |
キーオランド語 |
キーオランド人 |
オアリディアン文字 |
古オアリディアン語 |
フラネス東部 |
オアリディアン文字 |
太古バクルーニー語 |
話者はほとんどいない文語 |
バクルーニー文字 |
低位バクルーニー語 |
ペイニム |
バクルーニー文字 |
ニロンド語 |
ニロンド人 |
共通語文字 |
フラン語 |
フラン人、テン人、荒野の追放者 |
フラン文字 |
冷語(フラズ語) |
氷バーバリアン、雪バーバリアン、凍バーバリアン |
スエル文字 |
レンドア語 |
レンドア諸島難民 |
文字なし |
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『標準的な人間以外の種族の言語』 |
標準的な人間以外の種族の言語
言語 |
典型的な話者 |
文字 |
エルフ語 |
エルフ |
エルフ文字 |
オーク語 |
オーク |
オーク文字 |
巨人語 |
オーガ、巨人 |
ドワーフ文字 |
ゴブリン語 |
ゴルリン類 |
ドワーフ文字 |
ノーム語 |
ノーム |
ドワーフ文字 |
ハーフリング語 |
ハーフリング |
共通語文字 |
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+
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『特殊な言語』 |
特殊な言語
言語 |
典型的な話者 |
文字 |
始原語 |
エレメンタル |
ドワーフ文字 |
地獄語 |
デヴィル |
地獄文字 |
深淵言葉 |
マインド・フレイヤー、ビホルダー |
文字なし |
太古スエル語 |
緋色団 |
スエル文字 |
地下共通語 |
アンダーダークの商人 |
エルフ文字 |
天上語 |
セレスチャル |
天上文字 |
ドルイド語 |
ドルイド |
フラン文字 |
奈落語 |
デーモン |
地獄文字 |
フェラル語 |
黒鉄連盟の指導者層 |
フェラル文字 |
森語 |
フェイ・クリーチャー |
エルフ文字 |
竜語 |
ドラゴン、ドラゴンボーン |
竜文字 |
レンドア・エルフ語 |
レンドア諸島に住むエルフ |
エルフ文字 |
ロップ語(レン人隠語) |
レン人 |
共通語文字 |
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装備
『Player’s Handbook』第5章の内容を補足説明する。
宗教
『Savage Tide』キャンペーンはグレイホーク世界で展開される。PCが崇拝する神々として選択することができるのは下記のものとなる。
- 『Player's Handbook』の附録Bの「表:グレイホークの神々」
- 『Player's Handbook』の附録Bの「表:人間以外の神々」
- 下記の「表:オーマン人の神々」
「表:人間以外の神々」から選択できるのは、そのPCの種族神に限る。
「表:オーマン人の神々」から選択できるのはオーマン人か、あるいはオーマン人部族の勢力陣営への参加を許された者に限る。
オーマン人の神話については
アステカの神話を参照すること。
休息時間の活動
『Player’s Handbook』第8章と『Dungeon Master’s Guide』第6章にはいくつかの休息時間の活動が記載されている。『Savage Tide』キャンペーンではこれらに加えて、いくつかの追加の休息時間の活動を加える。休息時間の活動を行う際には生活様式に応じた必要経費を消費する必要があることに注意すること。
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『Player’s Handbook』の休息時間の活動 |
『Player’s Handbook』の休息時間の活動
下記のものが利用可能である。
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『Dungeon Master’s Guide』の休息時間の活動 |
『Dungeon Master’s Guide』の休息時間の活動
下記のものが利用可能である。
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新しい休息時間の活動 |
新しい休息時間の活動
下記のものが利用可能である。
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クリーチャーのデータ
ゲーム開始時点でプレイヤーが利用可能なクリーチャーのデータは『Player’s Handbook』に記載のあるものに限定される。これは動物の相棒、自然の化身で変身できるクリーチャー、ポリモーフ呪文などで変身できるクリーチャーなど全般について適用される。
ゲームの進行に応じて、DMの許可の下で追加のクリーチャー・データを利用可能になることがある。新たなデータの利用はパーティ全体に適応されることもあれば、個別のPCにだけ許可されることもある。
また、上記の「採用する選択ルール」に記載した通り、『Unearthed Arcana』2016/11/28にある「
自然の化身の姿」のルールを採用するので、参照の利便性のためにそのルールを下記に再録する。「追加の野獣の姿を得る」のルールについてはドルイド以外にポリモーフ呪文で変身するクリーチャーの選択肢を増やす場合にも適用される。ポリモーフ呪文を修得した呪文の使い手は、ゲーム開始時点で『Player's Handbook』に記載のクリーチャーについては全て修得しているが、それ以外のクリーチャーについては個別に修得しなければならない。
最終更新:2019年01月29日 20:23